都市気候観測実習結果(2024年7月8日)

猛暑の中での移動観測となりました。
地理院地図(淡色表現)にデータをプロットしました。自由な表現でカラー化してください。
「気温」「湿度」のどちらでもいいです。
2024年7月8日14時50分〜16時10分に実施。器差補正、時刻補正済み、時計回り・反時計回りの観測値の平均。*は1班のみの値

気温の結果(こちら)   湿度の結果(こちら)        【参考】 2023年の観測結果(こちら


(参考)東京都大気汚染測定局による気温及び風向風速

【データ補正について】

観測結果は(こちら

@観測開始時(14時50分)、観測終了時(16時10分)に6班同時観測を行っています。
  この観測値により以下の器差補正を行いました。
  駅前
時計回り
駅前
反時計回り
公園
時計回り
公園
反時計回り
深沢
時計回り
深沢
反時計回り
乾球補正値 +0.1℃ +0.1℃ -0.6℃ +0.4℃ ±0.0℃ +0.2℃
湿球補正値 +0.1℃ -0.2℃ -0.3℃ -0.3℃ +0.1℃ +0.2℃

A開始時と終了時の値について、乾球は同値であったので、器差補正を行っていません。
 湿球については、終了時の値が開始時より0.3℃高かったので、
 観測時刻によって以下の補正を行いました。
  14時50分〜15時16分 15時17分〜43分 15時43分〜16時10分
乾球補正値 補正無し 補正なし 補正なし
湿球補正値 +0.1℃ 補正なし -0.1℃

B以下の観測値については、疑問値として排除しました。
観測地点 観測班 観測値  
G 公園反時計 湿球 32.0℃ 他班より5℃以上高い
おそらく湿球の水分切れ
A2 駅前反時計 乾球 30.8℃ 時計回り班より5℃以上低い
乾球に水を差してしまったか
A3 駅前反時計 乾球 31.1℃ 時計回り班より5℃以上低い
乾球に水をさしてしまったか
A8 駅前反時計 湿球 欠測 読み取り忘れ?
記入忘れ?


 
都市公園のヒートアイランド抑制効果

駒沢五丁目の住宅街では39.4℃の猛烈な高温となった。一方で駒沢公園内では35℃以下のところもあった。
熱源となる住宅地では38℃以上のところもあり、かなりの高温となっているが、
熱源の少ない公園では温度上昇が抑えられているようだ。

樹木からの蒸発散の影響もあって、公園内は相対湿度が高い。
観測時は南東の風が吹いており、相対的に冷涼な空気が公園の北西側に移動しているようにも見える。
都市公園の緑地はヒートアイランドの抑制に寄与していることが明らかになったが、
住宅地で40℃に近づくほどの猛暑の場合には、公園内もかなりの高温であり、「焼け石に水」である。

気温(℃)及び相対湿度(%)の値を参考に等値線彩色。白矢印は観測時間帯の一般場の風系。背景は地理院地図(空中写真)。
2024年7月8日14時50分〜16時10分、アスマン通風乾湿計を用いて観測。器差補正、時刻補正後の値。
各地点の値は2班の平均値。*は1班のみの観測値。