駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  051101 / 外国史各説ⅩⅠ
 開講年度・期  2020年 前期  開講曜日・時限  木曜日 1時限
 単位数  2
 付記  ◎予・〔東洋近世史〕
 主担当教員氏名(カナ)  宮嵜 洋一(ミヤザキ ヨウイチ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 テーマ:明・清王朝時代の地域社会
1.本講義の趣旨・概要
明と清という中国王朝最後の二つの王朝について、その社会生活の一側面を検討していく。宋王朝以来の商業発展のなかで、都市や農村で暮らす人々の生活は大きく変化していく。農民たちは穀物や蔬菜の生産だけでなく、様々な商品生産に取り組み、都市部では商人たちが広範囲な活動を展開していた。こうした暮らしの中に、どのような社会習慣・思想などが影響を及ぼしていたのか?生活の場での人々の日常を取り上げ、明・清という時代、更には中国の歴史に底流する文化を掘り下げていきたい。
2.授業形態
主に教員が講義を行う。
 到達目標(ねらい) 1.「三つのポリシー」との関連性
明・清という時代の人々の暮らしを分析し、日本の在り方との比較検討を行う(異文化理解)ことが中心となるが、その前提として情報源たる史料・資料をどのように解釈するか(情報分析力)も重要である。日本文化には中国文化が大きく影響を与えていることは言うまでもないことだが、当然異なる部分も多い。そうした異同の中に、今日存在する国際交流の中での問題など、考えるべきことは多い。そうした問題をどのように考えるべきか(問題解決力)、その糸口を提示していきたい。また、講義を通して知識を増やし、そこから新たな問題を設定しうるよう、その方法を提示する(専門分野の知識・技能の活用力)。
2.授業の意義
本講義では、中国の地域社会での人々の暮らしを、主に人々の生業・社会習慣・精神文化などから分析していく。同時期、日本とは初期の段階では日明貿易、17世紀以降は長崎貿易という形でつながっていたが、我々の文化がそこからどのような影響を受けているかをも併せて考察する。そこから中国文化の特性、ひいては東アジア世界の特性を提示しうると考える。
3.到達目標
①明・清という時代を自ら説明できる。
②中国文化と日本文化の異同を説明できる。
③中国文化の特性について自らの考えを説明できる。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 導入 - 中国の地理・地勢と大地域 -
講義の出発点として、本講義の舞台となる明清時代の中国についての様々な情報について確認していく。
準備学習
(予習・復習等)
予習:中国の地図を見て、河川・山脈・主要都市などの地理情報を確認すると同時に、概説書などを通して中国の歴史について、大雑把で良いから整理しておく。
復習:授業で学んだ情報を整理しておく。
120分
第 2 回
授業の計画・内容 明・清王朝概観その1
背景として、明清王朝の時代(14世紀~20世紀)の出来事を、周辺との関係を含めて概観する。今回は明朝について概観する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:概説書などで明王朝の歴史について確認しておく。
復習:明王朝の歴史について年表風にまとめてみる。
120分
第 3 回
授業の計画・内容 明・清王朝概観その2
背景として、明清王朝の時代(14世紀~20世紀)の出来事を、周辺との関係を含めて概観する。今回は明清交代について概観する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:概説書などで明清交代について確認しておく。
復習:明清交代について年表風にまとめると同時に、事項の推移について白地図などに落としてみる。
120分
第 4 回
授業の計画・内容 明・清王朝概観その3
背景として、明清王朝の時代(14世紀~20世紀)の出来事を、周辺との関係を含めて概観する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:概説書などで清朝の歴史について確認しておく。
復習:清朝の歴史について年表風にまとめてみる。
120分
第 5 回
授業の計画・内容 明・清時代の地域社会
本講義のテーマとなる地域社会が具体的にどのようなものかを、いくつかの地方を例としてとりあげて概観する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:明清時代の地方行政について調べておく。
復習:授業で学んだ事項を整理しておく。
120分
第 6 回
授業の計画・内容 明・清時代の社会階層
明・清時代の社会階層について概観する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:科挙について調べておく。
