駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  118401 / 英米法
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  木曜日 4時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  北野 かほる(キタノ カオル)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 法学部、とりわけ法律学科で履修する現在の日本法とはおおきくしくみが異なる英米法について、イギリス法を中心に、その特徴的事項を解説する。
 到達目標(ねらい) 現行日本法が属する大陸法システムと、これとは異なる近代法体系である英米法体系の差異を感じ取れる感覚を育てること。同時に、英米法の特徴を理解することを通して、間接的に、現在の日本法の特徴を理解することも目的とする。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 第1章 法系
・西洋近代法の二大法系
・大陸法系 特徴1 特徴2
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 2 回
授業の計画・内容 第1章 法系
・西洋近代法の二大法系
・大陸法系 特徴3
 日本近代法とのかかわり
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 3 回
授業の計画・内容 ・英米法系 特徴1
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 4 回
授業の計画・内容 ・英米法系 特徴2
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 5 回
授業の計画・内容 ・英米法系 特徴3
 日本近代法とのかかわり
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 6 回
授業の計画・内容 第2章 英米法の特徴
第1節 法内容の歴史性
・歴史的継続生
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 7 回
授業の計画・内容 ・イギリス法の近代化
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 8 回
授業の計画・内容 ・前近代法の特徴 ①立法による法
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 9 回
授業の計画・内容 ・前近代法の特徴 裁判による法
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 10 回
授業の計画・内容 ・西洋法近代化の基本類型
 公法の場合
 私法の場合
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習
90分
第 11 回
授業の計画・内容 ・西洋法近代化の基本類型
 大陸法とイギリス法の比較
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 12 回
授業の計画・内容 第2節 法観念の社会性
。法の基本的存在形態と法観念
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 13 回
授業の計画・内容 ・国家的法観念:大陸法の場合
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 14 回
授業の計画・内容 ・社会的法観念:英米法の場合
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 15 回
授業の計画・内容 ・特徴的現象
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 16 回
授業の計画・内容 第3節 法思考の実務性
・体系的法思考と実務的法思考
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 17 回
授業の計画・内容 ・歴史的沿革
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 18 回
授業の計画・内容 ・特徴的現象:法曹のありかた
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 19 回
授業の計画・内容 第3章 判例法の理論
第1節 判例法の考え方
・基本用語解説
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 20 回
授業の計画・内容 ・法源
(参考)大陸近代法の法源論
英米法の法源
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 21 回
授業の計画・内容 第2節 判例法の理論
(1) 判例法理論の外枠
・判例法の作動範囲
 外枠としての裁判所制度
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 120分
第 22 回
授業の計画・内容 (2) 判例法理論の内実
・先例拘束姓
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 120分
第 23 回
授業の計画・内容 ・先例の導き方
 先例の範囲
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 120分
第 24 回
授業の計画・内容 ・法理判断
 事実構成の判断
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 120分
第 25 回
授業の計画・内容 ・法理判断
 ratio decidendi と orbiter dicta
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 120分
第 26 回
授業の計画・内容 ・先例性判断
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 120分
第 27 回
授業の計画・内容 ・アメリカ法における先例の扱い
・英米法における制定法の扱い
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 120分
第 28 回
授業の計画・内容 第4章 裁判所制度
第1節 裁判所制度
(1) イギリスの裁判所制度
・コモン・ロー上位裁判所
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習
120分
第 29 回
授業の計画・内容 ・その他の裁判所
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
第 30 回
授業の計画・内容 (2) アメリカの裁判所制度
準備学習
(予習・復習等)
ノートによる復習 90分
 履修上の留意点等 英米法の本質を理解するためには、アメリカ法ではなくイギリス法を理解することが重要になります。自習する場合、ビジネスマン向けのアメリカ法解説書は不適切ですので、十分注意してください。この講義は原理を教えることに主眼をおいていますが、最近多く見られる解説書は、原理の理解ではなく、その応用とりわけビジネス現場での対応に力点を置いています。これらの本は、執筆の趣旨が講義とは異なるので、難しくても、講義の原理原則解説を理解するよう努力してください。
講義中の私語・騒音は厳しく規制します。
受講生の人数によっては、抜き打ち的に出席をとることがあります。ただし、毎回の出席点を成績に加味することはしません。毎回出席していないと、抜き打ちの出席チェックにも対応できないことになりますから注意してください。
やむを得ず休講する場合、教室外学習の指示が出ることがあります。こまめにKONECOをチェックするようにしてください。
休んだ時は早めに講義ノートを確保するよう努力してください。出席して自分でノートをとることが、講義内容を記憶にとどめる最良の方法ですから、原則として講義ノートのウェブ公開はしません。
 成績評価の方法
100 % 試験
レポート
小テスト
平常点




成績評価は後期定期試験によります。詳細は12月の授業時に開示します。試験に持ち込み物件は認めません。試験準備に最も有効なものは、授業のノートになりますので、休んだ分のノートは早めにカバーしておくようにしてください。ただし、個別の学生の求めに応じて授業案を再提示することはしませんので、自分の責任でカバーしてください。
 教科書/テキスト
特に指定しません。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
英米法総論 上(田中英夫、東大出版会)、
英米法の歴史家たち(ホウルズワース、創文社)
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 授業アンケート結果は次年度の授業運営の参考にします。下記に、これまでのアンケートで最も顕著だった事項と、その対応を記しますので、受講上の参考にしてください。授業は、スクリーン提示を各自ノートに筆記してもらうかたちで進めます。アンケートには、スクリーンスクロールの速度が遅すぎるという指摘と早すぎるという指摘が混在していますが、この原因は受講生のノート筆記速度の違いにありますので、すべての受講生が満足するようなスクロールは不可能です。このため、受講生に携帯・スマホ等での写真撮影を認めていますので、筆記速度に応じて、適宜併用してください。撮影したスクリーン提示は、授業外学習の時間にノートに転写して、授業ノートを完成させておいてください。
 関連リンク なし
 実務経験がある教員による授業科目 該当なし
 アクティブラーニング型の授業科目 該当なし