2021年お盆休み豪雨

大雨特別警報発表地域

長崎県、佐賀県、福岡県、広島県に大雨特別警報が発表されました。
長崎・佐賀県の発表は2018年から4年連続です。福岡県は2017年から5年連続です。
広島県の発表は2018年以来2回目です。

大雨特別警報は数十年に一度の大雨を対象として発表されます。
「これまで経験したことのないような....」と解説されます。
ただし、長崎・佐賀は4年連続、福岡県は5年連続で経験していることになりますが....
福岡県大牟田市では、5年連続で6回の被害を受けた農家があります。
  発表市町村 発表時刻 解除(警報切り替え)時刻
広島県 広島市 13日8時45分発表
14日12時41分再発表
13日13時00分解除
15日6時10分解除
廿日市市 14日15時25分発表 15日6時10分解除
福岡県 大木町、小郡市、大川市、久留米市 14日5時50分発表 15日6時10分解除
朝倉市 14日6時20分
みやま市、大牟田市 14日10時10分
八女市 14日11時15分
那珂川市 14日12時45分
みやき町、うきは市、福岡市 14日13時35分
佐賀県 嬉野市、武雄市 14日2時15分発表 15日6時10分解除
白石町、江北町、大町町、小城市
多久町
14日3時30分発表
鹿島市、佐賀市 14日5時50分発表
有田町、吉野ヶ里町、神埼市、鳥栖市 14日6時30分発表
玄海町、唐津市 14日14時50分発表
長崎県 波佐見町、川棚町、東彼杵町 14日2時15分発表 15日6時10分解除
西海市、佐世保市、長崎市 14日5時05分発表

(地図はMANDARA10で作成)


九州北部に発生した線状降水帯

気象レーダー(高解像度ナウキャスト)画像

線状降水帯は3時間の雨量で判断されるので、5分毎の強雨エリアとずれることがあります。

(気象庁WEBより動画編集)

 

72時間降水量(期間最大値)と平年8月雨量との比較

オンマウスで平年8月との比較が表示されます。

8月11日~20日の期間について、72時間降水量を地図化したものです。
マウスを重ねると、平年の8月降水量の何倍であったかが表示されます。

グーグルアース用kmlデータはこちら (地理院地図を開いてドロップしても表示できます。
  72時間降水量の最大値と平年8月雨量との比較
1 嬉野 佐賀 929.5mm   1 広島 411.5mm 3.6倍
2 雲仙岳 長崎 848.5mm 2 安宿 広島 459.0mm 3.5倍
3 長浦岳 長崎 807.5mm   3 大牟田 福岡 729.5mm 3.4倍
4 鳥栖 佐賀 807.5mm   4 柳川 福岡 678.0mm 3.4倍
5 佐賀 佐賀 772.0mm   5 嬉野 佐賀 929.5mm 3.3倍
6 大町 佐賀 759.5mm   6 黒木 福岡 757.0mm 3.3倍
7 黒木 福岡 757.0mm   7 広島 広島 427.5mm 3.3倍
8 鹿北 熊本 750.5mm   8 鹿北 熊本 750.5mm 3.2倍
9 大牟田 福岡 729.5mm 9 久留米 福岡 718.5mm 3.2倍
10 久留米 福岡 718.5mm   10 志和 広島 460.0mm 3.2倍
11 椿ヶ鼻 大分 701.0mm   11 東広島 広島 413.5mm 3.1倍
12 柳川 福岡 678.0mm   12 三入 広島 501.0mm 3.1倍
13 西海 長崎 673.0mm   13 上下 広島 394.5mm 3.1倍
14 耳納山 福岡 665.5mm   14 佐賀 佐賀 772.0mm 3.1倍
15 白石 佐賀 665.0mm   15 田原 愛知 368.5mm 3.1倍
16 英彦山 福岡 649.5mm   16 白石 佐賀 665.0mm 3.0倍
17 御嶽山 長野 628.0mm   17 口之津 長崎 544.0mm 3.0倍
18 早良脇山 福岡 617.5mm   18 世羅 広島 371.0mm 3.0倍
19 御殿場 静岡 608.5mm   19 枕崎 鹿児島 535.0mm 3.0倍
20 太宰府 福岡 606.0mm   20 耳納山 福岡 665.5mm 2.9倍

72時間降水量の多い地点から並べると、上位は佐賀・長崎を中心とした九州北部が占めます。
平年の8月の降水量との比較では、広島県の地点が上位に現れます。

24時間・48時間・72時間降水量の1位記録リストはこちら


(気象庁アメダスデータを用いて作図)

停滞する前線

日本付近には、
東西に長く、
前線が停滞しました。

例年ならば、
梅雨の末期(7月の中頃)
に現れやすい
天気図の形です。

(気象庁解析・速報天気図)


【流れの場を観察]
8月13日午前3時頃の
地上付近の風の様子。
こちら
九州北部において
線状降水帯が
発生し始めた頃です。

梅雨前線の雲

日本付近には
濃密な雲がかかっています。

マウスカーソルを重ねると
地上天気図が重なります。


動画でみる場合は(こちら
8月14日7時~12時

上空の雲は早く動きます。


小笠原の西には、
西ノ島の灰色の噴煙

小笠原の南には、
福徳岡の場の
海底火山の
白い噴煙も映っています。





(雲画像:情報通信研究機構)

 

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