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  • 2007年11月龍眠様十六羅漢図
    今日の一冊

    2007年11月掲載

    龍眠様十六羅漢図

    作成年・作成者不明
    16図 紙本彩色
    縦115cm 横57cm

    十六羅漢とは「仏滅後、仏陀の遺命により各地に止住して正法を語法するといわれる十六の阿羅漢。大阿羅漢難提蜜多羅所説法法住記(唐の玄奘の訳)などに説かれる。」「中国・日本において、とくに禅宗で崇敬された。」とある。(『総合佛教大辞典』上巻 法蔵館, 1987年)

    本館所蔵の十六羅漢図は龍眠様と冠されており、龍眠は中国 北宋時代の李公麟の号で、その図像様式を龍眠様と称する。李公麟は、字は伯時、号は龍眠居士、舒城(安徽省)出身。北宋時代の文人画家の一人で、白描画の復興に寄与し、その代表作「五馬図巻」に見られるように描線の太細を施している。元末の夏文彦〔かぶんげん〕の『圖繪寶鑑』にも、李公麟について「絵事集顧陸張呉及前世名手所善以為己有専為一家」とあり、顧愷之(こ がいし)、陸探微(りく たんび)、張僧繇(ちょう そうよう)、呉道元(ご どうげん)等の古人の筆法(画法)を手本として、独自の画流を築きあげたことがこの一文より窺える。

    本図には墨書にて「平安城東山三聖護国禅寺常住」とあり、三聖寺(現東福寺の塔頭)の什物であったと推測される。その後、彫刻の手本にと、高村光雲(1852年2月18日~1934年10月10日)へ贈与された旨を記した書付が添えられている。残念ながら、書写年代及び書写者は不明である。

    なお、本学教授 大谷哲夫編著『十六羅漢の様相』2007.9 に詳細な説明とともに、本図が掲載されている。


    [1] 第一 賓度羅跋囉惰闍尊者 (びんどらばらだじゃ)
    [2] 第二 迦諾迦伐闍尊者 (かなかばしゃ)
    [3] 第三 迦諾迦跋釐堕闍尊者 (かなかばりだじゃ)
    [4] 第四 蘇頻陀尊者 (そびんだ)
    [5] 第五 諾距羅尊者 (なくら)
    [6] 第六 跋陀羅尊者 (ばつだら)
    [7] 第七 迦哩迦尊者 (かりか)
    [8] 第八 伐闍羅弗多羅尊者 (ばじゃらぶたら)
    [9] 第九 戎博迦尊者 (じゅうばか)
    [10] 第十 半託迦尊者 (はんだか)
    [11] 第十一 囉怙羅尊者 (らごら) 釈尊の実子。
    [12] 第十二 那伽犀那尊者 (なかせな)
    [13] 第十三 因掲陀尊者 (いんかだ)
    [14] 第十四 伐那婆斯尊者 (ばなばし)
    [15] 第十五 阿氏多尊者 (あした)
    [16] 第十六 注荼半諾迦尊者(ちゅうだはんだか)


    大阿羅漢難提密多羅所説法住記
    唐・玄奘譯
    [出版者不明] , 延寶9(1681).2 刊
    圖繪寶鑑
    (元)夏文彦撰
    藝文印書館 , 1966
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