陸上競技部

DATE:2026.01.08陸上競技部

主力にけが相次ぎ苦戦-第102回東京箱根間往復大学駅伝競走-

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(撮影:川本凌生)

第102回東京箱根間往復大学駅伝競走が1月2日と3日、大手町~芦ノ湖~大手町間の217.1キロで行われた。前年総合2位だった駒大は、主力メンバーにけが人が続出する厳しいチーム状況の中、1区の小山翔也(経3)、6区の伊藤蒼唯(政4)が駒大新記録、10区の佐藤圭汰(経4)が区間新記録を樹立した。しかし往路記録、復路記録、総合記録全てが更新される超高速レースで苦戦を強いられ往路7位、復路3位、総合6位となった。

結果は以下の通り。

総合成績
1位 青山学院大学
10時間37分34秒 ※大会新
2位 國學院大學
10時間40分07秒 ※大会新
3位 順天堂大学
10時間43分55秒
4位 早稲田大学
10時間44分29秒
5位 中央大学
10時間44分31秒
6位 駒澤大学
10時間44分50秒
7位 城西大学
10時間46分17秒
8位 創価大学
10時間51分40秒
9位 帝京大学
10時間53分15秒
10位 日本大学
10時間53分56秒
個人成績
※( )は通過順位、[ ]は区間順位
1区 21.3キロ
小山翔也(経3)
1時間00分48秒(5)[5] ※駒大新
2区 23.1キロ
桑田駿介(経2)
1時間06分19秒(4)[8]
3区 21.4キロ
帰山侑大(現4)
1時間00分51秒(3)[2]
4区 20.9キロ
村上響(地3)
1時間03分24秒(7)[19]
5区 20.8キロ
安原海晴(商3)
1時間11分38秒(7)[7]
6区 20.8キロ
伊藤蒼唯(政4)
56分50秒(6)[2] ※駒大新
7区 21.3キロ
谷中晴(経2)
1時間03分28秒(7)[9]
8区 21.4キロ
山川拓馬(営4)
1時間04分34秒(7)[4]
9区 23.1キロ
菅谷希弥(経2)
1時間09分17秒(7)[10]
10区 23.0キロ
佐藤圭汰(経4)
1時間07分31秒(6)[1] ※区間新

◆戦評

1区 小山翔也(経3)

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(撮影:五味沙那子)

駒大の1区を任されたのは、小山翔也。昨年の箱根では10区を任され区間2位という好記録を残した。全日本では1区を任されスターターとしての準備はバッチリ。今年の箱根の1区はハイレベルな攻防の中でのレースとなった。序盤から牽制が続く展開ではなく、高い走力が求められるハイペースな戦い。2つの集団に分かれたが、小山は先頭集団に位置し常に上位をキープ。
きつくなってからも安定した走りで先頭集団についていき、駒大新記録の1時間00分48秒を叩き出し区間5位でタスキをつないだ

2区 桑田駿介(経2)

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(撮影:大岸颯太)

2区には前回大会4区で好走した桑田駿介が出走。初めての花の2区ながら他大学のエースのスピードに惑わされず、前半は落ち着いて自分のペースを刻む。徐々にペースを上げ、8.3キロの横浜駅前では2桁だった区間順位を、15.3キロの権太坂では区間7位まで上げる。5位で受け取ったタスキを4位に押し上げる走りを見せ、最後は中継所の残り3メートルまで、タスキを肩から外すのを忘れるほどの激走となり3区の帰山侑大にタスキを託した。

3区 帰山侑大(現4)

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(撮影:新谷亜沙美)

街から海に出る3区を任されたのは、往路唯一の4年生で副将の帰山侑大。戸塚中継所では4位でタスキを受け取り、3位の早稲田大学と22秒あった差を、スタートからわずか2.5キロでひっくり返し、3位に浮上。前半をやや突っ込んで入ったため、中盤から苦しくなりペースが上がらない状況が続いた。しかし、最終的に、城西大学とスタート時に1分7秒あった差を 8秒差まで詰め、3位で4区村上響にタスキを託した。帰山は学生最後の駅伝を、区間2位の好走で締めくくり、箱根路に別れを告げた。

4区 村上響(地3)

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(撮影:菅原稜太)

4区は箱根後に新主将に就任した村上響が出走。平塚中継所で、副将・帰山侑大から先頭と1分7秒差の3位でタスキを受け取ると、序盤に前を行く城西大を捉え、一時は2位に浮上した。しかしその後、10キロ地点で早稲田大に追いつかれて3位に後退すると、12キロ地点では國學院大にもかわされ、4位へと順位を下げる。後半に入っても苦しい展開が続き、先頭との差は2分16秒まで拡大。一度は抜いた城西大に抜き返されると、その後も順位を下げた。最終的に村上は、先頭と3分54秒差の7位で安原海晴へとタスキをつなぎ、区間19位と悔しい結果となった。

