
第37回出雲駅伝 選手インタビュー
三大駅伝の開幕戦、第37回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)が10月13日(月)、出雲大社正門鳥居前(勢溜)から出雲ドームを結ぶ6区間計45.1キロで行われた。王座奪還に挑んだ駒大は、出走した6人中4人が区間2位と好走するも5位でのゴールとなった。
今回は出雲駅伝に出走した6人のインタビューを紹介する。インタビューは以下の通り。
第37回出雲駅伝
◆1区 谷中晴(経2)

ーー今日のレースプランは
「今日は、監督にも言われたが、中大の岡田開成選手と走りのタイプが一緒であるため、岡田選手が仕掛けるところをしっかり見極めて反応して区間賞を取る。区間賞が取れなくても数秒差で来るようにと指示を受けた」
ーー今日のレースを振り返って
「実際、最初から(先頭集団の)前に出させられるかたちにはなったが、それでも自分の中で力を使わずに(先頭)集団のペースの上げ下げにもしっかり反応できた。そこで少し足を使ってしまった部分もあるが、それでもなんとか気持ちで粘れたため良かったと思う。それが区間2位という結果につながったとも思う」
ーーレース後に監督から言われたことは
「良かったと言われた。どのようなレースでもできると、スロー(ペース)になってもハイ(ペース)になっても柔軟に対応できるところが自分が1区に向いている理由と言われていた。信頼されて1区に置いていただいたと思うので、期待に応えた走りができたかなと思う」
ーーけがから回復して、初めて三大駅伝で1区を任された時の気持ちは
「高校の時は1区を走っていたが、高校の1区と大学の1区は全く違うとわかっていた。特に(大学では)出雲や全日本、箱根と(前半は)スロー(ペース)になって後半(ペースが)あがるかたちであったり、ハイペースになって削り合うかたちになったり、いろいろなレース展開が自分に試される。そういった点では自分の中で勝手に(1区を走ることに対して)苦手意識を持っていた。そのため、1区を走ると聞かされた時は嫌だった。とにかく嫌で『マジかー、走りたくない』という気持ちだった」
ーー(1区を嫌と答えていたが)監督からは良かったと言われたことに対して
「結果的には。やはり監督からは(1区を走ることが)向いているとも言われ、結果的にも良かったと言われた。結果よければ全てよしなので良かったと思う」
ーー今後のプランについて
「とりあえず出雲駅伝は無事終わり、全日本までは2週間、3週間ほどしかないと思うが、その期間に一度出雲駅伝での疲労をしっかり抜く。全日本ではさらなる走りが求められてくると思うので、故障をしないためにもまずは1週間しっかり疲労を抜き、残りの2週間で全日本に向けた練習をできればと思う」
◆2区 帰山侑大(現4)

ーー本日のレースプランは
「後半のラスト3キロメートル辺りからペースアップをしていき、ラストはしっかり(順位を)上げられるように監督から言われていた」
ーーレースを振り返って
「谷中が良い場所で持ってきてくれたため、すぐ先頭に追いつくことができた。(先頭集団と)一緒に行こうかと思っていたが、後続からの追い上げが怖かったため、早めに決断して自分のペースで押していくというレース展開に切り替えた」
ーーレース後に監督から言われたことは
「(大八木弘明)総監督からはよくやったという風に言われたので一安心かなと思う」
ーーこの他(上記質問以外)に監督から言われたことは
「4年生の3人が頑張ったという風には言われたので一安心」
ーー去年と同じ2区を走ってどうだったか
「去年より多少涼しいかなとは思ったが、風が強かったためきつかった部分はある。だが一度走っているため、去年の経験が生きたかなと思う」
ーー具体的にどのような部分が生かされたか
「後半にきつくなるということはわかっていたので、その部分は覚悟していた」
ーー今後の駅伝シーズンのプランは
「本当に、最後の集大成になるため悔いの残らないように頑張りたいと思う」
ーー副将として今回の出雲駅伝を振り返って
「キャプテンが本当に良い走りをしてくれて、チームもまとまってきた。次こそは勝てるかなと思うので、頑張る」
◆3区 桑田駿介(経2)

