日本の自然遺産

「世界遺産」をご存知でしょうか?(ユネスコによる世界遺産のリスト

2024年の段階で、952の「文化遺産」、231の「自然遺産」、40の複合遺産があります。
合計すると1223となりました。毎年20件程度の新しい世界遺産が登録されており、
2014年に1000を突破しました。

最も多いのはイタリアで60、2番目が中国で59、3番目のドイツで54、
4番目がフランスが53、5番目のスペインが50の登録があります。

日本はアメリカと並んで11番目で登録数は26です。

ヨーロッパや北米が全体の47%を占めており、、
いわゆる「欧米人」の価値観で判断されているのでは?といいたくなりますが、
近年はアジアの登録も増えています。

日本の世界遺産を登録順に示すと次の通りです。


 

世界遺産名称 都道府県 登録年月
自然遺産 屋久島 鹿児島 1993年12月
自然遺産 白神山地 秋田・青森
文化遺産 法隆寺地域の仏教建造物 奈良
文化遺産 姫路城 兵庫
文化遺産 古都京都の文化財 京都 1994年12月
文化遺産 白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜・富山 1995年12月
文化遺産 原爆ドーム 広島 1996年12月
文化遺産 厳島神社 広島
文化遺産 古都奈良の文化財 奈良 1998年12月
文化遺産 日光の社寺 栃木 1999年12月
文化遺産 琉球王国のグスク及び関連遺産群 沖縄 2000年12月
文化遺産 紀伊山地の霊場と参詣道 和歌山、三重、奈良 2004年7月
自然遺産 知床 北海道 2005年7月
文化遺産 石見銀山遺跡とその文化的景観 島根 2007年6月
文化遺産 平泉 岩手 2011年6月
自然遺産 小笠原諸島 東京 2011年6月
文化遺産 富士山-信仰の対象と芸術の源泉 静岡・山梨 2013年6月
文化遺産 富岡製糸場と絹作業遺産群 群馬 2014年6月
文化遺産 明治日本の産業革命遺産
製鉄・製綱、造船、石炭産業
山口、鹿児島、静岡、
岩手、佐賀、長崎、
福岡、熊本
2015年7月
文化遺産 ル・コルビュジェの建築作品
-近代建築運動への顕著な貢献-
東京(国立西洋美術館)
(他、ドイツ、アルゼンチン、
ベルギー、フランス、インド)
2016年7月
文化遺産 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 福岡 2017年7月
文化遺産 長崎と天草地方の
潜伏キリシタン関連遺産
長崎・熊本 2018年6月
文化遺産 百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群- 大阪 2019年7月
自然遺産 奄美大島、徳之島、沖縄本島北部、西表島 鹿児島・沖縄 2021年7月
文化遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群 北海道、青森、岩手、秋田 2021年7月
文化遺産 佐渡島の金山 新潟 2024年7月


文化遺産は人間が残したものです。

逆に、人間の手が加わっていないものが自然遺産です。
「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原」などの自然遺産は、自然環境が厳しく、
現在も歴史的にも大都市から離れた辺境に位置しています。


世界遺産(文化遺産)の説明は「人文地理学」にお任せするとして、
世界遺産(自然遺産)の登録基準は次の通りです。

自然遺産登録基準(文化庁訳) @〜Eは文化遺産登録要件ここでは割愛
 ユネスコ原文
F最上級の自然現象,又は,類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。 「屋久島」登録要件
G生命進化の記録や,地形形成における重要な進行中の地質学的過程,あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった,地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。
H陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化,発展において,重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。 「屋久島」「白神山地」
「知床」「小笠原諸島」
登録要件
I学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など,生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。 「白神山地」登録要件
「奄美大島・徳之島・沖縄本島北部・西表島」登録要件




次のページ