駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  006601 / 青少年問題研究 006602 / 青少年問題研究
 開講年度・期  2016年 通年  開講曜日・時限  土曜日 2時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  讃岐 真佐子(サヌキ マサコ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 「青少年」つまり児童期から青年期(小学生〜20代前半頃)に生じ得る諸問題について、実際の事例や講師の約20年余にわたる臨床心理士としての経験を基に、主に発達的、臨床心理学的視点から学ぶ。
 到達目標(ねらい) この時期の青少年に起こり得る諸問題を、発達や事例に即して生き生きと学ぶことを通し、具体的に理解する力を培うことを目標とする。現代は不適応状態や問題が長引く傾向にあり、またその質的側面も、従来の自己葛藤型から漠然とした無気力型へ、さらに言語で訴えるよりも身体の症状として現す等、様々な変化が見られるように思う。このような諸変化の中、この授業では不登校、いじめ、非行、ひきこもり等々のテーマを取り上げ、複数の観点からこれらを詳細に学んでいく。また適宜視聴覚教材も用いて、現代の青少年を取り巻く家族や社会への理解も深めたく思う。
 授業スケジュール
第 1 回 (1)導入 : この一年間の講義の進め方、「問題」の二面性について


 
第 2 回 (2)現代の青少年が抱える「諸問題」の特徴について
第 3 回 (3)カウンセリングの考え方
第 4 回 (4)「ことばの多義性」を巡って
第 5 回 (5)青少年を理解するための幾つかの視点 -カウンセリング的観点から
第 6 回 (6)青少年を取り巻く家族、社会を理解するためのビデオ教材視聴-その①(孤立する高齢者を巡って)
第 7 回 (7)上記ビデオ視聴に関する意見・感想の論述作成
第 8 回 (8)「不登校」の名称に関する歴史的変遷
第 9 回 (9)「不登校」の事例
第 10 回 (10)児童期以前から児童期の心理的特徴
第 11 回 (11)思春期・青年期の心理的特徴
第 12 回 (12)上記において、特にいわゆる「いじめ」を中心として
第 13 回 (13)「いじめ」の事例
第 14 回 (14)青少年を取り巻く家族、社会を理解するためのビデオ教材視聴-その②(家族間の「虐待」をめぐって)
第 15 回 (15)前期のまとめ、「夏休みレポート」について
第 16 回 (16)戦後日本における非行の歴史的変遷について
第 17 回 (17)非行における、いわゆる“切れる”ことを巡って(論文購読)
第 18 回 (18)いわゆる「ひきこもり」について -当事者の心理(ビデオ教材を交えて学ぶ)
第 19 回 (19)「ひきこもり」からの脱出と回復を目指して
第 20 回 (20)上記ビデオ視聴に関する意見・感想の論述作成
第 21 回 (21) 青少年における、自身の心と身体への違和感を巡って
第 22 回 (22)思春期以降に起こり得る様々な心の状態① 「心の健康」に関する考え方 
第 23 回 (23)思春期以降に起こり得る様々な心の状態② 症状や不適応状態が顕在化するまでのプロセス・モデル
第 24 回 (24)思春期以降に起こり得る様々な心の状態③ 具体的内容をビデオ教材と共に学ぶ
第 25 回 (25)思春期以降に起こり得る様々な心の状態④ いわゆる“うつ”について
第 26 回 (26)思春期以前に起こり得る様々な心の状態① 「発達障がい」の考え方
第 27 回 (27)思春期以前に起こり得る様々な心の状態② 「発達障がい」への理解をビデオ教材を通して深める
第 28 回 (28)思春期以前に起こり得る様々な心の状態③ 子どもの心と身体 
第 29 回 (29)青少年を取り巻く家族、社会を理解するためのビデオ教材視聴-その③
第 30 回 (30) 全体の理解度の確認
・ただし上記内容は、その時の授業の流れや重点の置き方によって臨機応変に変更、また前後することもあり得る
 準備学習 準備学習は特に必要ないが、下記の「履修上の留意点」でも記したように、毎回授業の最後には、その日の感想や質問などを書いて提出してもらう。これは次回授業への大切な“橋渡し”となる作業であり、“おざなりの感想”や白紙提出は、当授業参加への意欲なしとみなし、平常点に関係してくるので留意されたい。
 履修上の留意点等 授業は講義中心となるだろうが、その日の内容への感想や質問を毎回書いて提出してもらう。そして必ず次回授業の最初に、前回の感想等で受講生全員で共有したい内容や、講師の心に残ったものを読み上げ(氏名は読まず、匿名性を保持する)、また質問などに適宜答えていきたく思う。この毎回の作業を通して、受講生同士のフィード・バックも(間接的ではあるが)自ずと進んでいくように思う。また授業態度や毎回の感想・質問などの平常点も重視する。
 成績評価の方法
60 % 試験
20 % レポート
小テスト
20 % 平常点




また試験において、この授業で学んだ内容をほとんど記さず、ネットで調べたような内容をただ単に暗記、記述したような場合は、大幅な減点もしくはその箇所を評価対象外とする。
 教科書/テキスト 必要な資料は適宜配布する
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
河合隼雄著『大人になることのむずかしさ』岩波書店、現代文庫、929円
岩宮恵子著『生きにくい子どもたち』岩波書店 現代文庫、840円
河合隼雄著『カウンセリングを語る(上下)』講談社+α文庫、890円
河合隼雄著『日本人の心のゆくえ』岩波書店、1700円
小川捷之・村山正治編『学校の心理臨床』心理臨床の実際2 金子書店、4200円
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 前年度「学生によるアンケート」では、「授業に熱心に取り組めた」が好評価であり、また受講を決める際、このシラバスをよく読んでいることも判った。ただ、予習復習にあてた時間が少ない為、今年度は授業後の論述作成なども取り入れていきたい。
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