秋季リーグ戦 開幕2連勝で好スタート
2026年度秋季リーグ関東大学男子1部バレーボールリーグ戦が9月5日から慶応義塾大学日吉キャンパスで行われた。5日に国士舘大、6日に慶応義塾大と対戦した。
国士舘大戦試合結果
| VS国士舘大 | |
|---|---|
| セット | ○3-0● |
| 第1セット | 25-20 |
| 第2セット | 25-21 |
| 第3セット | 28-26 |
撮影:五味沙那子戦評
秋季リーグ初戦、相手は国士舘大学。相手に1セットも渡すことなく、華々しいスタートを切った。
第1セットは小林拓磨(営3)のAクイック、ノータッチエースで流れが一気に駒大へ。後半、少し押されるも点差は縮まることなく、第1セットを先取。
相手のミスから始まった第2セットは、尾﨑太洋(経3)のブロックとツーアタックが決まり、さらに相手を追い込む。木下魁十(営4)のクイックや糸瀬翔馬(経1)のバックアタックで得点を重ね、終盤まで主導権を握った。最後まで攻撃の手を緩めることなく、25-21でこのセットも取り、迎える第3セット。
両チームが一進一退の攻防を繰り広げる。中盤、国士大に逆転を許し、追う展開となる。22-24と相手にセットポイントを握られる中、流れを変えたのはここで起用されたリリーフサーバーの佐々木悠成(G1)。鋭いサーブに相手のペースが乱れチャンスボールが上がる。糸瀬の強い攻撃で得点し、最後は3枚ブロックで相手をドシャット。28-26と終始緊張感のあった第3セットを制し、セットカウント3-0で白星を飾った。
選手インタビュー


◆木下魁十(営4)
--リーグ初戦の感想
「1、2セット目は駒澤のやりたいプレーができた。まだ完璧なレベルではないが、いいスタートが切れたと思う」
--試合を振り返って
「3セット目は立ち上がりが悪く、普段はないようなミスが増えたことで、試合の流れが崩れてしまった。そこは改善していくべきところだと思った」
--3セット目は逆転を許してしまう苦しい展開からの勝利だったが、どのような対策をしようとチームで話し合ったのか
「まずは目の前の1 点に集中して、先を見ずにワンプレーを積み重ねていこうと常に声を掛け合っていた。先を意識することなく、目の前のプレーに集中してやることを徹底した」
--今日の試合のプランは
「国士舘の武田選手がキーマンになると予想し、ミドルを含めた相手の攻撃に対しては、ある程度(ブロックで)タッチをとる対策を考えていた。実際には武田選手がレフトではなくオポジットスタートで起用されたため、そこは駒澤にとってはやりやすい部分だった」
--個人のプレーを振り返って
「2セット目の途中から出場したが、プレー自体は悪くなかったと思う。ただ、もっとできた部分はあったと感じた」
--チームとしての反省点や改善点
「連続ミスから自分たちのやりたいバレーができなくなってしまった時に、相手に流れが渡って自分たちのチームの雰囲気が落ちてしまい、いつものプレーができないという課題がこの試合でも見られたため、そこはまだまだ改善していかなければならない」
--秋季リーグに向けて監督から何か言葉はあったか
「監督からは『ワンプレーに集中すること』と、駒澤が常に掲げている『ハードワーク』の2つを言われた。このワンプレーへの集中とハードワークを意識して、次のステップに臨むことを常に求められている」
--今後の秋季リーグの展望
「3-0のストレート勝ちでスタートを切れたことは非常に大きい。これを継続し、次戦以降もただストレートで勝つことだけを目標とするのではなく、駒澤のいいプレーをもっと出して、さらにレベルアップできるような試合展開を作りたい」
--主将として今後の秋季リーグにどのような気持ちで臨んでいきたいか
「自分自身、言葉や頭脳でチームを引っ張るような主将ではなくて、どちらかと言えばプレーで見せるタイプだと思っている。今日の試合でもいいプレーができたため、そうした一つの大きなプレーでチームを引っ張れたらいいと思う。
--春季リーグの結果を踏まえて秋季リーグの目標は
「春は目標にしていたベスト4以上という目標に届かず6位で終わってしまった。その悔しさを糧に、このリーグではそれ以上の結果、そして全勝を目指していきたい」
