駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  824861 / 考古学特講Ⅶ【講義】
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  水曜日 6時限
 単位数  4
 付記  
 主担当教員氏名(カナ)  松木 武彦(マツギ タケヒコ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 この授業では、水稲農耕の定着とともに、日本列島の国家形成の端緒となるさまざまな社会変動が生じた弥生時代について、考古学上の議論の現状と展望について知識を深めます。また、それを受けて、自らの学習・研究内容に関する問題の設定、および論考の作成へと考察を深める方法についても学びます。授業は講義形式で行いますが、ディスカッションなどを通じて自らの知識の習得度や理解度を確認する機会をもちます。
 到達目標(ねらい) 弥生時代は、日本の考古学でも比較的多くの研究者が集中し、また社会的にも市民の関心が高い時代であり、大学・研究機関において研究者・教育者・指導者として,また,高等学校をはじめとする教育界や博物館・資料館・文書館・教育委員会などで,専門職として十分に活躍できるだけの人格と専門的研究能力に裏打ちされた力量を兼ね備えていることという、人文科学研究科歴史学専攻の教育方針に沿って学習を深めるのに適した対象です。この授業を通じて、博物館や学校などの教育機関あるいは大学などの研究機関において社会の要請に応え得る専門家として活動できるための高度の能力を養います。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 弥生時代はどのように研究されてきたか?-学史的・歴史的検討
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 2 回
授業の計画・内容 集落と集団の復元 ①単位集団論とその背景(1960年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 3 回
授業の計画・内容 集落と集団の復元 ②拠点集落論の登場(1970-80年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 4 回
授業の計画・内容 集落と集団の復元 ③「弥生都市」論の評価と総括(1990年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 5 回
授業の計画・内容 集落と集団の復元 ④「弥生都市」論への批判から拠点集落論の再検討へ(2000年代以降)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 6 回
授業の計画・内容 集落と集団の復元①~④のまとめとディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 7 回
授業の計画・内容 集団と社会の復元 ①高地性集落と社会統合論(1960-1970年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 8 回
授業の計画・内容 集団と社会の復元 ②武力抗争についての議論(1970-1980年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 9 回
授業の計画・内容 集団と社会の復元 ③青銅製祭器についての議論(1970-1980年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 10 回
授業の計画・内容 集落と集団の復元①~③のまとめとディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 11 回
授業の計画・内容 階層化の議論①墓制の発展についての議論(1)(1970年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 12 回
授業の計画・内容 階層化の議論②墓制の発展についての議論(2)(1980年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 13 回
授業の計画・内容 階層化の議論③墓制の発展についての議論(3)(1990年代~2000年代)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 14 回
授業の計画・内容 階層化の議論①~③のまとめとディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 15 回
授業の計画・内容 弥生社会の変化についての議論①年代論(1)(1990年代まで)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 16 回
授業の計画・内容 弥生社会の変化についての議論②年代論(2)(2000年代以降)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 17 回
授業の計画・内容 弥生社会の変化についての議論③古墳出現のプロセス(1)(1990年代まで)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 18 回
授業の計画・内容 弥生社会の変化についての議論④古墳出現のプロセス(2)(1990年代まで)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 19 回
授業の計画・内容 弥生社会の変化についての議論①~④のまとめとディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 20 回
授業の計画・内容 第1-19回のまとめと総合ディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 21 回
授業の計画・内容 弥生時代研究と歴史理論① 社会進化論・史的唯物論・国家形成論
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 22 回
授業の計画・内容 弥生時代研究と歴史理論② プロセス考古学と社会発展論
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 23 回
授業の計画・内容 弥生時代研究と歴史理論③ ポスト・プロセス考古学とその影響
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 24 回
授業の計画・内容 弥生時代研究と歴史理論①~③のまとめとディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 25 回
授業の計画・内容 弥生時代研究の新視角① 認知考古学(1)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 26 回
授業の計画・内容 弥生時代研究の新視角② 認知考古学(2)
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 27 回
授業の計画・内容 弥生時代研究の新視角③ 高精度古気候復元
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 28 回
授業の計画・内容 弥生時代研究の新視角④ グローバル・ヒストリー
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 29 回
授業の計画・内容 弥生時代研究の新視角①~④のまとめとディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
第 30 回
授業の計画・内容 第20-29回のまとめと総合ディスカッション
準備学習
(予習・復習等)
参考文献を読み、設問に答える 60分
 履修上の留意点等 質問用紙やディスカッションを通じた積極的な参加を期待します。
 成績評価の方法
20 % 試験
20 % レポート
小テスト
40 % 平常点
20 %
質問用紙による意見の往復




 教科書/テキスト
授業で配布するプリントを教材として用います。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
授業の進行に応じ、毎回の授業で紹介します。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 授業の全体進行に遅滞が生じないよう、講義内容の効率的整理を行った。
 関連リンク 特になし
 実務経験がある教員による授業科目 特になし。
 アクティブラーニング型の授業科目