駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  126201 / 政治学原論
 開講年度・期  2016年 通年  開講曜日・時限  金曜日 3時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  山田 陽(ヤマダ アキラ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 本講義では、前期は、現代政治理論・政治哲学の主要概念・主要論点をいくつか選んで解説・検討します。後期は、政治理論・政治哲学の視座から、民主政治の現況と問題を考察するため必要な基本事項をいくつか選んで解説・検討します。本講義の考察対象は、「自由」や「平等」といった理念や規範、また「民主主義」や「公共性」といった概念を扱う政治理論・政治哲学です。政治の現実から距離をとって、政治という人間の営為を、抽象的な概念を使って理解・解釈・構想する「理論」に焦点を合わせます。したがって本講義は、抽象的な理念・概念を視座にして、政治の現状に接近する理論的営為を(概略的・選択的ではあるが)解説することを主眼とします。
 到達目標(ねらい) 本講義の到達目標は、受講生が、①現代政治理論で展開・議論される基本概念を知ること、②その論点や論争を確認すること、③基本概念を使って現代政治の現況と問題(特に民主政治)を解釈する論理を理解することです。本講義のねらいは、政治を考える知見として政治理論・政治哲学の基礎を知って、政治という営みを理解する見識を深めるきっかけを、受講生に得てもらうことです。
 授業スケジュール
第 1 回 ガイダンス:政治理論・政治哲学の特徴とは?
第 2 回 政治と権力(1):権力の実体説と機能説
第 3 回 政治と権力(2):国家権力、権力論の現在
第 4 回 権威と正統性(1):政治的支配の正統性、ヴェーバー「支配の三類型」
第 5 回 権威と正統性(2):正統性論の現代的展開
第 6 回 自由と自律(1):近代自由主義思想(ロック、カント、ミル)
第 7 回 自由と自律(2):バーリンの「積極的自由」と「消極的自由」
第 8 回 公正と平等(1):ロールズ「正義の二原理」「公正としての平等」
第 9 回 公正と平等(2):現代平等論(ドゥオーキンの資源平等論、センのケイパビリティ論)
第 10 回 公正と自由:リバタリアニズム論(ノージック、アナルコ・キャピタリズム)
第 11 回 共通善と共同体(1):近代自由主義批判、テイラー「ほんものという倫理」
第 12 回 共通善と共同体(2):共同体主義の政治、サンデル「公民的共和主義」
第 13 回 同一性/差異(1):国民国家とナショナリズム
第 14 回 同一性/差異(2):フェミニズムの政治、アイデンティティの政治
第 15 回 前期期末試験
第 16 回 イントロダクション:現代民主主義論の課題とは?
第 17 回 民主政治(1):古代アテネ民主制、市民革命と間接民主主義
第 18 回 民主政治(2):大衆民主主義批判、ダール「ポリアーキー」
第 19 回 民主政治(3):議会主義、シュミット『現代議会主義の精神史的状況』
第 20 回 民主政治(4):利益政治と民主主義、コーポラティズム
第 21 回 民主政治(5):新しい社会運動、参加民主主義
第 22 回 現代市民社会論:「市民社会」概念の歴史と現代的展開
第 23 回 民主的法治国家と市民的公共圏:ハーバーマス『公共性の構造転換』
第 24 回 熟議民主主義:ハーバーマス「熟議政治」論
第 25 回 社会福祉と政治(1):福祉国家とは何か? 労働社会の変容
第 26 回 社会福祉と政治(2):福祉国家の変容、「第三の道」論
第 27 回 リスク化する社会と政治(1):ベック「リスク社会」論、「サブ政治」論
第 28 回 リスク化する社会と政治(2):ギデンズ「生活政治」、「第三の道」の問題
第 29 回 世界公共圏の可能性:国境を超えるデモクラシー論、「コスモポリタニズム」
第 30 回 後期講義まとめ
 準備学習 ・復習に重点を置いて学習してください。講義で扱った概念が何を意味しているのか自分の思考で確認してほしいと思います。レジュメ、参考図書の該当箇所を読んで、また辞典や用語集で確認して、自分で考え直す思考作業が、効果的な復習になると思います。
・政治理論・政治哲学を理解する上で高校世界史や高校政治経済の基礎知識が必要な場合が多いです。それゆえ予習としてこれら科目の基礎的内容を確認すると、授業が理解しやすくなります(授業でも基礎知識をできるだけ確認するつもりです)。
 
 履修上の留意点等 ・特に履修する上で予備知識を求めることはありません。
・上記の授業スケジュールは予定です。実際の講義の進み具合等に応じて、内容や順序を変更する場合があります。
 
 成績評価の方法
90 % 試験
レポート
小テスト
10 % 平常点




前期と後期の試験で評価します。ただし、授業時間内に、特定の課題・質問について記述してもらう回を設ける予定です(平常点)。
 教科書/テキスト 使用しません。適宜、レジュメを配布します。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
杉田敦・川崎修編 『現代政治理論』(新版) 有斐閣  2160円 978-4-641-12454-7
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 前年度「学生による授業アンケート」において、声が聞き取りにくいという指摘を受けました。マイクの音量に気を付け、状況を確認しながら進めていきたいと思います。また、パワーポイントで講義内容を示して授業を進める点は高評価でした。本年度も改善しながら継続していく予定です。
 関連リンク