ゼ ミ 日 誌 駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール
科目名: 演習II |
開催日:2008年5月22日 木曜日 |
司会者: 小林先生 |
欠席者:小関、渡辺 |
日誌記録者:中村 |
次の日誌記録者:花島 |
Ver. 06/11/8
全体のテーマ |
文献発表:下条、花島
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 |
《下条》
コモエスタ坂本『低度情報化社会』光文社、2006年
はじめに
● 低度情報化社会とは、無駄な情報があふれ、人々が情報洪水に溺れてしまっている社会
第1章 あふれかえるジャンク情報に溺れゆく人々
● コピペによる低度情報の流通
第2章 mixiと2ちゃんねるが加速させる「エンドレス・コミュニティ」
● mixi→情報伝達が速く、情報や商品の寡占の進行。
● 2ちゃんねる→巨大化し敷居が低くなった
第4章 ケータイという名の支配ツール
● 心の隙間に忍び込むケータイ
第8章 「ハイパー高度情報」で低度情報化社会を突き抜けろ
● 低度情報化社会では異質な意見は追放の対象
《花島》
増田増生『潜入ルポ アマゾン・ドット・コムの光と影 躍進するIT企業・階層化する労働現場』情報センター出版局 2005年
アマゾンの主なサービス
● 1500円以上で送料無料、24時間以内の発送など
第1章
アマゾン・ドット・コム上陸前夜
● 選ばれた物流業務、契約した日通
第4章
アマゾンの秘密主義を恐れる出版業界
● リアル書店のアレルギー低下
第5章
日本で跳躍した本当の理由
● 顧客の購買機能(履歴)を把握することにより質の高いサービスへ
第7章 アマゾンの目指す完成形
● アマゾンは出版社→書店の直接取引を目指す。
提起された論点と討論の内容 |
質疑応答
《下条》
Q.インターネット専業証券五社とは?
:eトレード、松井証券、楽天証券、マネックス証券、株ドットコムの五社。
Q.低度情報化にならないために方法はあるのか?
:ジャンクな情報を提供する企業には色々な落とし穴がある。利益があったり、ミクシィのようになかったり。必要なことは、見た情報を鵜呑みにするのではなく、得た情報を判断して自分のものにすること。
《花島》
Q.(花島から)まずアマゾンの印象は?
:次の日に届けてくれて便利。いろいろなサービスがある。
Q.再販制度について
再販制度=再販売価格維持制度
先生:小売店が本を売る価格を出版社が決めている制度。出版社としては取次に任せる方が楽。
Q.アマゾンは大手企業をおさえるのでは?
:このまま伸び続けると一番手集団に並ぶといわれている。
教員の発言 |
出版業界には、出版社→取次ぎ(卸売り)→書店(小売り)という流通ルートがある。書店にはリアル書店とネット書店(アマゾンなど)がある。
下條君が取り上げた本は、低度情報化社会においてジャンク情報に振り回され泣いための警告、警鐘と考えられる。
アマゾンの登場により、従来の再販制度の流れが崩れるのではという懸念が業界にあるのではないか?
特記事項 |
感想/問題点/提案 |
具体的に低度情報化社会にならないための改善策はないと思う。多くの情報が混在する社会で情報の選定が必要となると思った。
またアマゾンについては業界の再販制度についての議論があり、深く理解することができてよかった。
ゼミとは限らないなんでもカキコミ |
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掲載日(自動): 2008年5月27日