硬式野球部

DATE:2025.10.22硬式野球部

無念の最下位 勝負は入替戦へ

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先発の伴場(撮影・前田琴音)
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二塁打を放つ眞邉(撮影・飴山雅)
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1安打の遠渡(撮影・樫根結香)
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6番手の田本(撮影・細野潤平)

令和7年度東都大学野球秋季1部リーグ、対国学院大2回戦が10月22日、明治神宮野球場で行われた。連敗阻止へ勝利を掴みたい駒大だったが、投打に圧倒され敗戦。この結果により、秋季リーグ戦最下位が確定し、1部・2部入替戦に挑むことになった。

スコア、戦評は以下の通り。

対国学院大2回戦
チーム/回123456789
駒大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
国学大 0 0 0 2 1 6 0 0 × 9

◆戦評

24イニング連続無得点と打線に勢いがない駒大は1回表、①小林伶斗(政4)が三失で出塁し、先制点への足がかりを作る。その後2死二塁とするが④原尚輝(営4)が空振り三振に倒れ、先制点を奪えない。

4回表、1死から③眞邉麗生(法2)が三塁線を破る二塁打を放ち得点の機会を作るも、相手先発の中井(国学大)の前に④原、⑤出村夢太(法4)が連続三振に倒れ、得点を挙げることができない。

3回まで要所を締める上々の投球を見せていた先発の伴場柑太(営1)だが、4回裏に1死二塁と走者を得点圏に背負うと、中西(国学大)に右中間を破られる適時三塁打を浴び、先制点を許してしまう。その後1死一、三塁としたところで本間葉琉(法3)へと継投するも、四球を与えてしまい、1死満塁としたところで本間を諦め、石橋利久(商4)へとスイッチ。石橋は犠飛により1点は失うも、最小失点で切り抜ける。

5回裏からは仲村竜(営4)にマウンドを託し、流れを引き寄せたいところだが、1死三塁とされると黒木(国学大)に犠飛を許し、追加点を与えてしまう。

打線が援護できない中、追加点を与えたくない仲村だが6回裏にも1死三塁とされると、スクイズにより1点を追加され、国学大にリードを広げられる。なおも2死満塁とされたところで上川床勇希(仏1)が登板するが、中西(国学大)に満塁本塁打を浴びてしまうなど、この回一挙6失点。国学大の勢いを止められず、大量リードを許してしまう。

その後は6回途中から登板した田本聖貴(営3)が2回1/3を無失点と好投するも、打線が国学大の投手陣を前に2安打無得点と沈黙。最後まで反撃の糸口を掴めず、完封負けを喫した。

亜細亜大3回戦から続く連敗を止めることができずに7連敗を喫し、3勝8敗で秋季リーグ戦を終えた。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

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ーー試合を振り返って
「伴場は1年生ながらしっかり通用するピッチングでまず立ち上がってくれたなと思う。4回から5回を今の段階で行ってくれたらもう十分だなという思いの中で良いピッチングをしてくれた。それ以上に(伴場と)同級生の中井君に、良いピッチングをされたというところかなと思う。あとは(打線が)つないで、なんとか(逆転を)と思ったが、一気に流れを掴まれて持っていかれた。最後まで諦めずにやった。点が取れなかったという悔しさはあるが、それは反省課題として前向きなものとして、次に進めたいなと思う」

ーー2試合連続の完封負けだが、打線についてどう思うか
「点を取れなかったというのは相手投手が良かったと思う部分と、こちらとして何かができなかったかなと(思う部分がある)。やはりつないでいかないと点にはならない。ぽつぽつと人が(塁に)出てるだけでは点は入らない。点が入らなかった、取れなかったことへは、次のところでしっかり執着して行きたいなと思う」

ーーこれで入替戦に回るがどのように感じるか                    「元々6位でスタートして、勝ち点を取ったという良い部分はあるなと思う。終わってみたら、このような現実なので反省点はある。だがこれは選手たちにも話していることだが、元々6位だったので、6位で終わったというところ。1個でも順位は上がればというようなところの悔しさはある。スポーツという中で、一生懸命やってという中で、決して取り返しがつかないような出来事ではない。そこはみんなで一生懸命やって、この結果(入替戦に回ること)は必ずある、どのチームにもあり得ることなので。全てを受け入れて、別に小さく、背中丸く、肩身狭くというようなことではない。ここから先にまたやることをやって(いけばいい)。6位になったという原因はしっかりみんなで考えて。落ち込んでるとかそういう問題じゃないので、取り返せることなので、だめだったらまた取り返せばいいと思っている。選手にも少し前からそういう話はしている。やることだけはしっかりやろうというそんな感じ」

