駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  038751 / 地域計画論B
 開講年度・期  2020年 後期  開講曜日・時限  月曜日 2時限
 単位数  2
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  山口 太郎(ヤマグチ タロウ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 地域計画論は,地理学の中でも応用的側面を担う一分野である。今年度後期は,実践編として,東京を事例に,建築学や都市計画論など実学における都市の地域調査方法を現地調査によって理解する。
授業は,講義形式と演習形式を併用する。講義形式では,東京のまちの見方,とらえ方をテキストに沿って解説する。演習形式では,班(もしくは個人)で土日を使って現地調査に赴き,その結果を授業内で報告する。
東京のまちや都市形態・景観に関する地域調査法に強い関心を持つ学生を求める。
 到達目標(ねらい) 本講義の到達目標は,地域計画の実践的な方法論を現地調査によって習得することで,受講生が地域への分析能力と人々への多様な対応力を身につけることである。
なお,地理学科のディプロマポリシーのうち,(DP3)「地域の文化や環境の調査に必要な知識と分析能力を身につけていること」と,(DP5)「専門知識を生かして,地域の課題を解決する実践力を修得していること」,ならびに,政治学科のディプロマポリシーのうち,(DP5)「専門知識と技能を生かし,論理的に思考し,分析し,問題の解決に取り組むこと」に深く関連している。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 ガイダンス・(演習1)東京の好きなまち発表会
準備学習
(予習・復習等)
【予復習】東京の好きなまちの説明。 60分
第 2 回
授業の計画・内容 東京の都市構造の特徴-自然と対話する都市
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp20~22精読。
【復習】授業内容をまとめ,レポート1-1の作成。
90分
第 3 回
授業の計画・内容 歴史とアイデンティティの継承法・土地と建物
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp22~26精読。
【復習】授業内容をまとめ,レポート1-2の作成。
90分
第 4 回
授業の計画・内容 山の手を読む
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp26~29精読。
【復習】授業内容をまとめ,レポート1-3の作成。
90分
第 5 回
授業の計画・内容 歴史的,文化的な資産を多く残す上野公園を中心としたエリア
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp30~42精読。
【復習】授業内容をまとめ,レポート1-4の作成。
90分
第 6 回
授業の計画・内容 都市の時代変遷・都市の構成要素
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp52~55精読。
【復習】レポート1の完成。
90分
第 7 回
授業の計画・内容 (演習2)調査地区の検討・受講生の班分け
準備学習
(予習・復習等)
【予習】調査地区候補の検討。
【復習】調査地区について文献調査。
90分
第 8 回
授業の計画・内容 暗渠・崖線・「あんがわ」・すきま・「つぶつぶ」・かさね
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp56~79精読。
【復習】調査方法をまとめ,レポート2-1の作成。
90分
第 9 回
授業の計画・内容 (演習3)調査方法の検討
準備学習
(予習・復習等)
【予復習】現地調査実施(実施週は班で相談)。 90分
第 10 回
授業の計画・内容 (演習4)現地調査中間報告
準備学習
(予習・復習等)
【予習】現地での観察内容をまとめ,レポート2-2の作成。
【復習】現地調査実施(実施週は班で相談)。
90分
第 11 回
授業の計画・内容 緑を探して-東京の都市構造・東京の見えない空間
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp82~89精読。
【復習】現地調査実施(実施週は班で相談)。
90分
第 12 回
授業の計画・内容 「江戸東京」という都市のコンセプト
準備学習
(予習・復習等)
【予習】テキストp110~117精読。
【復習】現地調査結果の考察を行い,レポート2-3の作成。
90分
第 13 回
授業の計画・内容 (演習5)現地調査報告会準備
準備学習
(予習・復習等)
【予復習】現地調査報告会のための発表原稿検討。 90分
第 14 回
授業の計画・内容 (演習6)現地調査報告会
準備学習
(予習・復習等)
【予習】レポート2の完成。 90分
第 15 回
授業の計画・内容 【課題授業】現地調査
準備学習
(予習・復習等)
現地調査実施(実施週は班で相談)。 240分
 履修上の留意点等 1.この授業は地理学科と政治学科に開講されているが,担当者は地理学を専門とする。そのため,地域現象に対する見方,分析等を検討することが授業の中心となる。
2.初回授業には必ず参加すること。演習方式を取り入れるので,やり方やスケジュールの確認をし,また,東京の好きなまちについて,各自発表してもらう(話す内容を考えておくこと)。
3.主に11月中旬~12月上旬の土日を使って,各自で現地調査をしてもらう(班のメンバーと調整し実施。毎週ではない。必要な回数出掛けることになる)。都合のつかない学生は履修しないこと。
4.履修人数があまりに多かった場合は,演習回の内容を変更することがある。
5.この授業内容(特に東京について)は,オリンピックイヤーの今年度しか行わない予定である。内容に興味のある学生は,今年度履修すること。
 成績評価の方法
試験
80 % レポート
小テスト
20 % 平常点




・レポート:2回提出するレポート(東京のまちの特徴(授業のまとめ)レポートと現地調査レポート)の内容によって評価。
・平常点:演習時の発表内容や議論への参加度。
・受講者数が多かった場合,評価方法に変更がありうる。初回授業で確認すること。
 教科書/テキスト
書籍名 『江戸東京の都市組織に挑む-上野・本郷・谷中・根津・下谷-』
著者名 法政大学江戸東京研究センターほか編著 出版年 2019年 価格 1,800円
出版社 彰国社 ISBN
備考
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
陣内秀信1992.『東京の空間人類学』ちくま学芸文庫.(初出は1985年,筑摩書房)
陣内秀信+法政大学東京のまち研究会1989.『江戸東京のみかた調べかた』鹿島出版会.
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 昨年度の授業アンケートは,おおむね平均値以上だったが,受講の判断を曜日時限で決定している学生が多かった。シラバスをしっかり読んで,興味・関心によって受講を決定してほしい。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目 この授業では,まちの特徴を把握するフィールドワーク(現地調査)を実施し,調査結果の発表(プレゼンテーション)を行う。