駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  129801 / マス・コミュニケーション論
 開講年度・期  2015年 通年  開講曜日・時限  土曜日 3時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  田北 康成(タキタ ヤスナリ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  インターネットや携帯電話の利用が当たり前となっている現在、マス・メディアを通じて行われるコミュニケーションとともに、言論・表現の自由の重要性、社会的機能を踏まえた上で、様々な課題・社会現象について考察します。
 前期においては、コミュニケーションの道具としての言葉や技術の発達、バイアス等について考え、その上で、言論・表現の自由の大切さを提示していきます。
 後期においては、マス・コミュニケーションが発達してきた中でどのような社会現象が起きたのか、それについて理論的背景はどのようなことが考えられてきたかを提示するともに、抱えてきた課題やその問題解決について考えていきます。さらに、マス・コミュニケーションを通じて行われるジャーナリズムについても触れていきます。講義では、時宜に応じたテーマを取り上げることもあるため、シラバスの内容を若干変更することもあります。
また映像資料等を利用して受講生の理解を促していきます。
 到達目標(ねらい)  コミュニケーション、言論・表現の自由を理解し、そのために発達してきたマス・コミュニケーション、マス・メディアの構造や社会的役割を正しく学ぶことで、先入観に支配されることなく、社会参加に際し必要な意見形成の判断材料をメディアから得るための情報収集力を修得することを到達目標にします。
 授業スケジュール
第 1 回 授業の進め方と成績評価の説明・本講義の位置づけと射程
第 2 回 言葉によるコミュニケーション(その1)
第 3 回 言葉によるコミュニケーション(その2)
第 4 回 言葉によるコミュニケーション(その3)
第 5 回 噂・流言・蜚語と災害情報(その1)
第 6 回 噂・流言・蜚語と災害情報(その2)
第 7 回 噂・流言・蜚語と災害情報(その3)
第 8 回 コミュニケーション技術の発達(その1)
第 9 回 コミュニケーション技術の発達(その2)
第 10 回 コミュニケーション技術の発達(その3)
第 11 回 メディアの情報を読み解く(その1)
第 12 回 メディアの情報を読み解く(その2)
第 13 回 メディアの情報を読み解く(その3)
第 14 回 言論・表現の自由(その1)
第 15 回 言論・表現の自由(その2)
第 16 回 言論・表現の自由(その3)
第 17 回 言論・表現の自由(その4)
第 18 回 マス・コミュニケーション理論(その1)
第 19 回 マス・コミュニケーション理論(その2)
第 20 回 マス・コミュニケーション理論(その3)
第 21 回 マス・コミュニケーション理論(その4)
第 22 回 マス・メディア産業の発達過程と現状、課題(その1)
第 23 回 マス・メディア産業の発達過程と現状、課題(その2)
第 24 回 マス・メディア産業の発達過程と現状、課題(その3)
第 25 回 ジャーナリズム(その1)
第 26 回 ジャーナリズム(その2)
第 27 回 情報蓄積と保存、公開、利用(その1)
第 28 回 情報蓄積と保存、公開、利用(その2)
第 29 回 メディアと産業・地域振興(その1)
第 30 回 メディアと産業・地域振興(その2)
 準備学習  日常的に新聞をよく読む習慣をつけ、社会状況を把握してください。講義内容をさらに理解するために、テキストは事前に読んでおいてください。授業内で提示された書籍や雑誌、番組、映画、施設等には積極的にアクセスするようにしてください。また、板書や映像教材を複合的に用いますので、予習・復習のために創意工夫されたノートを各自作成して下さい。
 履修上の留意点  授業内容の正確な伝達のために、体調不良等によるやむを得ない場合を除き、授業途中の入退室は認めません。また、私語も厳禁です。
 成績評価の方法
100 % 試験
レポート
小テスト
平常点




 出欠席は考慮しません。授業を欠席した場合の救済措置(授業内容の提示、配布物の再配布)は一切とりません。
 教科書/テキスト スタンリー・J・バラン, デニス・K・デイビス著 ; 李津娥 [ほか] 訳 
『マス・コミュニケーション理論 : メディア・文化・社会 』
上・下(2冊)、各3600円+税
上巻 ISBN 9784788510500、下巻 ISBN 9784788510517
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
・鶴見俊輔編『大衆の時代』(新装)平凡社、2000 年
  H・キャントリル 著/山本明・渡辺武達 訳「火星からの侵入」   
・H・G・ウェールズ『宇宙戦争』早川書房
・ジョージ・オーウェル『一九八四年』早川書房
・廣井修『流言とデマの社会学』文芸春秋
・G.W.オルポート、L.ポストマン『デマの心理学』岩波書店
・エドガール・モラン『オルレアンのうわさ』みすず書房
・クリス・アンダーソン『フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略』日本放送出版協会
・イーライ・パリサー 著/井口耕二 訳
  『閉じこもるインターネット  グーグル・パーソナライズ・民主主義』早川書房
・キャス・サンスティーン著 ; 石川幸憲訳『インターネットは民主主義の敵か』毎日新聞社
・畑村洋太郎『だから失敗は起こる』NHK出版
・畑村洋太郎『危険学のすすめ─ドアプロジェクトに学ぶ』講談社
・横山秀夫『クライマーズ・ハイ』文藝春秋
・諸橋泰樹『ジェンダーの語られ方、メディアのつくられ方』現代書館
・田草川弘『ニュースキャスター―エド・マローが報道した現代史』中央公論新社
・ジョージ・クルーニー他『グッドナイト&グッドラック』早川書房
・クリス・アンダーソン『ロングテール  アップデート版』早川書房
・森達也『放送禁止歌』知恵の森
その他、授業内で参考文献を紹介するほか、必要な資料を配布する。
 その他  本講義では、時宜に応じた素材を扱うことが比較的多く、インターネットや携帯等の情報だけでなく、新聞やテレビ、雑誌・書籍などの情報に普段から積極的に接することにより、当該分野についての基礎的な知識を得ることが望まれる。
 関連リンク