ーー仲村が数日ベンチ外だったが、どのようなアクシデントだったのか
「ちょっと肩肘の部分のところで、あれというような痛みのような感覚の違和感があった。でも(日が)開けて今日、あのくらいまで戻ってきたので(登板させた)。スターターを務めていた者のなので、今日はもう見込みというか、いけるようになったなというところで(ベンチに)入れていた。この後の入替戦に関してもつながる話だとは思うので、そういう中で数日開けて、(ベンチに)入れた。経験値もあるので、中盤でうまく使って、抑えてくれればと思ったが、点を取られてしまった。しかし戻って来たので良かったなとは思う」

ーー勝ち点を取って、良い部分もあったがチームが乗り切れなかった理由はなにか
「やはり心理的な弱さ。勝ったかなと思ったところを、負けてしまった亜細亜大戦のあたりから心理の動きもあったかなと思う。悔しい部分もあったが、あの辺でまた被せていくような強さ(がないといけない)。そこの弱い部分に持って行かれた。無難に(やろうと)弱気になったというようなところも含めて、その後の試合が確信を持ってやれなくなったというようなところはあるのかなと思う。不安を持ちながら(プレーする)というようなその弱虫の部分が、ここぞというところに、私を含めた全員のそういうようなところが出たのかなと思う。そこを本当に勇者になって、戦っていけるのか(が大事)。この2カ月間、いろいろな気持ちの波があった。

ーーシーズンを通してここは勝負できると手応えを感じた部分はどこか
「(手応えを感じた)試合もたくさんあった。本当に勝負になったところというのはたくさんある。2カ月間通してやった体の強さとか、コンディショニングなどもやはり重要になってくるなと思う。でも本当に全員がしっかりとした心身共に万全の状態であったら、必ずロースコアの、どっちだというような勝負になる試合がたくさんあったので、そこは自信になる部分だと思う。これは常日頃から言っている。あとはどう勝ちきるように持っていけるか(というようなところ)。もうどうすることもできないというようなチームはなかった。5チームとやったが、どうすることもできない、もう力負けだということはなかった。だから、しっかり自分達の心身共に心技体で万全で、臨んで勢いがあるとか、負けたから無いとか、落ち込んでるとか、(気持ちが)乗ってるとか乗ってないとか、好不調だとかそういうものに気持ちを持って行かれずに、もう単純にこの試合というようにやっていけば、いい試合ができる、そんなチームにはなってるのかな思う。もう一声の部分は原因をまた究明していけば(いい)。いろいろな足りない部分は、現実的に見せつけられたところもあるので(そこは強化していかなければならない)」

◆出村夢太(法4)

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ーー2試合連続完封負けだが、打線について、主将としてどう見ているか
「相手が左投手というのはわかっていて、準備はしてきたが、ランナーが得点機に行ってからがやはり相手も良くて、なかなか攻めきれなかったなと思う」

ーー入替戦に臨むことについてどうか
「監督からも前々から話があって、入替戦に行ったとしても別に(雰囲気を)重くする必要はない。悲壮感を出すということもなくて良いという話もされてきていたので、特別今(入替戦に)行ってしまったっていう気持ちはない。1部で11試合することができて、いろいろな経験もしてきている。少し時間が空くので、もう1回みんなで(6位になった)原因を出して、もう1回自分たちのやるべきことを全員で徹底するということを意識して、やっていきたいなと思う」

ーー入替戦に向けて、チームのどのあたり強化しなければならないと思っているか
「新チームが始まってから、チームで大事にしてきたところが、少しずつ欠けてるというか、ほつれが多少は出てるかなとは思う。もう1回新チームを作ったときから大事にしてきたことをみんなの前に出して、そこができないと野球の戦術どうこうにもならないと思うので、もう1回新チームを作った時の気持ちを、みんなで思い出してやるのがまず1番最初にやるべきことだと思う」

執筆者:大岸颯太

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