
分からないことから逃げずに、向き合い続ける。
私が大学院への進学を考えたのは、学部時代に自分の力不足を何度も実感したことがきっかけでした。私は駒澤大学高等学校から駒澤大学へ進学し、一貫した環境の中で学んできましたが、学部時代は決して順調ではありませんでした。基礎科目に苦戦し、再試験を経験することもあり、自分はこの分野に向いていないのではないかと感じることもありました。しかし、分からないことから逃げずに向き合い続ける中で、少しずつ知識がつながっていく感覚を得るようになりました。その経験が、学ぶことの面白さを実感するきっかけとなり、より深く専門性を高めたいという思いから、大学院への進学を決意しました。
大学院では、先生方と相談しながら研究を進め、学会発表やセミナー、論文執筆を通じて、自分の研究を外へ発信する経験を積みました。研究を一つの形にまとめ、社会に発信する過程は決して簡単ではありませんでしたが、その経験を通じて、さらに研究に向き合いたいという思いが強くなり、博士課程への進学を決めました。博士課程では、与えられた課題に取り組むだけではなく、自ら問いを立て、計画し、考え、判断し、責任を持って研究を進めることが求められます。その3年間は決して平坦なものではありませんでしたが、自分自身を大きく成長させてくれる非常に価値のある時間でした。
近年、生成AIの普及により、専門的な情報の収集や文章作成、課題解決の糸口を得ることは以前より容易になっています。しかし、医療や放射線治療の分野では、得られた情報をそのまま受け取るのではなく、その妥当性を判断し、臨床的な意味を正しく考える力が不可欠です。だからこそ、数値や結果の背景を理解し、自らの頭で論理的に考え抜く力は、これまで以上に重要になっていると感じています。そうした力を本気で身につけたい人にとって、本研究室は非常に恵まれた環境だと思います。
これから進学を考えている方に伝えたいのは、自分の可能性を自分で閉じないこと、そして分からないことから逃げずに向き合い続けることです。研究をしてみたい、専門性を高めたい、自分を変えたい。きっかけは何でもよいと思います。迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。その選択が、これからの自分をつくっていきます。









