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梅雨前線のしくみ
梅雨前線を模式図的に示しました。 一般に梅雨前線は、その北側300キロ以内が雨のエリアとなり、 そのさらに北側400キロがくもり空のエリアとなります。 なお、梅雨前線の西側部分では、前線の南側でも雨が降り、大雨になることがあります。 |
梅雨の最盛期の雨量
図をクリックすると大きな画像が開きます。*旧平年値(1981〜2010年)で作図したものです。
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梅雨の雨の降り方は西と東で違います。
過去30年の平均データ(平年値・日雨量)でもその違いははっきり現れます。
関東と九州では、梅雨の最盛期の雨量が大きく違います。
関東の梅雨は「シトシト」、九州の梅雨は「ザーザー」、印象はまったく違うと思います。
日別降水量(平年値)の比較(東京と熊本)
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マウスをグラフに重ねると熊本のグラフにかわります。 熊本の梅雨の最盛期の雨量は、東京の3倍以上あります。 東京では、梅雨よりも秋雨の時期の雨量の方が多くなります |
梅雨期間の天気出現率
天気出現率を帯グラフでみたものです。統計期間は1991年〜2020年です。
日平均雲量8.5未満を「晴天」、日降水量1.0mm以上を「雨天」としています。
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6月中旬から7月上旬にかけては、雨天率が晴天率を上回ります。 晴天率<雨天率 の期間を梅雨と定義するなら、 6月中旬から7月上旬が気候学的な「東京の梅雨」と定義できそうです。 さて、多摩川河川敷でバーベキュー大会を開催しようと、参加者に都合を聞いたところ、 6月下旬と7月下旬ならば、全員が参加できることがわかりました。 さて、幹事であるあなたは、どちらの時期にバーベキュー大会を実施しますか? |
天気出現率からみる東京の梅雨
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東京の天気出現率のグラフです。データは日別ですが、9項移動平均を3回やって滑らかにしています。 雨天率が晴天率を上回る頃を「梅雨入り」とするなら6月7日頃となります。 (ちなみに気象庁による関東甲信の梅雨入りは、平年では6月7日頃です。) 晴天率が雨天率を上回る頃を「梅雨明け」とするなら7月13日〜14日頃となります。 (ちなみに気象庁による関東甲信の梅雨明けは、平年では7月19日頃です。) |