第132回日本医学物理学会学術大会 参加録

第132回日本医学物理学会学術大会(JSMP132)に遠山教授、中島准教授、大学院生博士課程の伊藤さん、中井さん、新井さん、井出さん、須藤さん、渡辺さん、修士課程の遠藤さん、隈田原さん、高橋さん、上島さんが、参加しました。

  • 会期:2026年8月28日(金)~30日(日)
  • 会場:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター(新潟県新潟市)
  • 大会名:第132回日本医学物理学会学術大会(JSMP132)
第132回日本医学物理学会学術大会(JSMP132)参加録 / 博士課程1年 渡辺翔太

第132回日本医学物理学会学術大会(JSMP132)に参加しました。今回は一般演題で研究発表を行っただけでなく、実行委員として大会運営にも携わるという私にとって忘れられない大会となりました。本学会参加録では、実行委員としての活動と研究発表とを振り返らせていただきます。

実行委員としての参加

新潟は私の地元であり、以前から「いつか日本医学物理学会が新潟で開催されたらいいな」と思っていました。ホームページで第132回の開催場所が新潟であると知ったときには、必ず演題を出して参加したいと考えていました。

そんな中、思いがけず実行委員としてお声がけをいただきました。今回の大会は、さまざまな事情から準備期間が比較的短く、限られた期間の中で密に連絡を取りながら準備を進める必要がありました。そのため実行委員についても、「新潟のメンバーを中心にした"オール新潟"体制」で構成する方針だったと伺っています。現在、私は新潟県の外で勤務していますが、「新潟出身」というご縁から、特別に実行委員の一員として参加させていただくことになりました。

私が最初に担当したのが大会ポスターの作成でした。宇都宮大会長から伺った「夕日に映える萬代橋をポスターにしたい」というイメージを形にするため、何度も試行錯誤を重ねながらデザインを作成しました。日本医学物理学会のHPに自分の作成したポスターが掲載されているのを目にした時には、言い知れぬ喜びがありました。

会場に掲示された大会ポスター 作成した大会ポスター

会場に掲示された大会ポスター デザインを担当した大会ポスター

ポスター作成に続いて担当したのが、大会の広報動画の制作です。地元である新潟の魅力を、全国の日本医学物理学会員の皆さまに紹介できる良い機会であると同時に、趣味であるカメラを医学物理学会の役に立てることができると非常に胸が高鳴りました。せっかく制作するのであれば、新潟らしさをできる限り映像に収めたいと考え、撮影のために新潟へ帰省もしました。

酒蔵での撮影の様子 広報動画の撮影の様子

今代司酒造での撮影の様子 広報動画の撮影風景

高校時代の友人の実家が酒蔵であったことから、特別に撮影の許可をいただき、棚邊実行委員長とともに今代司酒造での撮影も行いました。普段撮影することのできない場所を撮影させていただき、新潟の魅力を伝える映像の一つとして盛り込むことができました。完成後には、多くの方から「プロに動画制作を依頼したのかと思った」「今回の広報は本気だね」といった感想をいただいたと伺いました。自分たちで制作した動画にそのような評価をいただけたことは、大変嬉しく大きな励みになりました。

制作した大会広報動画

制作した大会広報動画(https://youtu.be/yXwhsuV47Vw

一般演題での研究発表

本大会では、「iVIPETポリマーゲル線量計を用いた脊椎SBRTにおける三次元線量分布評価」という演題で研究発表を行いました。私が日本医学物理学会で初めて発表したのは修士課程2年の春でした。当時はあまりにも緊張してしまい、用意した原稿をほとんどそのまま読み上げる形になり、自分でも「分かりにくい発表をしてしまった」と感じたことをよく覚えています。それから現在に至るまで、さまざまな場面で発表する機会をいただき、少しずつ経験を重ねてきました。今回ももちろん緊張はありましたが、初めて発表した頃とは大きく異なり、程よい緊張感を持ちながら、比較的穏やかな気持ちで発表することができました。

一般演題での発表の様子

一般演題での発表の様子

自分自身の研究内容を伝えるだけでなく、発表を通して多くの方から意見をいただけることは、学会参加の大きな魅力の一つだと改めて感じました。

JSMP132ならではのイベント

JSMP132では、学術プログラムだけでなく、さまざまなイベントも企画されていました。ウェルカムイベントの「新潟SAKE Night」では、5つの酒蔵にご協力いただき、新潟のおいしい日本酒が振る舞われました。これまで参加した学会では、このようなイベントを経験した記憶がなく、新潟開催ならではの非常に楽しい企画だったと思います。

情報交換会での新潟万代太鼓の演奏 情報交換会での交流の様子

情報交換会で披露された新潟万代太鼓の演奏 会場での交流の様子

また、情報交換会では新潟万代太鼓の演奏が披露されました。樽太鼓の力強い律動が鳴り響き、参加者の全身を音で震わせていました。新潟の日本酒を飲みながら目の前で行われる演奏の迫力に鳥肌が止まりませんでした。

さらに、大会を通して開催されていたAccelerated Planning Trial(APT)も、JSMP132を大いに盛り上げたイベントの一つでした。見学のため会場を訪れるたびに、部屋にはピリッとした独特の緊張感が漂っており、日本全国から集まった参加者が、それぞれの知識と技術を駆使して競い合っている姿が非常に印象的でした。

Accelerated Planning Trial(APT)の会場 会場での交流の様子

Accelerated Planning Trial(APT)の様子 会場での交流の様子

今回のJSMP132では、研究発表を行うだけでなく、実行委員として大会を「つくる側」に携わることができました。全体を通して感じたことは、「学会運営は、本当に0からひとつひとつ決めていかなければならない」ということでした。ランチョンセミナーのお弁当の内容はもちろん、講演中のドアの開閉をどうするか、ネームプレートを忘れた方にどのように対応するか、資材搬入の時間調整や電源の確保など、当日のトラブルを未然に防ぐため、非常に細かな点まで話し合いが重ねられていました。

大会運営の様子 大会パネルでの記念撮影

大会記録の撮影を担当 大会パネルでの記念撮影

これまで私は、学会とは発表をしたり、講演を聴いたり、久しぶりに会う方々と交流したりする「楽しい場」という印象を強く持っていました。しかし今回、実行委員として準備に携わったことで、その当たり前のように整えられた環境のひとつひとつに、実行委員をはじめとする多くの方々の意図や工夫、そして入念な準備が込められていることを知りました。今回の経験を通して、学会が滞りなく開催されることは決して当たり前ではなく、多くの方々の支えによって成り立っているのだと実感しました。

今後、学会に参加する際には、発表や講演だけでなく、その場をつくってくださっている運営側の方々への感謝を忘れずにいたいと思います。本学会の参加にあたり、研究に関する多大なご指導をいただきました多くの先生方、学会運営で支えていただいた実行委員の皆さまに深く感謝申し上げます。本当に貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

大会実行委員の集合写真

大会実行委員の皆さまとの集合写真