ーー今日のレースプランは
「レースの展開にはよるが、おそらく外国人選手が出てくるというのは想定してたので、それに付いていくというのは、自分の頭の中にあった」
ーーレースを振り返って
「中間点あたりまではうまく走っていたが、それ以降は本当に走れなかった。本当にチーム、4年生に申し訳ないし、悔しいというのと(全日本まで)残り3週間しか無いので、それに向けてしっかりと(練習をして)小さいところは変えられると思うので、そこを変えて、全日本では区間賞を狙う走りをしていきたいと思う」
ーーレース前に監督やコーチから何か言われていたか
「本当に練習は出来てるから自信を持って走れという風に言われていた」
ーーエースたちが集う3区にエントリーされたが、区間配置を聞いたときはどのような思いだったか
「率直に期待してもらっているというところで、その期待に応えたいというところはあった」
ーー全日本・箱根に向けて
「出雲で失敗をしてしまって、これからなかなか期待されるということはないと思う。去年は、同じ状況で4年生であったり、谷中などに助けてもらったというところがあるので、全日本では箱根で期待してもらえるような走りをしたいと思う」
◆4区 伊藤蒼唯(政4)

ーーレースを振り返って
「かなり追う展開になったので、それなら少し前半から突っ込んでいかないとなと思って(レースに)入った。3kmまでは結構良かったが、そこから攻めるというよりは耐えるレースになった。それで少し区間賞と差が開いたのかなという感じ」
ーーレース前に藤田監督とレースプランについて話したか
「もうとにかくあの展開だったんで追うしかないって思って、それも(監督から)言われたので、おおむねのレース展開はできたかなと思う」
ーー地元の歓声はどうだったか
「出走した今回を含めて3大会の中で(歓声が)1番多かった。すごく感謝していて、それで区間賞という結果を見せることができれば一番良かったが、達成できなかったので残念。次、場所は変わるが、全日本でまた、個人としては区間賞のチャレンジをするので、そこでいい結果を報告できるようにやっていけたらと思う」
ーー駅伝シーズンは続くが、今後の意気込みや目標は
「個人としては当然区間賞は狙いますし、チームとしては3冠を掲げていた中で今回5位ですけど、それで終わったわけではないので。あと2レースあるが、そこでしっかり優勝というその2文字だけをしっかりチーム全員で共有して、そこに向かって取り組んでいけたらと思う」
◆5区 菅谷希弥(経2)

ーーレースプランは
「1つでも前の順位でタスキを渡すことしか意識していなくて、レースプランは色々と考えてはいたが思っていたレースプランではいかなかった」
ーーレースを振り返って
「前を追っていかなくてはいけない状況で、前と(距離を)詰められず離されてしまったので反省点ばかりだと思っている」
ーー監督やコーチからなにか言われていたことは
「『初めてだから気負わず』と言われた」
ーー初めての三大駅伝出走メンバーに選ばれた時はどのように思ったか
「嬉しさはあったが、『選ばれたからには』という責任感の方が強く感じた」
ーー全日本、箱根に向けての目標
「今回良い結果ではなかったが経験としては初めて駅伝に出走できたので、次はもっと積極的に前を追って、先頭でタスキを渡せるように走りたい」
◆6区 山川拓馬(営4)

ーーレースプランは
「何位で来ても1位でゴールすることを考えて、とにかく最後の仕事をやるだけだったが、あまり上手くいかなかった」
ーーレースを振り返って
「何位で来るかはある程度想定していたが、自分で(ペースを)上げ切ることができなかったこともあり、チーム全体としてももう少し出来た部分もあるのかなと感じた」
ーー主将になって初めての三大駅伝だったが、主将としてプレッシャーを感じるなどはあったか
「今までと見方が変わって(今までは)ただがむしゃらにやれば良かったが、主将になってからは三冠をさせるという立場なので、そこの部分ではどうしてもチーム全体で三冠したい、自分が三冠させたいという気持ちがあった。三冠はできなかったが二冠はまだ残っているので、残りの時間を大切にしていきたい」
ーー今後の目標
「今回の負けでかなり大きく学んだことがあったり、個人個人で色々と刺激を受けたこともあると思うので、走った6人が次に向かって頑張っていくことがチームにとって大きな影響になる。悔しさというのをあと2つしか(今季の駅伝が)ないので、2つの駅伝でしっかりリベンジして二冠を達成したい」
関連記事 - 「陸上競技部」カテゴリーの新着記事


出雲 昨年のリベンジならずも残り二冠は譲らぬ

第37回出雲駅伝 明日号砲!藤田監督「良いチームが作れた自負がある」
