2026米国・カナダ医学物理学会合同大会 (2026 AAPM | COMP) 参加録
カナダ・バンクーバーで開催されたAAPM/COMP合同大会(米国・カナダ医学物理学会合同大会)に藤田先生、中島先生、大学院生からは博士課程の伊藤進也さん、新井雄さん、井出翔真さん、加藤唯斗さん、修士課程の髙橋里さん、高橋俊宇さん、長澤翼さん、上島空大さん、小松楓さん、中村結子さんが参加しました。
- 期 日:2026年7月19日-22日
- 開催地:Vancouver Convention Centre, Vancouver, British Columbia, Canada
- 学会名:AAPM 68th Annual Meeting & Exhibition(Joint AAPM/COMP Meeting)
米国・カナダ医学物理学会合同大会(AAPM/COMP)2026 参加録 / 博士課程2年 加藤唯斗
カナダ・バンクーバーで開催されたAAPM(American Association of Physicists in Medicine)年次総会に参加し、Oral発表を行いました。発表タイトルは「Quantifying Dosimetric Uncertainties from Detector Rotation for RPLDs in MR-Linacs: A Monte Carlo Study」であり、MR-Linacにおけるガラス線量計の設置誤差が線量応答に与える影響について、モンテカルロシミュレーションによる解析結果を報告しました。朝一番のセッションであったにもかかわらず多くの聴衆に足を運んでいただき、この分野への関心の高さを肌で感じることができました。初めての国際学会でのOral発表ということもあり、結果の取りまとめや発表資料の作成には、これまで以上に時間をかけて臨みました。それでも壇上に立つ前の緊張は今でも鮮明に覚えており、発表中には一度言葉に詰まってしまう場面もありました。それでも落ち着いて最後まで話し切ることができ、終えた後には、海外の研究者を前に自分の研究成果を伝えられたという、これまでにない充実感がありました。比較的新しいトピックである分、今後も国際的に意義のある成果を発信し続けたいと思います。

発表の様子
聴講したセッションのなかで最も印象に残ったのは、線量計測プロトコルの策定に携わる研究者らによるディベートセッションです。聴衆参加型の形式で議論が進み、文献やガイドラインを読むだけでは見えてこない各国の臨床現場の実情に触れられたことは、今後の研究の方向性を考えるうえで大きな収穫でした。
機器展示も見どころのひとつでした。非常に多くのメーカーが出展しており、すでに日本に導入されている機器はもちろん、今後導入されるかもしれない最新の治療装置・治療計画装置・線量測定器の情報を聞くことができました。言語の壁を感じる場面もありましたが、身振り手振りを交えながら意見を交わすうちに話が通じていく感覚は、国際学会ならではの経験だと改めて感じました。


機器展示の様子学会イベントにて
バンクーバーは、気温が23℃前後で風も涼しく、非常に快適に過ごせました。会場は海に面しており、外へ出ると、巨大なクルーズ船が発着する壮大な光景が広がっていました。学会イベントのひとつである5 kmランでは、日の出とともに海沿いを走ることができ、最高の思い出になりました。食事や観光スポットも充実しており、時間が経つのがあっという間でした。学会の内容はもちろんですが、この街で過ごした時間そのものも強く印象に残っています。


海に面した会場とクルーズ船学会イベントの5 kmラン


海沿いの日の出会場前の夕景(カナダプレイス)
国際的な場で自分の研究成果を発表し、同じ課題に取り組む研究者と直接議論を交わせたことは、何物にも代えがたい経験となりました。最後になりますが、本研究成果の報告にあたり多大なご指導・ご助言をいただきました先生方に、深く感謝申し上げます。
なお、本大会への参加は、公益財団法人精密測定技術振興財団 2026年度 国際交流等促進事業に対する助成を受けて行われました。ここに記して深く感謝申し上げます。
