ゼ ミ 日 誌 駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール
科目名: 演習 II |
開催日: 2008年11月27日 木曜日 |
司会者: 花島 |
欠席者: 小関 |
日誌記録者: 尾形 |
次の日誌記録者: 中村 |
Ver. 06/11/8
全体のテーマ |
三菱総合研究所 産業・市場戦略研究本部編『日本産業読本 第8版』東洋経済新報社、2006年
第5章 生活産業 第1節 食品工業
第6章 基盤産業 第5節 住宅産業
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 |
A班:中村(概要・考察)、花島(司会・論点)、渡辺(概要・考察)
第5章 生活産業 第1節 食品工業
(1) 食品工業の概要
(2) 飲食費とそのフロー
(3) 食生活に係る変化と食品工業の発展
一 食生活の変化と食品工業
二 加工食品と原料の輸入
(4) 食品工業の現状と特徴
(5) 今後の展望
第6章 基盤産業 第5節 住宅産業
(1) 住宅産業の現状 市場規模の拡大と経済効果
(2) 近年の住宅市場の動向
(3) 住宅産業の担い手
(4) 住宅産業の特徴
(5) 今後の展望の課題
提起された論点と討論の内容 |
論点:今後、住宅産業は、著書の通りに中古住宅の流通やリフォームに力を入れていくのか。
A班:P.267の図6-25から日本の中古住宅取引量はアメリカの取引量に対して30分の1の水準であるということ。
そして、戸建てがゴールではなくマンションなどでもよいというように、消費者の価値観が大きく変化していること。
これらをふまえた上で、中古住宅の取引やリフォームは増えると思うか?
意見:あまり流行らないのでは。なかなか中古物件にはよりつかないと思う。
意見:個人的には戸建てよりもマンションに住んでみたいと思っている。だから中古住宅でもよい。
でも、周りの人は新築をすすめてくるので、一般的に中古が流行るとは思わない。
意見:世帯数が減少していく傾向にあるなら、新築よりも中古に力を入れざるを得なくなるのではないか。
意見:新たな土地がないのなら、中古やリフォームに力を入れてくると思う。
リフォームで新築同様に仕上がるので中古住宅も選択肢の1つになる。
意見:土地を持っていれば、リフォームよりも建てなおしの新築がいいのではないか。
意見:企業側が建物を壊して新築するのを引き受ければいいのでは。
意見:建物を壊すのにも費用がかかるから、リフォームの方がしやすいと思う。
教員の発言 |
食品産業の中に食品工業がある。この節の区別は特殊だから産業と工業の区別に注意を。
著書の論旨を読みつつ、真正面から論点をとらえた問題提起だったのを高く評価する。
分譲住宅には戸建て(こだて)と集合(マンションなど)があり、どちらも広い土地を不動産が買い取り、1区画を売る(分譲)もの。
中古住宅(戸建て)はシロアリの検査など、品質保証が必要となってくるだろう。
後期のゼミで発表した文書ファイルを、きちんと誤字脱字の訂正をした上で、各自のウェブサイトに掲載すること。
特記事項 |
感想/問題点/提案 |
私の意見としては、都心に限っていうと中古やリフォームは増加すると思う。郊外に出て戸建てを持つ夢などがあるのかもしれないが、都心で育ったためか利便を求めてしまう。新築が高いのなら中古住宅でよいし、骨組みがしっかりしていればリフォームして内装をきれいにすれば間に合いそうな気がする。しかし、日本は地震大国であるので、耐震の十分でない住宅や物件は建て直しが必要になってくる。建物の品質検査をし、基準を決めて新築とリフォームを適切に選択できる環境を整えなければならないだろう。よって、中古住宅は今後増えていくと思うが、日本の土地柄アメリカほどの取引量になることはないと思った。
コバマサ:確かに、耐震強度の問題は日本の住宅では特に重要。そもそも日本で過去に建てられた住宅は50年以上も耐久するように設計施工されてない。中古住宅市場が根付くには、50年あるいは100年もつような住宅が新築で建てられる様になってからではないかと思われる。
ゼミとは限らないなんでもカキコミ |
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掲載日(自動): 2008年12月2日