駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  060051 / 社会学原論B 060052 / 社会学原論B
 開講年度・期  2016年 後期  開講曜日・時限  金曜日 2時限
 単位数  2
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  橋爪 敏(ハシヅメ サトシ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  前期授業に引き続き、社会学の基礎を学ぶ。現代の社会学に大きな影響を与えてきた社会学者のテーマ・問題意識をたどり、社会学的人間観を扱うことにしたい。社会学は人間遡及的学問・社会科学であるといわれる点を確認したい。
 到達目標(ねらい)  現代社会学に大きな影響を与えた諸学者の見解を知る。社会学的人間観を理解する。
 授業スケジュール
第 1 回 後期授業の方針・成績評価の方法等を説明する。
第 2 回 Ⅰ)社会学の歴史Ⅱ.フランスにおける展開。
1)心理学的社会学者であるGustave Le Bonの<群衆心理>の研究について。
第 3 回 Jean Gabriel Tardeの<公衆>概念と心理学的社会学の体系化の試み。社会名目(唯名)論と社会実在論の立場について
第 4 回 2)Émile Durkheimの社会学:フランスにおける第2世代を代表する社会学。社会実在論的な、<社会的事実>として社会現象を扱う。『社会学的方法の規準』
第 5 回 『社会分業論』、『自殺論』<社会的事実>としての<自殺>、それは、自殺者個人の問題ではなく、社会現象であるととらえる。自殺の<3類型>について、Durkheim社会学の特徴。
第 6 回 社会学の歴史Ⅱ.ドイツにおける展開。
1)Ferdinand TönniesのGemeinschaftとGesellschaft論
第 7 回 2)Georg Simmelの社会学、形式社会学(Formale Soziologie),社会化の形式(Formen der Vergesellshaftung)を対象とする社会学とは。
第 8 回 3)Max Weberの理(了)解社会学とは。人間の行為を解釈によって理(了)解する社会学。道具としての理念(想)型(Idealtypus)、支配の3理念型。
第 9 回 価値自由(Wertfreiheit)、Weber社会学の中心テーマは。『プロテスタンティズムと資本主義の精神』をめぐって。
第 10 回 4)文化社会学(Kultursoziologie),形式社会学批判としての文化社会学。
H. FreiyerとAlfred Weberの歴史社会学としての文化社会学。
第 11 回 Max SchelerとKarl Mannheimの知識(知の)社会学としての文化社会学。
Mannheimの『イデオロギーとユートピア』をめぐって。
第 12 回 Ⅱ)社会的人間論、社会的存在としての人間、人間(個人)のなかの社会。
人間遡及的学問/科学としての社会学的人間観。
第 13 回 行為論/行為論的アプローチ、Weberの行為概念、T. Parsonsの行為の4要素/4条件とは、AGIL(LIGA)図式とは。
第 14 回 社会的性格(Social Character)、Erich Frommの社会的性格論-『自由からの逃走』におけるドイツにおけるナチズム台頭を助長した、当時のドイツ下層中間(産)階級の社会的性格の問題。
第 15 回 後期授業のまとめ、若干の試験にかかわるコメント
 準備学習 指定の教科書等の関連個所を読んでくること。
 履修上の留意点等
 成績評価の方法
100 % 試験
レポート
小テスト
平常点





 教科書/テキスト 安藤・児玉編著『社会学概論』学文社
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
授業中に適宜指示する。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について より一層社会学の基本的な知識をわかりやすく語りたい。
 関連リンク