駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  097081 / 非営利組織論b
 開講年度・期  2020年 後期  開講曜日・時限  火曜日 1時限
 単位数  2
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  松本 典子(マツモト ノリコ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 <授業全体の趣旨及び概要>
この授業では、非営利組織とは何かについて学びます。
非営利組織とは、行政(第1セクター)、営利企業(第2セクター)とは異なる第3のセクターを形成する組織群であり、他のセクターとの相違や独自の機能から定義されるものです。現代の日本社会において、非営利組織は、営利を追求しないことによって可能となる活動や中立性を求められる行政にはできない活動を担う主体としての特徴を生かすことで、コミュニティ分野、まちづくり分野、医療・福祉分野、国際協力分野など、多くの分野において活躍の場を広げています。さらに、非営利組織が企業や行政と協働(コラボレーション)を行うことによって、社会にもたらす影響力は高まってきています。一方で、非営利組織にも、経営マインドを高め、効率的、かつ継続的な運営を行うことが従来以上に求めらるようになってきました。そこでこの授業では、このような背景を踏まえ、非営利組織の存在意義および役割と、求められる責任やマネジメントについて学習します。
後期の非営利組織論bは、非営利組織と他のセクターとの協働、およびマネジメントについて学習します。
<授業形態>
授業は講義形式で行います。
<授業の特徴>
映像等の利用や現場で活動する人の講演なども交えることによって、できるだけ非営利組織の現実を実感できるように講義を進めます。
 到達目標(ねらい) <ディプロマ・ポリシーとの関連性>
この授業では、非営利組織とは何かを事例を交えて学ぶため、経済学部のディプロマ・ポリシー5「体系的に修得した専門分野の知識・技能・技術を、実際に直面する状況・課題に対して臨機応変に活用し、新たな価値を創造するとともに、地域社会、国際社会、産業界の発展へ主体的に貢献することができる」ことに深く関連します。
<学生の到達目標>
この授業では、非営利組織論aで学習した内容に基づき、「営利/非営利」、「社会的企業」、「社会起業家」、「コミュニティ・ビジネス」、「ソーシャル・キャピタル」等をキーワードに、非営利組織の経営学について理解を深めることができます。さらに、NPO法人の設立プランを作成し、実際に起こりうる経営課題を分析することによって、非営利組織を設立する知識・技術を身につけ、適切にそれを説明することができます。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 ガイダンス、非営利組織論bの概要
準備学習
(予習・復習等)
講義前にシラバスを確認 60分
第 2 回
授業の計画・内容 非営利組織の存在理由1 市場の失敗、政府の失敗
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 3 回
授業の計画・内容 非営利組織の存在理由2 社会的ニーズの多様化
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 4 回
授業の計画・内容 非営利組織の設立プランづくり
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 5 回
授業の計画・内容 社会起業家について
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 6 回
授業の計画・内容 社会起業家による活動事例紹介
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 7 回
授業の計画・内容 非営利組織の設立・運営方法、ガバナンス
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 8 回
授業の計画・内容 非営利組織のマネジメントの基本的特徴
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 9 回
授業の計画・内容 非営利組織の資金調達について
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 10 回
授業の計画・内容 非営利組織の資金調達に関する事例紹介 NPOバンク、コミュニティファンド、クラウドファンディング、ソーシャルインパクト投資、遺贈など
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 11 回
授業の計画・内容 非営利組織のネットワーク1 行政との協働
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 12 回
授業の計画・内容 非営利組織のネットワーク2 企業との協働
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 13 回
授業の計画・内容 協同労働について
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 14 回
授業の計画・内容 非営利組織の評価
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 15 回
授業の計画・内容 非営利組織論bのまとめ
準備学習
(予習・復習等)
定期試験に向けた学習 240分
 履修上の留意点等 非営利組織論aを履修していることが望ましいです。
初回の授業でYeStudy(e-learningシステム)に登録するようにしてください。レジュメや資料の配布、レポート提出や小テストの実施時に利用します。
 成績評価の方法
70 % 試験
30 % レポート
小テスト
平常点





 教科書/テキスト
YeStudy(e-learningシステム)で配布するレジュメを教材として使用します。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
非営利組織の基礎を理解するにあたって、田尾雅夫・吉田忠彦『非営利組織論』有斐閣、2009年、1800円+税、ISBN:9784641123892、および、雨森孝悦『テキストブックNPO(第3版)』東洋経済新報社、2020年、2800円+税、ISBN:9784492100356、が参考になります。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 昨年度の学生による授業アンケートの結果において、具体例が派生しすぎて論点が不明確になるという指摘がありましたので、1つ1つの事例を丁寧に解説するように工夫します。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目