◆尾﨑太洋(経3)
--リーグ初戦の感想
「1、2セット目は粘り強いバレーをしっかりできていたのが良かった。3セット目は劣勢の場面が多く、良い状況ではなかったが、終盤にかけて自分たちのバレーができたのでそこが勝因だと思う」
--個人のプレーを振り返って
「開幕戦ということもあり、まずはスパイカーに打たすということを意識した。初戦、自分の持ち味である高さのあるブロックやツーアタックをできたので良かった」
--チームとしての反省点や改善点
「1本目、ディグなどで触れていたのが良かった。スパイカーが打ち切れていない場面があったので2本目の精度をもう少し上げたい」
--菅原選手がセッターとしてコートに入る瞬間があったが、チーム内で異なるポジション練習はしていたか
「少ししていた。自分としても一度、間を開けて試合に挑めたので良かった」
--レシーブやブロックアウトのフォローが目立っていたが何か練習や意識したことはあるか
「チームでは粘り強いバレーを長所としているので、自分もリベロのように動こうと意識していた」
--相手(国士舘大)のセッターも強い選手だが、何か意識したこと、気をつけたことはあるか
「身長も同じくらいで、同学年ということもあり良きライバルとして意識している。絶対に勝ってやると思って試合をした」
--今後の秋季リーグの展望
「これからも強豪ばかりなので、チャレンジャーという気持ちでぶつかっていきたい」
◆佐々木悠成(G1)
ーーリーグ初戦の感想
「リーグ初戦の国士舘大学は前回の東日本インカレでは負けた相手だったがマイナスな気持ちではなく、全員がプラスの気持ちで挑めてストレートで勝つことができてよかった」
ーー今日の試合を振り返って
「自分はあまり出る機会がなかったが、ユニフォームを着ていない人たちもチーム全体が一丸となって一勝するという気持ちを持って戦うことができてよかった」
ーー今日の試合のプランは
「自分たちはハードワークを常にできるようにするという目標を持って取り組んでいるので、自分たちが大差で勝っているからハードワークをしないとかではなく、負けている時も、勝っている時も常にハードワークをして勝ち続けるチームにするという意識を持っていた」
ーー選手個人のプレーを振り返って
「3セット目の相手のセットポイントでチームが負けている時にピンチサーバーとして入り、自分がミスをしてしまうのではないかという気持ちもあったが攻めて相手のペースを崩したいという気持ちで挑んだ結果崩すことができてよかった」
ーーチームとしての反省点や改善点
「1、2セット目では自分たちが流れをつかんで試合をすることができたが、3セット目では自分たちの流れをうまくつかめずに終盤までシーソーゲームになってしまい、そこで全員がもう一度ハードワークをきちんとやろうという意識を持って取り組み逆転して勝つことができてよかった」
ーー1年生で公式リーグ戦に出た感想
「秋リーグの初戦でレギュラーではない中使っていただいて緊張したが、1年生らしくまず声を出して頑張れてよかった」
ーー田中監督から試合中や試合後に言われたことは
「今日のピンチサーブの面では『ミスをしてもいいからきちんと攻めて相手を崩せ』と言われたので、ミスを怖がらずに攻めることができた」
ーー今後の秋季リーグの展望
「自分たちはベスト4を目指しているので、まず初戦で勝つことができたので、明日の慶應戦でも自分たちの流れをつかんでチームの目標であるベスト4に向かってチーム一丸となって頑張りたい」
慶応義塾大戦試合結果

| 駒大VS慶応義塾大 | |
|---|---|
| セット | 3-1 |
| 第1セット | 28-26 |
| 第2セット | 25-17 |
| 第3セット | 28-30 |
| 第4セット | 30-28 |
戦評
秋季リーグ戦初戦を白星で飾り、好スタートを切った駒大の第2戦の相手は、秋季から1部に昇格した慶應義塾大。
菅原秀斗(歴2)の先制点で幕を開けた第1セット。ライト、レフト、速攻と多彩な攻撃を繰り出し、順調に得点を重ねる。しかし中盤以降、相手の猛追を受けて逆転を許すと、3点差まで広げられる。ここで守備に定評のある山田羽純(G2)を投入。守備を固めて流れを引き戻すと、23-23と土壇場で同点に追いつく。山田のレシーブから1年生エース・糸瀬翔馬(経1)へつなぎ、糸瀬が決めてデュースに持ち込む。相手のミスでセットポイントを迎えると、最後は糸瀬のバックアタックが決まり、28-26で第1セットを先取した。
