駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  124101 / 演習Ⅰ 124102 / 演習Ⅱ
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  月曜日 3時限
 単位数  4
 付記  
 主担当教員氏名(カナ)  向田 正巳(ムカイダ マサミ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 3年次の演習Ⅰと4年次の演習Ⅱでは2年間を通して民法を基礎から学びます。まず民法に
関する基本的な判例を読解し、そこから解釈論上の論点を抽出し、従来の学説・判例と照ら
し合わせて検討するという作業を行います。次いで学生が将来の希望を決定したうえで自己
の将来の就職先に合わせた研究テーマを決定し、教員の指導のもと自ら研究を行います。最
後にはこれらの学習を文章にまとめてゼミ論集を作成します。
 到達目標(ねらい) まず第1の目標は学生が判決の原文や論文を読んで理解し、それを要約してまとめることができる
ようになることと、論点について自らの私見を述べることができるようになることです。
第2の目標は自己の就職先を考えて将来に役立つ研究テーマを自ら設定し、自らの将来のために進んで研究を行うことができるようになるこです。
第3の目標はある程度の長さの文章を論文という形で書き上げることができるようになることです。
 授業スケジュール
3年次:
①前期には判例百選にのっているような基本判例の読解を行ってその内容を理解しつつ、民法総則・物権・債権などの教科書の該当部分を読み込んでいきます。
②夏合宿から後期にかけては前期に学んだ判例に関わる論点について論文を読み学説を深く理解しつつ、基本判例と似た他の判例との比較検討を行います。英語の法律文献を読むこともあります。

3年次終わりから4年次夏休みまで:
①就職活動を主に行いながら、空いた時間をみつけて自己の研究テーマについての学習を進めます。
②就活は自己を見つめる絶好の機会ととらえてください。自己の人生と真摯に向き合い、自己のやりたいことを考えて将来に役立つような研究テーマを決定します。
③夏合宿では研究テーマについて発表してもらいます。毎年、多くのゼミ生が夏休みまでに銀行、不動産、市役所、警察などから内定を得ていますので、夏合宿は4年生による就活の報告会を兼ねており、3年生は先輩から就職活動の実際を身近に聞くことができます。

4年次後期:
①就職活動の終わった学生から順次、本格的にゼミ論集の作成にとりかかります。
②まずは判例や論文などの資料を読みながら勉強を進め、研究テーマについての論文の中核部分となる1.問題提起、2.本論、3.結論、を考え、論文の骨組みを作成します。
③骨組みが完成した学生からゼミで中間報告を行っていただきます。これが法学部における学生時代の最後の発表となるでしょう。
④論文の骨組みをもとに、判例などの資料をさらに読んで内容を豊かにしながら注をつけてゼミ論集を完成させます。ゼミ論集は図書館に保存されるもので、ゼミの仲間と一緒に勉強した学生時代の大切な記念となるでしょう。
 履修上の留意点等 演習の授業において学生は積極的に発言することが求められます。また毎回の演習の予習に
はかなりの時間をとることが必要となります。司法試験や公務員試験の受験を考えている学
生、あるいは将来の就職に備えて法律学の基礎をしっかり学びたいと考えている学生など、
法律学の学習に熱意のある学生の参加を希望します。当然ですが無断欠席する学生は単位を取得できません。
 成績評価の方法
試験
レポート
小テスト
100 % 平常点




ゼミを無断欠席する学生や、いかなる理由であれ5回以上欠席した学生は単位を取得することができません。
 教科書/テキスト
特になし。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
授業中に指示します。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 学生の意見を聞きつつ少しずつ改善していきます。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目 ①グループワークによる発表とディスカッションがまずは中心となります。発表の前に文献を読んだうえでレジュメを準備し、発表に臨みます。発表者以外の授業参加者は討論に参加します。
②レジュメを作成するためには教科書や研究書、判例集などを読み込んでいく必要があります。まずはグループで図書館に行って書籍やデータベースの検索を行い、資料にアクセスしたうえで手にとって読んでみましょう。
③3年次の終わりからは就職活動を行いながら自己の研究テーマの研究を深め、卒論の作成にとりかかります。図書館など大学の資料をフルに使って希望の就職ができるよう調査を進め、就職に役立つような卒論を完成させましょう。