基本構造

HTML
HTML文書は先頭に文書型宣言(<!DOCTYPE 〜>)を記述し、残りの部分(要素)はこの要素内に記述されます。ただし、この要素内に直接含むことができるのはHEAD要素とBODY要素のみで、必ずHEAD要素、BODY要素の順に1つずつ含みます。
HEAD
この要素には、文書のタイトルやサーチエンジンなどが利用するキーワードや、そのほか直接には文章の内容とならないようなデータを記述します。具体的にはTITLE要素、BASE要素、META要素、LINK要素、OBJECT要素、STYLE要素、SCRIPT要素を含めることができます。TITLE要素とBASE要素は先頭に1つずつしか指定できませんが、そのほかの要素は必要に応じていくつでも指定できます。また、TITLE要素は必ず指定する必要があります。一般に、ここに記述される要素は画面上に表示されません。
TITLE
この要素には、文書の内容を的確に表すようなタイトルを記述します。HTML文書は、必ずHEAD要素内にこの要素を含まなければなりません。タイトルにはDTDで指定されている特殊文字(文字参照)を含むことができますが、タグを記述することはできません。一般的なブラウザでは、ここで指定したタイトルがウィンドウのタイトルバーに表示され、ブックマークしたページもそのタイトルで登録されます。
META
この要素は、文書の著者、キーワード、有効期限などを表したり、プロパティを設定したりするために使用されます。「name」 属性でプロパティを表し、「content」属性でその値を設定します。ただし、HTML4.0では、各プロパティとその値については定義されていません。この要素は開始タグのみで、要素の内容と終了タグはありません。
BODY
この要素内に文書の実際の内容となる部分(要素)を記述します。ただし、直接含むことができるのはブロックレベル要素のほか、INS要素、DEL要素、SCRIPT要素のみです。したがって、インライン要素は必ずブロックレベル要素のなかに記述する必要があります。
BODY要素は実際にブラウザに表示される部分となりますが、使用するブラウザによって、その表示(表現)のされ方はまちまちだと考えてください。たとえば、一般的なグラフィカルなブラウザもあれば、テキストのみ表示可能なブラウザや音声で内容を伝えるタイプのブラウザもあります。現在では、文書のレイアウトなどをコントロールするためにはスタイルシートを使用することが推奨されていますので、表示方法に関する属性は廃止される予定となっています。
SPAN
この要素は、指定した内容をインラインの要素に設定します。ただし、構造的な意味を与えるだけで、それ以外の表示方法には影響しません。「id」属性や「class」属性とともに使用して、特にほかのインライン要素として指定されていない範囲に対してスタイルシートを適用したい場合などに利用します。
DIV
この要素は、指定した内容をブロックレベルの要素に設定します。ただし、構造的な意味を与えるだけで、それ以外の表示方法には影響しません。「id」属性や「class」属性とともに使用して、特にほかのブロックレベル要素として指定されていない範囲に対してスタイルシートを適用したい場合などに利用します。一般的なブラウザでは、この要素の前後が改行されて表示されます。
H1 〜 H6
この要素は、その章や節の内容を表す見出し(表題)を示します。6段階のレベルがあり、H1要素が最上位の見出し(大見出し)、H6要素が最下位の見出し(小見出し)になります。一般的なブラウザでは、上位の見出しほど大きな文字で表示されます。
大きくて太字の文字を使いたいという理由で、これら(H1〜H6)の要素を使用するべきではありません。本来の見出しとしての重要度(階層)にしたがって適切に使用してください。この要素を適切に設定しておくことによって、文書からこの要素を抜き出して自動的に目次を生成するような用途にも利用できるようになります。
ADDRESS
この要素は、その文書自体やフォームなどの主要な部分に関して、製作者とコンタクトをとるための情報を示します。一般に、文書の先頭か末尾に配置されます。

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