駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  127901 / 刑法総論
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  金曜日 3時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  富樫 景子(トガシ ケイコ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  この授業では、各犯罪共通のルールと刑罰のルールを扱う刑法総論について、条文の解釈を中心に、判例・学説等を通じて学びます。主として、犯罪論(構成要件論、違法性論、責任論、共犯論)を扱い、刑罰論・罪数論についてもお話しする予定です(講義形式)。ただし、進行状況によってはスケジュール記載の内容を一部取り扱わないこともあります。
 
 到達目標(ねらい)  本講義は、学位授与方針の「専門分野の知識・技能の活用力」(DP5)に深く関連していると共に、「多様性理解と協働力」(DP3)および「情報分析力と問題解決力」(DP2)にも関連しています。
 具体的には、下記3点を目標とします。
 ・刑法総論の基本的知識を身に付けること
 ・学んだ知識を生かして、事例問題について論述できるようになること
 ・教師がいなくても自分で刑法の教科書を読み、発展的な学習ができるようになること
 以上を達成するためには、授業への出席とともに自宅での学習習慣が重要になります。
 皆さんの予習復習があって初めて完成する授業携帯を取りますので、日々の学習をしっかり継続してください。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 講義ガイダンス
(必ず出席すること。欠席した場合は次回授業時に個別に申し出ること)
準備学習
(予習・復習等)
講義前にシラバスを確認 60分
第 2 回
授業の計画・内容 日本の司法制度、刑罰制度
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 3 回
授業の計画・内容 刑法総論入門
準備学習
(予習・復習等)
配布資料による復習 60分
第 4 回
授業の計画・内容 犯罪論体系入門
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習 60分
第 5 回
授業の計画・内容 犯罪の展開①(予備/未遂/既遂)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習 60分
第 6 回
授業の計画・内容 犯罪の展開②(中止犯、不能犯)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習 60分
第 7 回
授業の計画・内容 刑法の基本原理(罪刑法定主義、刑法の解釈ほか)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習 60分
第 8 回
授業の計画・内容 因果関係論①(条件関係、相当因果関係)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 9 回
授業の計画・内容 因果関係②(相当因果関係論の諸問題)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 10 回
授業の計画・内容 不作為犯論①(真正不作為犯と不真正不作為犯)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 11 回
授業の計画・内容 不作為犯論②(不真正不作為犯の諸問題)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 12 回
授業の計画・内容 故意と過失①(故意犯論)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 13 回
授業の計画・内容 故意と過失②(過失犯論)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 14 回
授業の計画・内容 錯誤論①(錯誤の種類と効果)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 15 回
授業の計画・内容 錯誤論②(具体的事実の錯誤の諸事例)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 16 回
授業の計画・内容 錯誤論③(事例答案演習)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 17 回
授業の計画・内容 課題授業(指定課題)
準備学習
(予習・復習等)
授業内(YeStudy)で課題を提示 150分
第 18 回
授業の計画・内容 違法性論概論
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 19 回
授業の計画・内容 違法性の本質(行為無価値と結果無価値)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 20 回
授業の計画・内容 被害者の同意(承諾)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 21 回
授業の計画・内容 正当防衛と緊急避難①(導入)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 22 回
授業の計画・内容 正当防衛と緊急避難②(成立要件と論点演習)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 23 回
授業の計画・内容 正当防衛と緊急避難③(事例演習)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 24 回
授業の計画・内容 責任論(責任主義と責任能力)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 25 回
授業の計画・内容 共犯論①(共犯論概説、正犯と共犯)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 26 回
授業の計画・内容 共犯論②(実行共同正犯、共謀共同正犯)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 27 回
授業の計画・内容 共犯論③(教唆犯、幇助犯)
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 28 回
授業の計画・内容
事例演習①(課題授業)
準備学習
(予習・復習等)
授業(YeStudy)で課題を提示 150分
第 29 回
授業の計画・内容 罪数論
準備学習
(予習・復習等)
指定教科書および配布資料による復習
次回講義分の配布資料の予習
60分
第 30 回
授業の計画・内容 課題授業の解説と年間総括
準備学習
(予習・復習等)
全授業の振り返り・試験勉強 60分
 履修上の留意点等 ・授業スケジュールは、状況によって変更となることがあります。
・目立つ私語をする者等、講義の妨げになる者は退室させます。
・履修にあたっては、YeStudyに登録し、レジュメを印刷してください。基本的に教室では配布しません。
・教科書、六法(小型のもので構わない)、レジュメを必ず持参してください。
・出席はとりませんが、出席しないで単位を取るのは相当に困難ですので、できる限り出席してください。
・課題授業、レポートについては授業内で指示します。
 成績評価の方法
90 % 試験
10 % レポート
小テスト
平常点




 基本的に、学期末試験の成績のみが評価の基礎となります。課題授業等で行う小テスト・レポートは、4年生のみ、学期末試験の成績が振るわなかった場合に、僅かに加点する資料としてしか用いません。
 教科書/テキスト
書籍名 『基本刑法Ⅰ 総論[第3版]』
著者名 大塚裕史・十河太朗・塩谷毅・豊田兼彦 出版年 2019 価格 3,800円
出版社 日本評論社 ISBN 978-4-535-52383-8
備考

日本評論社の下記サイトから、本書の簡易問題集がダウンロード可能です。
授業では扱いませんが、問題演習をしたい方は利用してください。
https://www.nippyo.co.jp/shop/download/55.html
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
教科書が難しすぎる方は、理解の助けになるような参考書を読むと良いでしょう。下記に挙げた他にも良書がたくさんありますので、学習に困ったら気軽にご相談ください。
判例集は、判例について簡便・詳細に学ぶのに役立ちます。
本格的な体系書に挑戦したい方には、個別にアドバイスしますので、直接お尋ねください。
【教科書の理解を手助けする書籍】
・仲道 祐樹 『おさるのトーマス、刑法を知る』(太郎次郎社エディタス、2014)
・町野朔=丸山雅夫=山本輝之(編著)『ブリッジブック刑法の基礎知識』(信山社、2011)
・松村格『刑法学への誘い』(八千代出版、2012)
・井田良『基礎から学ぶ刑事法[第6版]』(有斐閣アルマ、2017)
・高橋則夫(編)『ブリッジブック刑法の考え方[第2版]』(信山社、2014)
・井田良=丸山雅夫『ケーススタディ刑法総論[第4版]』(日本評論社、2015)

【判例の理解を深める書籍】
・成瀬幸則=安田拓人(編)『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』(信山社、2010)
・山口厚=佐伯仁志(編)『刑法判例百選Ⅰ 総論[第7版]』(有斐閣、2014)
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について レジュメのアップロードが不規則・遅いという前年度の授業アンケートでの指摘を踏まえ、以下のような改善を行います。
・レジュメは、できるだけまとめてのアップロードを行います。
(その他)
予習復習の時間を十分にとっていない方がいるようなので、課題の指示と授業内でのフィードバックを行います。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目