5区 安原海晴(商3)

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(撮影:原田澪李)

5区の山登りを任されたのは、2度目の箱根出走となる安原海晴。前回大会は復路の8区に出走したが今回は往路最後の区間5区に出走した。同学年であり、新主将となった村上響から先頭と3分54秒差でタスキを受け取る。芦之湯の給水ポイントでは兄・太陽(24卒・現Kao)から力水をもらい芦ノ湖のゴールを目指した。チームのアクシデントにより出走することとなった初めての山登りは、区間7位。順位は変わらず首位の青山学院大との差を4分52秒の7位で往路を終えた。

6区 伊藤蒼唯(政4)

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(撮影:川本凌生)

復路のスタート6区を任されたのは3回目の6区出走となる伊藤蒼唯(政4)。先頭と4分52秒差の7位でスタートした伊藤は、芦之湯の定点を区間記録から20秒早いタイムで通過し、7キロ過ぎで順天堂大を追い抜き6位に浮上。13.7キロの大平台の定点では、スタートから先頭の青学大と41秒詰めるハイペースで山を駆け降り、前を猛追する。その後はややペースダウンしたものの粘りの走りを見せ、区間記録とわずか3秒差の56分50秒でタスキリレー。惜しくも区間2位となったものの、大学駅伝ラストランを素晴らしいタイムで走り切った。

7区 谷中晴(経2)

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(撮影:中村真子)

7区を任された谷中晴は、1年次に箱根3区を走った経験を持ち、今季は出雲、全日本でも主要区間を担ってきた。今大会は伊藤蒼唯から4分27秒差の6位でタスキを受けた。序盤は流れを意識するような積極的な走りだったが、腹をかかえる場面もあり、中盤には汗が目立った。13キロ手前で順大にかわされ7位に後退。それでも粘りを見せ、伊藤から託されたタスキを山川拓馬へ5分16秒差でタスキリレー。未来のエースは最上級生に挟まれた重責を背負う走りとなった。

8区 山川拓馬(営4)

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(撮影:市川智彩)

8区を任された主将の山川は7位でタスキを受け取る。12月にぎっくり腰になるなど万全の状態ではなかったが、1つでも順位を上げるために前を追った。16キロ手前の遊行寺坂の定点では区間記録にわずか1秒と迫る走りを見せる。最後は苦しい走りとなり、先頭との差を広げられる形となったが、区間4位の好走で主将の意地をみせた。

9区 菅谷希弥(経2)

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(撮影:川本凌生)

9区を任されたのは、今大会が箱根初出走となる菅谷希弥。8区を走った主将・山川拓馬から7位でタスキを受け取った菅谷は、前を走る6位城西大から24秒もの差をつけられるも鶴見中継所を目指す。復路で最長距離である9区は、23.1キロに及ぶコースの中盤に、選手を苦しめる権太坂が立ちはだかる「復路のエース区間」である。タイム差を縮めようと着実に走り続ける菅谷だが、権太坂では戸塚中継所で24秒だった城西大との差が37秒になる苦しい展開に。その後平たんな道のりが続くも、14.7キロ地点ではさらにその差が広がる。10区ではエース・佐藤圭汰が控えていたものの、順位を上げることはかなわず7位でタスキをつないだ。

10区 佐藤圭汰(経4)

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(撮影:前田琴音)

10区を走ったのはエース佐藤圭汰。1カ月前に大腿骨の疲労骨折をし、決してベストとはいえないコンディションの中のレースとなった。鶴見中継所で、菅谷希弥から6位城西大と1分14秒差の7位でタスキを受け取った佐藤は激走を見せる。6位城西を13.5キロ地点の新八ツ山橋を少し過ぎた地点で捉え、一気に抜き去るとその後も前を猛追。惜しくも、5位中央大を捉えることはできなかったものの、1時間7分31秒の区間新記録を樹立した。駒大は10時間44分50秒の総合6位でフィニッシュ。主力にけがが相次ぎ、万全ではなかったものの、意地を見せる箱根となった。

◆箱根翌日の様子

激戦を終えた翌日、1月4日の早朝。駒大陸上部の新体制が始動した。新主将には村上響(地3)、新副主将には小山翔也(経3)が就任した。村上主将中心にどのようなチームを築き上げていくか、注目だ。

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(新主将・村上響 撮影:川本凌生)
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(寒さで身を寄せ合う出走メンバーたち)
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(談笑する新旧キャプテン)
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(カメラマン桑田)
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執筆者:川本凌生

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