授業概要 |
嘉永6年(1853)のペリー来航以降、日本は未曾有の変革期に突入し、政治的変動をともないながら社会の質的転換を遂げることになった。その結果、大政奉還、王政復古へと進展し、戊辰戦争に至ることになる。
本講義では、三井文庫所蔵の諸史料をテキストとして使用し、史料(くずし字)を読み解きながら、戊辰内乱期の実態や諸問題について検討する。さらに、戊辰戦争による日本社会の変容のようすを明らかにしたい。 |
到達目標(ねらい) |
三井文庫所蔵の諸史料を素材として、戊辰戦争の実像と特質を究明する。あわせて、史料解釈・史料批判を踏まえながら、歴史学専攻修士課程の学位授与の方針に示した「歴史学専攻の伝統的実証史学である史資料に依拠した専門的な研究能力を身につける」ことを目標とする。 |
授業スケジュール |
第1回 ガイダンス
第2回以降 本年度は、慶応4年(明治元年)の各種「示合書」「別示合書」(三井文庫所蔵)の他に、同年の書簡類(同所蔵)などを解読し、戊辰内乱期の実態や諸問題を講義する。ただし、受講者によって研究テーマが異なるので、受講者の要望を勘案しながら解読する史料(テキスト)を考慮したい。受講にあたっては、必ず予習すること。
上記の他に、課題授業として、静岡県下田市の玉泉寺(旧アメリカ領事館)において古文書調査(3泊4日程度)を実施する。 |
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履修上の留意点等 |
戊辰戦争に関する理解を深めておくこと。史料中の人名・地名を調べて授業にのぞむこと。熱意を持って授業にのぞむこと。 |
成績評価の方法 |
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試験 |
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レポート |
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小テスト |
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平常点 |
100 %
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総合的評価 |
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学習態度、読解力、討論の内容などを総合的に加味して評価する。
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教科書/テキスト |
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参考書
図書館蔵書検索
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賀川隆行『近世三井経営史の研究』(吉川弘文館、1985年)
三井文庫編『史料が語る 三井の歩み』(吉川弘文館、2015年) |
学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について |
大学院科目のため対象外。 |
関連リンク |
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実務経験がある教員による授業科目 |
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アクティブラーニング型の授業科目 |
本科目では、ディスカッションと古文書の調査実習を実施する。 |