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【逃げ場のない災害】

記録的な大雨に見舞われ、川が氾濫し、谷底平野全体が泥水に覆われてしまう場合があります。

狭い平野には安全な場所はありません。山に逃げる場合も土砂災害の危険を伴います。

2020年7月3日~4日に発生した球磨川の豪雨では、
球磨村では谷底平野全体が泥水に覆われたようです。
(水色の範囲がほぼ浸水)
あなたならどこに逃げますか?(球磨川豪雨

 

2017年7月5日に福岡県朝倉市で発生した集中豪雨の被害です。
赤谷流域では、谷底平野全体が泥に覆われてしまいました。
あなたならどこに逃げますか?(朝倉豪雨

 

アルファベットをクリックすると、別窓で被害写真が開きます。
2016年8月30日に岩手県に台風10号が上陸し、岩泉町では小本川が氾濫しました。
谷底平野全体が泥に覆われてしまいました。
あなたならどこに逃げますか?(台風10号岩泉豪雨
      

 

【警戒レベルと避難情報】

大雨注意報や大雨警報、大雨特別警報は気象庁が発表する防災情報です。

避難についての情報は、市町村が発表します。2021年に変更され「避難勧告」がなくなりました。いきなり「避難指示」が出ます。


図をクリックすると別窓で大きな画像が開きます。気象庁が整理して公表している警戒レベルの表です。
高齢者等避難 かつては「避難準備情報」と呼ばれていました。2016年12月より「避難準偽・高齢者等避難開始」となり、2021年5月より「高齢者等避難」になりました。高齢者など避難弱者は、避難を開始した方が良いという意味です。例えば階段の上り下りに苦労をしている人は、早めに避難した方が良いと思われます。若者であっても、足を骨折して、松葉杖を使っているような場合は、早めに避難した方が良いと思います。
避難指示 「早く安全な場所に避難してください」という意味です。2016年12月から「避難指示(緊急)」となり、2021年5月より「避難指示」となりました。「避難勧告」の表現はなくなり、「避難指示」に一本化されました。災害の危険度が高く、状況が切迫していることを意味しています。この「避難指示」が発表されている段階までに、危険な場所から避難しておく必要があります。
緊急安全確保
避難指示の段階から、さらに状況が悪化して、避難することも危険なことが想定される場合です。水害の場合は建物の2階へ、大雨時に崖下の住居なら崖と反対の部屋に移動するなど、考えられる最善の策が求められます。


みなさんは、非常食を何日分準備していますか?

準備していない人は、避難所で迷惑をかける存在になります。

避難者全員が食糧を用意しているのなら、避難所で食糧を配布する必要がなくなりますよね?

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