復習:明清時代の社会身分について整理しておく。
120分
第 7 回
授業の計画・内容 明清時代の生産活動1
人間が生きていく上で様々なものが消費されるが、そうした消費物品について、明清時代にそれぞれの地域でどのようなものが生産されているかを検討する。今回は主に農業生産について考えていく。
準備学習
(予習・復習等)
予習:中国の王朝時代の農業について調べておく。
復習:明清時代の農業生産について整理しておく。
120分
第 8 回
授業の計画・内容 明清時代の生産活動2
人間が生きていく上で様々なものが消費されるが、そうした消費物品について、明清時代にそれぞれの地域でどのようなものが生産されているかを検討する。今回は主に手工業生産について考えていく。
準備学習
(予習・復習等)
予習:王朝時代の中国の手工業生産について調べておく。
復習:明清時代の手工業生産について整理しておく。
120分
第 9 回
授業の計画・内容 明清時代の流通
明清時代に、穀物や商品がどのような経路で流通しているかを考える。特に大運河-長江水運について検討する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:大運河について調べておく。
復習:明清時代の流通について整理しておく。
120分
第 10 回
授業の計画・内容 明清時代の地域開発1
明清時代の経済先進地は江南である。その江南がいかにして中国の経済的中心地に発展していったのかを考える。
準備学習
(予習・復習等)
予習:圩田という言葉について調べておく。
復習:江南開発史について整理する。
120分
第 11 回
授業の計画・内容 明清時代の地域開発2
明代の後半から清代にかけて、長江中流域の開発が進み「湖広熟すれば天下足る」という言葉が生まれてくる。この開発の経緯について考える。
準備学習
(予習・復習等)
予習:武漢の歴史について調べておく。
復習:湖広開発史について整理する。
120分
第 12 回
授業の計画・内容 明清時代の地域開発3
清代に入ると長江及び長江の支流系統の上流域、つまり山岳地の開発が進められる。この山岳地開発の経緯について考える。
準備学習
(予習・復習等)
予習:重慶の歴史について調べておく。
復習:山岳地開発史について整理する。
120分
第 13 回
授業の計画・内容 明清時代の地域開発4
清朝はモンゴル族の領域を支配下においたため、それまで漢族が簡単にはいけなかった東三省やモンゴル地域への開発が進められる。この北方開発の経緯について考える。
準備学習
(予習・復習等)
予習:明代の万里の長城について調べておく。
復習:北方開発史について整理する。
120分
第 14 回
授業の計画・内容 明清時代の地域開発5
明清交替期に鄭成功が支配した台湾が、清朝の初期に併合されて以降、漢族の入植と開発が進められる。この台湾開発の経緯について考える。
準備学習
(予習・復習等)
予習:鄭成功について調べておく。
復習:台湾開発史について整理する。
120分
第 15 回
授業の計画・内容 明清時代の生活史。
今学期の講義全体を振り返り、中国の人々の暮らしから見える中国文化についてまとめていく。
準備学習
(予習・復習等)
予習:今学期の講義ノート等を改めて整理しておくこと。
復習:再度ノートを整理するとともに、参考文献などにもあたっておく。
120分
 履修上の留意点等
 成績評価の方法
70 % 試験
レポート
30 % 小テスト
平常点





 教科書/テキスト
市販の教科書やテキストは使用しない。毎時間、講義資料のプリントを教員が配布する。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
(旧版)岩波講座『世界歴史』全31巻、岩波書店、1969~71
(新版)岩波講座『世界歴史』全28巻、岩波書店、1997~2000
『興亡の世界史』全21巻、講談社、2006~10(講談社学術文庫版)
『世界の歴史』全30巻、中央公論新社、2009~10(中公文庫版)
(旧版)『中国の歴史』全10巻、講談社、1974~75
(新版)『中国の歴史』全12巻、講談社、2004~05
『中国文明の歴史』全13巻、中央公論新社、2001(中公文庫版)
以上、世界史・中国史についての概説書である。それ以外の参考文献については毎回の講義資料プリントに付記する。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 昨年度は授業アンケートを実施していない。今学期においては、授業についての疑義があれば随時受け付け、改善の必要があれば早急に対処する予定である。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目