駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール 

科目名: 演習 II

開催日: 2008109日 木曜日

司会者: 花島

欠席者: 

日誌記録者:小関 

次の日誌記録者: 中村

Ver. 06/11/8

全体のテーマ

 三菱総合研究所・市場戦略研究本部編『日本産業読本 第8版』東洋経済新報社、2006

第一章    日本の産業の発展構造と課題 

 

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲

 

 A班:花島(司会、論点)、中村(概要、考察)、渡辺(概要、考察)

 

(1)   日本産業の高度化とその要因

一、       日本経済の成長過程

@     経済復興期(19451954

A     高度成長期(19551974

B     安定成長期(19751989

C     構造改革期(1990年以降)

二、       リーダー交代による産業高度化のプロセス

三、       国際分業の高度化とアジアの発展

(2)   日本製造業の発展プロセスとそのメカニズム

一、       日本製造業の発展プロセス

@     産業構造が高度化

A     特定の産業そのものの事業改造や地域生産分業構造が変化

二、       自動車産業の構造変化の事例

 

提起された論点と討論の内容

論点:「中国、ASEAN4NIESは機械産業の国際競争力が上昇しているが、日本は低下傾向にある。今後国際競争力を上げるにはどうしたらいいか?」

 

佐「日本は技術開発が優れていて、他の国は、例えば組み立て工程など、担っている部分が違う。開発を進めたほうが良いのでは」

尾「日本は先導しているし、競争力が下がっているけれど、他の国の開発にも限界があるのでこのままいくのではないか」

小「担っている部分が違うので、このままでも傾向は良いのではないか」

A班・花島:「技術開発の面では発展しているが、その分産業の空洞化が進んでいる。その点についてどう思われるか?」

宮「国際競争の上でこのように分業することは、日本が生き残るために必要なのではないか」

下「空洞化は良くないが、日本は技術開発など知識は豊富だが環境(例えば製造)が整っていない。環境を整えるべきではないか」

A班:「今後環境は整うだろうか」

下「賃金などの面でも環境を整える努力は必要なのでは」

飛「国際競争力も下がったのは一時的であって、それ以降は一定しているので良いのではないか」

 

教員の発言

 「日本は自動車・産業機械の分野に強く、国内生産台数も減っているわけではない。要因としては、臨時雇用社員を増やしていったことにより人件費削減ができた。その分を他に回せるので、産業空洞化の歯止めとしては一つの要因であるのではないだろうか」

 「また、賃金を引き上げた場合は海外に拠点を移さなければならないし、板ばさみ状態である。そこが産業空洞化の一番の問題点ではないだろうか。」

 

特記事項

 

感想/問題点/提案

 このテキストでの初めての発表、話し合いだったにも関わらず、論点の幅は大きく、ちゃんと話し合いができていてよかったと思う。自動車産業とはいってもスケールが大きすぎで、どのような問題があるかなどこれからの議論が楽しみです。 

 

ゼミとは限らないなんでもカキコミ

 久しぶりなので(笑)、ミスなどあったら指摘お願いします。

 

コバマサ:かなり良い日誌ですねえ。的確にまとめられています。今回の議論の内容は、本当に充実していたよね。これからも楽しみだね。

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 掲載日(自動): 20081015