駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  001401 / 仏教研究A 001402 / 仏教語・禅語解説
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  土曜日 1時限
 単位数  4
 付記  
 主担当教員氏名(カナ)  四津谷 孝道(ヨツヤ コウドウ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 仏教に、教理的な観点から、或は哲学的、倫理学的などの観点からアプローチする時、それぞれの分野における仏教語の用法には、かなり異なったものがあり、場合によってはまったく逆な意味を有することがある。したがって、何れの見地から仏教を学ぶにしても、各々の分野の専門書や概説書などの内容を正確に把握する為には、仏教語だけを別に学び、その意味やその用語の背景の特殊性を把握しておくことは不可欠なことである。この授業では、仏伝、仏教史、教理などの多くのテーマを設定し、その下で重要な仏教用語の第一義的な意味と派生的な意味を区別し、広い視野をもってそれらに解説を加えることによって、受講生が今後仏教を学んでいく際の一助となるものを提供したい。なお、本科目は、仏教学部の学位授与の方針DP5と関連する。
また、この授業は主に講義形式で行い、グループワークなどは行わない。
 到達目標(ねらい) 仏教を学んでいく際に重要と思われる仏教語・禅語に関する用語の基本的な意味を理解し、それらが専門的な分野でどのように機能しているかについて理解してもらうことを主な目標とする。また、卒業論文などで必要とされる専門的な文献や研究書を正確に読解することができるようになることをも目指してゆきたい。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 オリエンテーション
序章 (仏教とは何か): 三宝 / 法宝の重要性
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 「仏教」ということばの意味 2) 「三宝」とは何か 60分
第 2 回
授業の計画・内容 序章(仏教とは何か): 大乗と小乗
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:大乗仏教と小乗仏教の関係 60分
第 3 回
授業の計画・内容 序章(仏教とは何か):三蔵
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:三蔵の形成史とその内容 60分
第 4 回
授業の計画・内容 第一章(ブッダの生涯): ブッダとは / 仏伝 (誕生と出家)
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 「ブッダ」とは何か 2) 釈尊の誕生伝説と出家の動機 60分
第 5 回
授業の計画・内容 第一章(ブッダの生涯): 仏伝(修行と成道 / 初転法輪 / 伝道)
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 釈尊はどのような修行をしたか 2) 釈尊の成道の経緯 3) 釈尊の最初の説法とそれ以降の布教はどのような内容であったか 60分
第 6 回
授業の計画・内容 第一章(ブッダの生涯): 入滅 / 結集
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:仏教史全体から「釈尊の死」はどう見られるか 2) 「結集」とは何か 60分
第 7 回
授業の計画・内容 第二章(仏の本質): ブッダの称号 (とくに「如来」という呼称について)
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) ブッダの様々な呼称の意味 2) 「如来」という語の意味 60分
第 8 回
授業の計画・内容 第二章(仏の本質): ブッダの前生 / 三世・十方の仏
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:釈尊(仏)の神格化 60分
第 9 回
授業の計画・内容 第二章(仏の本質): 三身説
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 「三身説」とは何か 2) 「法身」の重要性 60分
第 10 回
授業の計画・内容 第三章(法―仏教の真理観): 法とは / 縁起と四諦説
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:「法」(dharma)という語の様々な意味 2) 四諦説を縁起の立場からどのようにとらえるか 60分
第 11 回
授業の計画・内容 第三章(法 ― 仏教の真理観): 無記
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:「無記」の教えに見られる仏教の特徴とは何か 60分
第 12 回
授業の計画・内容 第三章(法 ― 仏教の真理観): 法印
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:三(四)法印に示されている仏教の真理観とは何か 60分
第 13 回
授業の計画・内容 第四章(一切法 ― 法の分類): 五蘊・十二処・十八界
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:三科(五蘊・十二処・十八界)によって仏教の世界観はどのように説明されるか 60分
第 14 回
授業の計画・内容 第四章(一切法 ― 法の分類): 説一切有部の法の体系
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:説一切有部の「法が実在する」という教説は何を意味するのか 60分
第 15 回
授業の計画・内容 第四章(一切法 ― 法の分類): 大乗仏教の法概念
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:大乗仏教と小乗仏教における「法」についてのとらえ方の差異 60分
第 16 回
授業の計画・内容 第五章(輪廻と業・煩悩): 三界・六道
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 輪廻とは何か 2) その動力因である業とは何か 60分
第 17 回
授業の計画・内容 第五章(輪廻と業・煩悩): 業 / 煩悩
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:業と煩悩の関係 60分
第 18 回
授業の計画・内容 第五章(輪廻と業・煩悩): 十二支縁起
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 縁起説の発展の経緯 2) 十二支縁起における最も重要な点は何か 60分
第 19 回
授業の計画・内容 第六章(悟りへの道): 涅槃と悟り / 大乗の涅槃観
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:原始仏教から大乗仏教に至る涅槃観の推移 60分
第 20 回
授業の計画・内容 第六章(悟りへの道): 三学(戒・定・慧) / 利他行
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 三学を通して仏教はどう理解されるか 2) 「利他」という思想が持つ肯定的な側面と否定的な側面とは何か 60分
第 21 回
授業の計画・内容 第六章(悟りへの道): 大乗仏教の菩薩行 ― 六波羅蜜
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 六波羅蜜とは何か 2) 八正道と六波羅蜜との比較 60分
第 22 回
授業の計画・内容 第七章(心 ― 実践の主体): 無我説と実践の主体としての心
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:仏教において一般に「心」はどのように位置づけられるか 60分
第 23 回
授業の計画・内容 第七章(心 ― 実践の主体): 唯心と唯識
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:大乗仏教の唯識思想は「唯心」ということをどのようにとらえていたか 60分
第 24 回
授業の計画・内容 第七章(心 ― 実践の主体): 自性清浄心と如来蔵
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 仏教は性善説か 2) 「如来蔵」並びに「仏性」ということばの意味 60分
第 25 回
授業の計画・内容 第八章(修行者の理想像): 凡夫と聖者
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:小乗仏教における修行の階梯はどのようなものか 60分
第 26 回
授業の計画・内容 第八章(修行者の理想像): 菩薩の階梯
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:大乗仏教における修行の階梯はどのようなものか 60分
第 27 回
授業の計画・内容 第八章(修行者の理想像): 一乗と三乗
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1) 一乗並びに三乗とは何か 2) 仏教における平等思想と差別思想 60分
第 28 回
授業の計画・内容 第九章(戒律と教団の組織): サンガ(教団)の意義
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:サンガと在家信者との関係はどのようなものであったか 60分
第 29 回
授業の計画・内容 第九章(戒律と教団の組織): 教団の組織
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:仏教教団の成立とその歴史 60分
第 30 回
授業の計画・内容 第九章(戒律と教団の組織): 教団の規則
準備学習
(予習・復習等)
復習のポイント:1)「戒」とは何か 2) 「律」とは何か 60分
 履修上の留意点等 授業の内容は一続きのものであるため、継続的に出席すること。
 成績評価の方法
70 % 試験
レポート
小テスト
30 % 平常点





 教科書/テキスト
高崎 直道:『仏教入門』 東京大学出版会, 1990, 本体価格2,200円 ISBN 4-13-013011-0
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
必要に応じて、授業で指示する。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 昨年度の学生によるアンケートの結果において「板書が見ずらい」という指摘があったので、できるだけ丁寧に板書をすることに努めたい。
 関連リンク 特になし
 実務経験がある教員による授業科目 特になし
 アクティブラーニング型の授業科目