第2セットは、攻守の連携を評価され山田をスタメンに起用。序盤は主将・木下魁十(営4)や糸瀬が攻撃を仕掛けるも、ミスによる失点が続き、点差を広げられない。ここで山田がレフトから得点を挙げ、相手にタイムアウトを取らせる。その後は同点に追いつかれる場面もあったものの、リードを許さず試合を展開。終盤には8点差まで突き放し、25-17で第2セットも奪った。
ストレート勝利への期待が高まる第3セットは、序盤から一進一退の攻防となる。点を取り合う中、糸瀬のサービスエースを起点に連続得点に成功。しかし終盤、5点差をつけてストレート勝利に王手をかけながら、ミスが重なり23-23に追いつかれる。山田のフォローや糸瀬のバックアタックなどで粘りを見せるも、再びデュースに突入。3枚ブロックで相手のスパイクを阻む場面も見られたが、最後は28-30で第3セットを落とした。
勝負を決めたい第4セット。先制点こそ逃すものの、糸瀬と山田が前衛で攻撃を仕掛け、主導権を握る。終盤に同点とされるも、菅原のブロックから連続得点を奪い、20点台へ。終盤のラリーでは糸瀬が攻撃の中心となり、再びデュースに突入する。最後は糸瀬の持ち味であるバックアタックで相手コートを射抜き、30-28で第4セットを奪取した。
秋季リーグ第2戦となった今試合は、守備で存在感を示した山田と、攻撃の中心として躍動した糸瀬の活躍で苦しい展開を乗り越え、セットカウント3-1で勝利。リーグ戦2連勝を飾った。
インタビュー


◆田中響監督
--リーグ戦2戦を白星スタートで飾ったが、2戦を振り返って
「まず1つとして、パフォーマンスの振り幅が大きい。あとは、対策された時の二の手、三の手をまだ磨ききれてない。この2つがデュースになったセットや落としたセットは顕著に現れていると感じる2試合であった」
--昨日の国士舘大戦、今日の慶應義塾大戦でのそれぞれの試合のプランは
「それは企業秘密で(笑)というのは冗談で、相手の傾向や得意技といったストロングポイントを抑え込む。また、相手のウィークポイントにつけ込むといったところは、相手によって変えている。春季リーグや東日本インカレを含む上半期で我々がやってきているのは、得点を取るスキル。ブロックやスパイク、サーブといったところをどう効率よく得点にしていくか、粘り強くリードブロックしていくかということ。プランと言うよりかは、やってきたことをしっかり出すということを事前に共有した上で臨んでいる」
--昨日と今日の2戦で、それぞれ苦しい展開になる場面があったが、選手に対してどのような言葉をかけたか
「特に、タイムアウト取る局面はリードされたとか連続失点したというケースなので、その場面で声を掛けることと、練習で声を掛けるのはあまり変わらない。苦しい時に「頑張るぞ」という声掛けも大事だとは思うが、まず目の前の一点をどう取るかという戦術的な事を指摘したり、勝ちが見えている時にも「まず目の前の一点を取りに行くぞ」と声を掛けたりしている」
--昨日の国士舘大戦、菅原選手がセッターとしてコートに入る瞬間があったが、チーム内でポジションを変えての練習はしているのか
「もちろんです。我々は関東1部の中でもベスト4以上というところを目標に掲げているので、そういったチームと同じことをしていては勝てない。あと、私の特徴かもしれないが、もう少し面白いことをしたいという考えがある。相手が予測しないことや見てて楽しいと思うことを出来ればいいというところから、菅原がすごい器用な子なので、やらせてみたら上手くできた。それは、私も新たな発見で学ぶことができ、このようなプランも試してみようと思い、やってみた」
--これからのリーグ戦の展望
「まず、開幕で2勝できたということはよかった。連勝を目指すというよりは、目の前の一勝の積み重ねをコツコツやり続けたい。結果的にそれが、目標に到達できればいいと思う。展望というよりは、目の前の一試合をどう勝つか、目の前の一点をどう取りきるかということをフォーカスして、全員でやっていきたい」
