●平成14年度駒澤大学社会学科(社会学)公開講演会 ●

― 日中戦争の秘話「撫順の奇蹟から何を学ぶか」―
日中戦争の真実と「撫順の奇蹟」を語る

ストリーミング配信:7月16日講演会内容録画


―  内  容  ―
証言1 「私は中国で何をしたか」      
証言2 「私が中国で体験したこと」     
報告1 「戦争の真実を語り続ける私たちの想い」
報告2 「受け継ぐ会の誕生秘話」      
司会                   
  鈴木良雄(中帰連会員)
  金井貞直(中帰連会員)
  高橋哲郎(中帰連事務局長)
  熊谷伸一郎(受け継ぐ会事務局長)
  坪井健(駒澤大学社会学科教授)

★★★ 撫順の奇蹟とは ★★★
かって、日本軍兵士として中国を侵略し、戦犯として中国の撫順と太原の戦犯管理所に収容された人々は、中国政府の人道政策により、当初反抗的だった態度を徐々に改め加害事実を認め、自らの罪行を心から謝罪するようになった。中国当局は認罪した日本人戦犯を一人の死刑・無期刑もなく釈放し帰国させた。これを「撫順の奇蹟」という。

彼らは帰国後「中国帰還者連絡会」(中帰連)を組織し、自らの加害行為を証言しながら、戦争の悲惨さ、日中友好と反戦平和をひたすら訴え続けてきた。当初約1000名いた会員も、高齢化が進み、平均年齢も81歳に達し、毎年多くの会員が亡くなっている。
元気に活動できる会員も数少なくなり、会としての活動が不可能になり、ついに本年4月解散を決定した。

「撫順の奇蹟」とその後の心温まる日中交流の秘話こそ、若い世代に伝えておきたい話である。日中戦争の真実の体験談を、直接聞く時間的ゆとりももうほとんど残されていない。

取り急ぎ、若い世代に伝えておきたい話として、この公開講演会を企画しました。

今、若い世代に伝えておきたいことがある。

なお、「中帰連」の人たちは、中国政府の寛大政策の恩恵を受けて帰国していますので、
日中友好にはとりわけ熱心ですが、どの政党とも組織的関係を持たず独自に活動してきました。

< 主催 > 公開講演会「日中戦争の真実と撫順の奇蹟を語る」実行委員会
連絡先 : 駒澤大学社会学科坪井健研究室(TEL.03-3418-9295