ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール

科目名: 演習 I

開催日: 2001 1215日、土曜日

司会者:中田 

欠席者:青木 

日誌記録者:渋谷 

次の日誌記録者:高木 

全体的なテーマ: 「どうなる日本のIT革命」

第W章 IT革命で暮らしはどう変わるか  2、デジタルデバイドをどう考えるか

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: 

    要約 (藤間)

    デジタルデバイド(情報格差)は所得格差の原因と言えるのか? (岡田)

    所得格差が情報格差をもたらしているのではないか? (中田) 

    情報格差を無くすにはどうするか? (安永) 

提起された論点と討論の内容 

@デジタルデバイド(情報格差)は所得格差の原因と言えるのか?

 ・今の段階ではそうとも言えない。

 ・格差はあって当たり前。 

A情報格差が所得格差をもたらすというよりも、所得格差が情報格差をもたらしているのではないか?

    情報格差と所得格差の悪循環。→ パソコンが使えるか使えないかで賃金に差が出るのではないか。

    どちらがどちらとも言い切れない。

    資金面で余裕のある人がパソコンを買える。→ それが情報格差ではないか。

B情報格差を無くすにはどのようなことから始めていくべきか?

    通信網をもっと広げるべきではないか。→ もっといろいろな所でIT機器を使えるようにするべきではないか。

    パソコンよりも扱いが簡単なものを普及させる方がいい。

C情報格差は一時的な現象なのだろうか?

・パソコンの価格低下だけでは情報格差はなくならない。

・将来的にもっと使いやすいパソコンが出ると格差が縮まるのではないか。

・もっと魅力的なコンテンツがあれば高齢者の利用も増えるのではないか。

・平均寿命が高く、あと1020年は続くのではないか。

教員の発言: 

 2040代の内部での格差も問題にすべき。インターネットは自分が情報を発信する手段として使っていくべきもの。かつては所得格差→情報格差という因果関係があったが、時間がたつにつれて両者は相互関係になる。ネットを運用する能力を持つ人が、不足しているIT関連の職業に従事できることが賃金格差となり、所得格差につながる。

特記事項:特になし。 

 

感想/問題点/提案: 

私自身、情報格差は若い世代と高齢者の世代の問題だとばかり思っていた。しかし、先生のコメントを聞いて、若い人たちの間でも情報格差があるということを改めて知った。自分たちの心のIT化を進めるか否かは本人次第である。だから厳密に言えば情報格差は必ずしもなくなるとは言いがたいと思った。

自由カキコミ: 

Ver. 01/10/03