ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習 I |
開催日: 2001年11月10日、土曜日 |
司会者: 森山 |
欠席者: なし |
日誌記録者: 中田 |
次の日誌記録者: 森山 |
全体的なテーマ: 土志田征一編『どうなる日本のIT革命』日本経済新聞社、2000年。 第二章 IT革命は経済全体をどうかえるか、2 伸びるIT消費 |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: ・「小額で小粒なIT消費はリード役」かどうかについて(岩崎) ・アメリカと日本の普及の違いについて(渋谷) ・98年のIT消費の急激な低下について(青木) ・「伸びるIT消費」本文の要約(田口) |
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提起された論点と討論の内容: 1、携帯やインターネットなどの小額で小粒なIT消費は全体の消費のリード役ができるのか。 [内容] アメリカでは高価なパソコンが売れ、日本は安い携帯電話の方が売れている。企業がネットで携帯の着信メロディーなどを使い、情報料を取れば、消費が増える。平成不況でIT消費は小さいが、長い目でみればリード役になれるだろう。(P62資料) 2、アメリカと日本の普及の違い:アメリカはパソコン、日本は携帯がそれぞれ中心であるのはなぜか。 [内容] アメリカはインターネット料金が半額でパソコンが売れる。携帯のサービス(iモードなど)が発達していなから売れない。アメリカは国土が広くアンテナなどの整備が大変である。パソコンのように新しいものはアメリカからである。日本では携帯でインターネットが出来るし、値段も安く便利である。一人一台もっているのが普通の時代である。(P70) 3、図表2-11 IT消費が98年に急激に低下したのは何故か。 [内容]消費税が上がり、消費者が買わなくなった。リストラや企業経営の悪化などが背景にある。消費全体とIT関連がうまくかみ合わない。(P59) |
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教員の発言: 2について。アメリカでは、決してパソコンだけ使っているわけではなく、ビジネスでは携帯も用いられる。 3について。最近のIT消費は下支えはしてもリード役ではない。携帯の普及で他の固定、公衆、家庭電話が減った。97年の消費税引き上げの前に駆け込み需要が起こり、物を買う人が増えた。回復すると思われた不況が延び98年には消費全体が落ちた。98〜99年は電話通信料がのびている。不況でも携帯を使う人が多い。95〜97年にはIT消費はリード役であったが、97年以降は海外投資、消費税、大手都市銀行の倒産、中国からの逆輸入などのため、不況が深まりリード役にはなれなかった。経済が安定して収入が増えなければIT消費も回復しない。日本でのパソコン普及の障害としてキーボードもある(そもそも欧米用に作られている)。 |
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特記事項: 小林論文レポート返却、総会チケット販売 |
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感想/問題点/提案: グラフを拡大コピーしてみんなに配ったほうがよいと思う |
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自由カキコミ: うまくまとめるのが難しいです。 コバマサより。「携帯」というより「ケータイ」と言うのかな。また、「ケータイ」とは携帯電話とPHSの両方を含んでいるのかな。 |
Ver. 01/10/03