S11 ∪ … ∪ S1n の S3 への埋め込み f : S11 ∪ … ∪ S1n → S3、又はその像 f ( S11 ∪ … ∪ S1n ) ⊂ S3 を 絡み目(link) という。 特に、n=1 のときは 結び目(knot) という。
K ⊂ S3 を結び目とする。K が次を満たすとき、自明な結び目(trivial knot)という。
次の条件が互いに同値であることを示せ。
K ⊂ S3 を結び目とする。K が次を満たすとき、トーラス結び目(torus knot)という。
次の条件が互いに同値であることを示せ。
K ⊂ S3 を結び目とする。K が次を満たすとき、サテライト結び目(satellite knot)という。
K ⊂ S3 を結び目とする。K が次を満たすとき、双曲結び目(hyperbolic knot)という。
従って、結び目 K が自明な結び目でもトーラス結び目でもサテライト結び目でもないとき、K は双曲結び目である。
K1 ⊂ S3, K2 ⊂ S3 を結び目とし、 点 x1 ∈ K1, x2 ∈ K2 に対し、B1 = S3 - int N(x1), B2 = S3 - int N(x2) とおく。 ∂Bi = Si とおくと、Si は2次元球面であり、Ki ∩ Si はその中の1次元球面である。
このとき、同相写像 (S1, K1 ∩ S1) → (S2, K2 ∩ S2) によって、S1 と S2, K1 ∩ S1 と K2 ∩ S2 を同一視し、 (B1, K1 ∩ B1) と (B2, K2 ∩ B2) を貼り合わせる。
この結果得られる結び目 K ⊂ S3 を K1 と K2の連結和(connected sum)といい、K1 # K2で表す。 逆にこのとき、K は K1 と K2 に分解(decomposition)されるという。
結び目 K の任意の分解 K = K1#K2 に対して、K1 と K2 の少なくとも一方が自明な結び目となるとき、K は素(prime)であるという。 ただし、自明な結び目は素ではないと定める。