ゼ ミ 日 誌 駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール
科目名: 演習 II |
開催日: 2008年6月19日 木曜日 |
司会者: 発表者自身 |
欠席者: 飛田・小関 |
日誌記録者: 渡辺 |
次の日誌記録者: 下条 |
Ver. 06/11/8
全体のテーマ |
文献発表2回目:中村君、下条さん
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 |
《中村君》
本荘修二『大企業のウェブはなぜつまらないのか』ダイアモンド社、2007年
第5章 予兆 大企業のネット化の先行事例
第6章 協調する組織 マルチチャンネルの顧客戦略と企業の在り方
第7章 ロードマップ 大企業のネット化に必要なアクション
第8章 推進力 イノベーションとしてのネット化のマネジメント
《下条さん》
NHK取材班『グーグル革命の衝撃』NHK出版、2007年
u はじめに
u 天才集団の牙城
u 広告革命
u 既存のメディアを揺さぶるグーグル
u 膨張する巨大なIT企業の行方
u 誰が検索順位を決めるのか
u グーグルにすべてを委ねるのか
u さいごに
提起された論点と討論の内容 |
《中村君に対して》
Q.大企業のネットや事業活動や組織にかかわる課題とは何か。
中村君:大企業はネットと事業活動とうまく組み合わせる必要がある。そしてマーケティングも個人が対象となっており個人が大事にされるので社員の個をどう生かすかが課題である。
Q.社内ブログや社内SNSとは。
中村君:自宅からでも社内でも使えるもの。顧客との契約の成功の喜びなどを自由に表現するもの。
Q.大企業の中でネットを有効活用していると思う企業は。
中村君:大企業にはないが、マルチメディアも含めていい対応しているのではないかと感じた。
《下条さんに対して》
Q.「人類が保有するすべての情報をカバーする検索エンジン」はできると思うか。
下条さん:知らず知らずのうちに進んで、どんどんそういう方向にいくのではないかと思う。
Q. グーグルが日本市場を攻略できなかったのはなぜか。
下条さん:詳しくは書かれていなかったが、日本人は警戒心が強いからだと私は思う。
Q.グーグルチェックアウトとは何か。
下条さん:グーグルの決済サービス。個人情報を事前に登録しておけばいちいち毎回情報を入力しなくてもいいサービスのこと。
教員の発言 |
Gメールではすべてのメールをグーグルのサイトにおけて便利だが、そこからキーワードや個人情報をサーチされてしまい、それを使われてしまうのではないかといううわさがある。あまり便利なのはどうなのか。→補足を参照
グーグル・アースやグーグル検索についてグーグルによる政治的介入などがあるのではないかというのが話題になっている。
補足:グーグルは2006年からGoogle Docs & Spreadsheetsというサービスを始めたが、これはオンライン上でワープロと表計算のソフトが利用できるもの(このようなサービスを一般にSaaSという)。つまりMS Wordなどのソフトを個々のパソコンにインストールしなくても済むわけで、文書ファイルもグーグルのサーバーに保存できるから、どのパソコンからもワープロなどが使えることになる。マイクロソフトにはたいへんな脅威であるが、これはGメールと同じようにすべての情報をグーグルがサーチして自分の広告ビジネスに使えるようにするという方向でもあり、警戒すべきだと思う。
特記事項 |
感想/問題点/提案 |
発表も2回目とあって文献をそれぞれの視点でうまくまとめられていたと思う。著者の意見だけでなく読み込んだ上でちゃんとした自分の意見も述べられていて書評への足がかりになるのではないかと感じた。人の発表を聴くのはとても参考になると思った。
ゼミとは限らないなんでもカキコミ |
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掲載日(自動): 2008年7月1日