駒澤大学 文学部 心理学科

駒澤大学 大学院 人文科学研究科 心理学専攻

教員インタビュー 茨木 博子

茨木博子先生 インタビュー

1 先生の出身大学は?

上智大学の文学部教育学科心理学コースを卒業いたしました。


2 心理学を学ぼうと思ったきっかけを教えて下さい。

最初は教師を目指していて、教育学科に入学しましたが、2年生に上がるときに、 教育学コースと心理学コースを選択することになり、心理学に興味・関心を抱いて、心理学コースを選びました。


3 大学院に進んだ理由を教えてください。

大学4年生の時に地方の精神科病院で卒業論文を書かせていただき、そこでの研究活動から大学院へ行ってもっと深く勉強したいと思いました。その時の臨床体験が大学院進学へと駆り立てていったというのが大きいですね。


4 大学時代で一番印象に残っていることを教えてください。

大学で1番印象に残ったのは、3年生の時のゼミです。とてもハードで、毎週ドイツ語の専門用語の試験がある他、やはり毎週なんですが、臨床心理学、精神医学関係の専門書がローテーションで回ってきて、それを1週間内に読んでレポートを提出するんですね。提出が遅れると先生から電話がかかってきて・・・。それ以外にも英語とドイツ語の論文を読むなど、たくさんの課題がありました。たまに休講になると寿命が延びた気持になり、みんなで喜んだりして。でも、それはとても良い経験でした。今から思うと、厳しかったけれども臨床現場で役立ち、とても有難かったですね。


5 大学院を修了した後について、どのような研究や活動をされたのかを教えてください。

大学院を出て、精神科で仕事をしたいと思い、知り合いの医師に紹介して頂いて、精神科病院に勤めました。そこで、集団心理療法であり、芸術療法でもある心理劇という治療技法に出会いました。その当時、総合失調症患者さんへの適用は難しいと言われていたので適用と効果について実践を通して研究しました。臨床活動と研究を自分のライフワークにしたいと思い、大学院博士課程に進学しました。


6 研究の楽しい点について教えてください。

研究は決して楽ではないですが、楽しいですね。苦しいですけれども、発見と気付きがあるわけで、臨床を支えることになりますね。苦しみと楽しみが同居しています。

7 プライベートでは、何か関心事はありますか。(趣味など)

スポーツは苦手ですが、ダンスが好きで、小学2年生から高校2年生まで「洋上大学」という船でアメリカへ渡って姉妹校と交流するという企画が大学にあって参加し、船の中ではアメリカの文化、歴史を学ぶんですが、夜にダンス、パーティがあって、日本舞踊を学びました。その後に、社交ダンスやタンゴやジルバもほんの少しやりました。その延長で、今はミュージカルを観るのが大好きです。


8 学生にお勧めの本などがありましたら、ご紹介をお願いします。

 「縞模様のパジャマの少年」、「飛ぶ教室」、「モモ」といった児童文学作品がお勧めです。専門書も大切ですが、虐待やいじめ、不登校などが問題になっている現代社会だからこそ、児童文学から友情や勇気や家族の愛、子どもの心などを学ぶことができます。


9 心理学科を希望する受験生に向けてメッセージをお願いします。

受験勉強は大事ですが、それだけではなく、何でもいいですから、自分のやりたいことをやって視野を広げてほしいですね。


10 在学生に向けてメッセージをお願いします。

人生は山あり谷ありですが、目標があれば、どんな険しい道でも乗り越えていけると思うので、目標を見失わないで、その目標に向かって進んでいってもらいたいですね。

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