3次元多様体(3-manifold)

種数 g のハンドル体(genus g handlebody)

練習問題

3次元球面(3-sphere)

練習問題

3次元トーラス(3-dimensional torus)

練習問題

射影空間(projective space)

向き付け可能(orientable)

3次元多様体 X をいくつかの4面体の和に分割する。各4面体に向きを付け、各面においてキャンセルするようにできるとき、X は向き付け可能(orientable)という。X が向き付け可能でないとき、向き付け不可能(non-orientable)という。

ハンドル体、3次元球面、3次元トーラスは向き付け可能であり、射影空間は向き付け不可能である。

連結和(connected sum)

X1, X2を3次元多様体とし、B1⊂ int X1, B2⊂ int X2を3次元球体とする。 ∂Bi = Si とおくと、Si は2次元球面である。 このとき、同相写像 S1 → S2 によって、S1 と S2 を同一視して X1 - int B1 と X2 - int B2 を貼り合わせる。 この結果得られる3次元多様体 X を X1とX2連結和(connected sum)といい、X1#X2で表す。 逆にこのとき、X は X1とX2分解(decomposition)されるという。

3次元多様体 X の任意の分解 X = X1#X2 に対して、X1 と X2 の少なくとも一方が3次元球面となるとき、X は素(prime)であるという。 ただし、3次元球面は素ではないと定める。

ヒーガード分解(Heegaard splitting)、種数(genus)

M を向き付け可能閉3次元多様体とする。 M が次のように二つの種数 g のハンドル体 V1 と V2 に分解できるとき、組 (V1, V2) を M の種数 g のヒーガード分解(genus g Heegaard splitting)という。

ここで、F = ∂V1 = ∂V2 を M のヒーガード曲面(Heegaard surface)という。F は種数 g の向き付け可能閉曲面である。 F を用いて、M のヒーガード分解を (V1, V2 ; F) と表すこともある。

M のヒーガード分解の最小種数

を M のヒーガード種数(Heegaard genus)といい、g(M) で表す。

練習問題


Copyright (C) Makoto Ozawa. All Rights Reserved.
mail_address