第10回 学生シンポジウム開催報告
11月29日(土)、駒沢キャンパス1号館および3号館にて、第10回学生シンポジウムが開催されました。本学からは経済学部・経営学部、学外からは東洋大学・東海大学・宇都宮大学・中央大学・桜美林大学・産業能率大学、またオブザーバーとして共栄大学の参加を得て、過去最多の大学から総勢約300名の学生が集う場となりました。
今年度は第10回という節目を迎え、より学生間の交流に活気のあるイベントとするため、いくつかの新たな取り組みを行いました。その一つとして、分科会での討論において、ゼミの垣根を越えて席を混ぜて配置する形式を導入しました。これにより、各分科会においてゼミ内にとどまらない意見交換が促進され、学生同士がより主体的かつ活発に議論を交わす環境を整えることができました。
テーマごとに分かれた16の分科会では、学生の司会進行のもと発表と討論が行われ、普段は接点の少ない他ゼミの学生と意見を交わす中で、これまで考えたことのなかった視点から物事を捉える機会が多く生まれました。その結果、自身の考えを見つめ直すとともに、見識を広げる貴重な学びの場となりました。
私自身が参加した分科会では「労働問題」をテーマに討論を行いましたが、同じ課題であっても、ゼミや専門分野の違いによって問題意識や解決策の捉え方が大きく異なることを実感しました。また、私は国際経済論、とりわけフェアトレードについて学んでいますが、自分たちがこれまで調べてきた国とは異なる国や地域の視点から意見をもらったことで、新たな問いや考察のきっかけを得ることができました。
参加後アンケートにおいても、普段関わりの薄い他ゼミの発表を聞き、「新たな発見があった」「様々な分野の知見が得られた」「普段のゼミとは異なる学びを体験できた」といった感想が数多く寄せられています。学生シンポジウムが、知識の共有にとどまらず、学生同士の学びを相互に深め合う場として機能していることを改めて実感しました。
来年度は第11回学生シンポジウムを迎えます。学生一人ひとりの「学びの輪」がさらに広がり、深く繋がっていく場となることを目指し、経済学部ゼミナール連合は今後も挑戦を続けてまいります。これからも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。
経済学部3年 中村 亮太
経済学部