◆山田羽純(G2)
--今日の試合を振り返って
「慶應大がホームで、応援とかも多くやりづらい部分はあったが、勝ち切ることができてよかった」
--今日の試合のプランは
「ブロックが高いので、サーブでしっかり攻めて、相手の攻撃を減らすというプランだったが、なかなかサーブが入らず、苦しい展開となった」
--チームとしての反省点・改善点
「最後3セット目の時に、取り切れるセットで自分たちのミスが重なり相手に取られてしまった。最後の20点以降をしっかり取り切れるような力をつけていきたい」
--1セット目と3セット目、デュースにまで持ち込むほど拮抗した展開になったが、それについてチーム内でどのようなことを話し合ったか
「追いつかれた時、みんな内心焦っていたと思うが追いつかれたのはしょうがないので、一点ずつ点を取りにいこうと話していた」
--選手個人のプレーを振り返って
「相手のブロックが高かったので、攻めることができなかったが、それ以外のサーブレシーブでもっと活躍していきたいと思っていた。次の試合からより一層頑張っていきたい」
--攻守ともに今試合の勝利の要因を担ったが、プレー中に意識していたこととは
「自分はエースではなく、守備でみんなをサポートする役割。点を取ることも大事だが、それよりも守備でボールを必死につなぐということを意識してやっている」
--監督が選手に対してかけた言葉、アドバイスは
「特にないが、4セット目くらいから『サーブを安定させろ』という声掛けがあった」
--次戦への意気込み
「次の試合もキツイ相手だが、一戦一戦相手に向かって戦っていきたい」
◆糸瀬翔馬(1)
ーー今日の試合を振り返って
「ゲーム展開的にも(セットカウント)3-0で勝てた試合だったが、3セット目の途中で緩んでしまった部分があり、チームとしてはその部分が反省」
ーー今日の試合のプランは
「慶應義塾大が2部から上がってきたチームであるため、プランというよりは勝たなければいけない空気が強かった。だが、その空気が良くなかったのか1セット取られた原因はそこにあると思う」
ーーチームとしての具体的な反省点・良かった点
「チームとして良かったところは、レシーブやつなぎ。自分たちがやってきている『ハードワーク』という部分が体現できたのかなと思う。反省点としては、さっきも言ったように3セット目の途中で緩んでしまうような空気感や2セット連取したことに対する余裕が挙げられる」
ーーデュースという苦しい場面があったが、チーム内で話し合ったこととは
「1セット目に関しては通常通り戦ってデュースだったため特になかったが、3セット目はどうしてもヤバいヤバいという空気がチーム内にあった。そこで(吉田)史瞳さん始め上級生が『大丈夫だよ』『いつも通りいつも通り』と声を掛けてくれたところは良かった」
ーー1セット目の途中で山田羽純選手が入ったが、守備の面について
「個人的に見て、今試合で調子の悪かった森本泰地さんをきっぱり変えて(山田)羽純さんにして守備固めしたことによって、自分も攻撃しやすくなったし、田中先生の戦略が良かったと思う」
ーー糸瀬選手個人のプレーを振り返って
「3セット目の後半に自分の攻撃が決まらなくなり、4セット目の序盤も攻撃が通らずフラストレーションが溜まっていた。4セット目後半に自分の持っているプレーが出せたため、その部分の切り替えは上手くできたと思うが、1プレーヤーとして不安定なところはたくさん出てきたので、そこは今後に向けて改善していきたい」
ーー最終セットのデュースの場面では糸瀬選手の得点があってこその勝利だったが、それについてどう思うか
「自分的にその時の感情として、3セット目を取られてしまったことも4セット目の序盤が上手くいかなかったことも自分のせいだと思い、『申し訳ない、やらなきゃやらなきゃ』という気持ちだった。自分では良くないとわかっていたが、その気持ちが自分を奮い立たせてくれたというか、やるべきことをしっかりやれたのではないかと思っているし、自分が1年生でエースとしてやらせてもらっている中で、4年生の選手たちがベンチに入れずにいたりするので、そういった選手に対して恩返しというか、自分が(コートに)入っている分責任はあると思うので、その責任を少しは全うできたのではないかと思う」


