規模の経済 (economies of scale) 


規模の経済とは
長期費用曲線が規模の拡大にともない逓降していくこと。工場の規模が漸次大きくなるにともない、平均生産費を逓減させる傾向のこと。〔岩 波経済学辞典第3版〕

  1. 量産すれば製品当たり費用が安くなること 〔岩波現代経済学事典〕

  2. 生産規模を拡大したとき,産出量が規模の拡大以上に増大すること。〔有斐閣経済辞典第4版〕

  3. 大量生産の利益のこと。工場の規模が増大するにつれて生産量が飛躍的に増大すること。〔岩波小事典経済学〕

〔試論〕
 工場等の生産能力(X)を増強しても必要な設備投資額(C)は同じ割合では増えないので、減価償却費が逓減し、平均費用も逓減すること。
  C = a X ^b, b <1。 { " X ^b " とは「 Xの b乗 」} 
 化学工場では b =~ 0.6。これを「0.6乗則」( Six-Tenth Factor Rule, or 0.6rule)と呼ぶ。


 

 


仮説例


参考文献

  1. G. マクシー、A. シルバーストン(今野源八郎、吉永芳文訳)『自動車工業論 イギリス自動車工業を中心とする経済学的研究』昭和40年、東洋経済新報社。
  2. 岡田賢一「自動車工業における企業生産規模の経済性」 越後和典編『規模の経済性』新評論、1969年。
  3. 松井哲夫「石油精製業における規模の経済性」 越後(1969)
  4. 貞木展生「石油化学における規模の経済性」 越後(1969)
  5. 越後和典「アルミニウム精錬業における規模の経済性」 越後(1969) 


http://wwwint2.int.komazawa-u.ac.jp/~kobamasa/