2001.04.13〜2005.09.10更新
鎌倉時代の古辞書『塵袋』の国語研究
[研究資料一覧]
森 銑三「塵袋と山田清安神谷三園並に黒川春村」書誌2-1〔昭和,1926.11〕
岡田希雄「塵袋の著者についての憶測」岩波講座日本文学付録『文学』第17号〔昭和7(1932)年10月〕
眞言僧「釈良胤」説。『本朝高僧伝』に彼を「著‖踪嚢鈔十巻|」という記述から、良胤の生存年次が『塵袋』成立時期と重なることから、これを『塵袋』に読み換えるものである。
正宗敦夫編纂校訂『塵袋』上下二冊(影印)〔日本古典全集・昭和10(1935)年1月〕
山田孝雄識…塵袋解題・塵袋と塵添踪嚢抄との比較表・塵袋前かき
吉田 幸一「塵袋引用書名索引(1)」書誌学12-1〔昭和14(1939).01〕
吉田 幸一「塵袋引用書名索引(2)」書誌学12-3〔昭和14(1939).03〕
吉田 幸一「塵袋に就いて」学苑〔昭和14(1939).12〕
吉田 幸一「塵袋引用書目録」書誌学〔昭和19(1944).01〕
清水 一茂「塵袋に採られた万葉歌考」文学論藻29〔昭和40(1965).02〕
東野 治之「護身剣銘文考」文学48卷4号〔昭和55年(1980).04〕
中山 緑朗「「雪恥」「付驥尾」「井蛙」小考」近代語研究6〔昭和55(1980).05〕
木村 紀子「塵袋の中世―言語意識をめぐって―」国語国文50−8〔昭和56(1981).08〕
著者を大江家正嫡の人物の手になるとする。現在の写本(永正五年印融書写)は、二百数十年を経ていて原本から最低でも二度の書写とみる。巻九詞字部における下臈・田舎人の詞に注目。この書の意図は、家の童幼教育にあった。
石破 洋 「伯耆の白兎説話考」金沢大学国語国文18〔平成5(1993).02〕
林 義雄「古辞書のあて字―『名語記』『塵袋』を中心に」日本語学13-4〔平成6(1994).04〕
佐伯 有清「杜鵑の声を厠で聞けば―古代中世の中国と日本の俗信」日本古代中世の政治と文化〔平成9(1997).07〕
山崎 誠 『印融自筆本重要文化財塵袋とその研究』上下二冊〔勉誠社刊,平成10(1998).02〕
山崎 誠 「塵袋引書攷」国文学研究資料館紀要第24号〔平成10(1998).03〕
猪瀬亜希子・萩原義雄「『塵袋』における典拠漢籍『文選』『文選注』について」駒澤短期大学研究紀要第30号〔平成14(2002)年3月〕