都市気候観測実習結果(2026年7月6日)

地理院地図(淡色表現)にデータをプロットしました。自由な表現でカラー化してください。
まずは 「気温」を彩色してください。そして余裕がある人は「湿度」もどうぞ
2026年7月6日14時53分〜16時05分に実施。器差補正・時刻補正済み。
時計回り・反時計回りの観測値の平均。


気温の結果(Wordファイル) (kml)   湿度の結果(Wordファイル) (kml) 

【気象観測時の天気】
観測時間帯は曇天でした。観測開始時に弱い雨がぱらついていました。
世田谷区内は東よりの風が吹いていたとみられます。

(参考)東京都大気汚染測定局による気温・湿度及び風向風速  (拡大図)  

【データ補正について】

観測結果エクセルは(こちら

@観測開始時(14時53分)、観測終了時(16時05分)に8班同時観測を行っています。
  この観測値により以下の器差補正を行いました。
深沢班
時計回り
深沢
反時計回り
野球場
時計回り
野球場
反時計回り
駅前
時計回り
駅前
反時計回り
病院
時計回り
病院
反時計回り
乾球補正値 補正無し -0.1℃ +0.1℃ -0.2℃ -0.1℃ -0.1℃ 補正無し +0.4℃
湿球補正値 -0.1℃ +0.5℃ +0.3℃ -0.1℃ 補正無し -0.4℃ 0.1℃ -0.3℃

A乾球は開始時よりも終了時の方が0.2℃低い値でした。
  湿球は開始時よりも終了時の方が0.8℃低い値でした。
  乾球・湿球とも時刻による補正を行っています。

【乾球時刻補正量】
14時53分〜15時10分 15時11分〜15時46分 15時47分〜16時05分
補正なし +0.1℃ +0.2℃

【湿球時刻補正量】
〜14時57分 〜15時06分 〜15時15分 〜15時24分 〜15時33分 〜15時42分 〜15時51分 〜16時00分 〜16時5分
補正なし +0.1℃ +0.2℃ +0.3 +0.4 +0.5 +0.6 +0.7 +0.8

観測結果(2026年7月6日14時53分〜16時5分)
観測時間帯は曇天で日差しはなかった。なお、観測開始時に弱い雨がぱらついた。観測時間帯は東風であった。
【気温分布について】
南北方向で分布をみると、住宅地が多い駒沢一丁目および駒沢五丁目が相対的に高温であった。一方で、緑の多い駒沢公園は相対的に低温であった。厳しい暑さではなかったが、蒸し暑く感じる日であったため、冷房を使用している住宅・オフィスが多かったものと推定される。熱源のない駒沢公園内の昇温が抑えられた結果、公園内が相対的に低温となったと考えられる。東西方向で分布をみると、駒大正門前道路より西側は低温域が広がっている。判断が難しいが、深沢反時計回り班の観測値が、深沢時計回り班の観測値を平均で0.8℃下回っている影響も考えられる(同時観測による器差は0.1℃で問題はなかった)。なお、深沢反時計回り班のデータを疑問値として排除したとしても、深沢六丁目の低極は出現する。この場所は、世田谷区深沢こもれび緑地・深沢屋敷林があり、熱源は乏しいエリアである。観測時間帯は2m/s前後の東風が継続して吹いていたので、駒沢公園の冷気が駒沢四丁目・深沢六丁目に流れ出していた可能性もあろう。
【湿度分布について】
駒沢大学駅周辺は相対的に乾燥しており、大学正門前道路より西側では相対的に湿潤であった。樹林地である駒沢公園内の湿度が高いと想定していたが、見立てとは違う結果となった。観測時間帯は、雨雲が西から東に移動し、局地的に弱い雨がぱらついた。湿度の分布は、地表面状態による影響よりも、局地的な降水の影響を受けた可能性もありそうだ。判断が難しく、深い考察は控えることにしたい。




2025年7月7日の観測結果(14時53分〜15時53分、気温・湿度)
 
大局的に見て、駒沢公園内は相対的に低温で、周囲の住宅地は相対的に高温でした。
246号沿いに低温地点(33.5℃)があったのは意外でした。
観測時間帯は南風が吹いていたので
南風が強まった時に、駒沢公園内の冷気が駒大構内を経由して、駒沢一丁目に流出し、
風が弱まると冷気の流出が止まり昇温する...ということが繰り返されていたのかもしれません。
この仮説が正しいとするなら、公園から北へ流出した冷気は、湿度が高かったことが推察されます。

2025年は、熱中症警戒アラート発表のため、観測規模を縮小して実施しました。
空間的により詳細な観測を行えば、より多くの知見が得られたかもしれませんね。