硬式野球部

DATE:2026.04.14硬式野球部

東農大1回戦タイブレーク12回 激戦を仲井完投で制す!

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12回を投げ抜いた駒大エース仲井(撮影・前田琴音)
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静寂を破る勝ち越し打を放つ百々(撮影・廣岡拓真)

1部昇格を目指す駒大の今季第2節は、東農大との対戦。1回戦はタイブレーク12回までもつれる激戦となり、球場は極限の緊張感と熱気に包まれた。試合は百々愛輝(法2)の勝ち越し打、仲井慎(法4)の完投により駒大が3-1で勝利を収めた。

対東農大1回戦
チーム/回 10 11 12
駒大
東農大

◆戦評

1回表、①知花慎之助(法3)が二塁打を放ち序盤から流れを引き寄せると、続く②西田翔哉(法4)も四球で出塁。無死一、二塁のチャンスを作るなど果敢に攻め立てる。

駒大の先発は仲井慎。1回裏を三者凡退に抑えると、前半は要所を締める投球で相手打線をテンポ良く打ち取った。5回裏には2死一、三塁のピンチを迎えるが、自己最速の158km/hを計測する圧巻の投球を披露し三振で打ち取り得点を与えない。

仲井を援護したい打線は5回表、⑧武富航佑(市3)が左前安打を放つと、⑨登藤海優史(商2)の犠打でチャンスを拡大。2死三塁の場面で、②西田が左前適時打を放ち、待望の先制点を奪う。

しかし6回裏、先頭に二塁打を許すと失策も絡み、無死一、三塁の窮地に。続く3番打者の犠飛で同点に追いつかれ、試合は振り出しに戻った。

リードを取り戻したい駒大は8回表、登藤の盗塁や西田の敬遠などで1死一、三塁の好機を作るなど、足と選球眼でプレッシャーを与え続ける。

直後の8回裏、無死一、二塁と追い込まれた場面では、ナインがマウンドに集まり気を引き締める。犠打で1死二、三塁の窮地を招くも、集中力を研ぎ澄ませた守備と仲井の熱投で後続を断った。

9回裏には、捕手・疋田悠真(仏4)が強肩で一塁走者を刺すなど、冷静な守備でサヨナラの危機を回避。この回を無失点で切り抜けると、選手たちは雄叫びを上げ、延長戦へと突入した。

タイブレーク10回表、先攻の駒大は得点を奪えず。その裏、1死二、三塁のピンチを迎えるが、駒大ベンチは冷静だった。戦略的な敬遠で満塁策を取ると、仲井が三番打者を空振り三振に。続く四番打者の高く上がった打球を、三塁手・永野陽大(仏3)が壁際まで全力で追いかけ捕球。執念の守備に駒大応援席からも大歓声が上がり、流れを渡さない。

迎えた12回表、先頭の④永野が犠打を決め、1死二、三塁の好機を演出。ここで今日初の代打として送り出された⑤百々愛輝(法2)が、右前へ勝ち越しの2点適時打を放ち、ついに均衡を破る。
12回裏、マウンドにはここまで一人で投げ続けてきた仲井。打線が切り拓いた勝利への道を、二ゴロ、連続三振という完璧な内容で締めくくった。仲井は相手打線を10安打1失点に抑え、149球の熱投で見事完投。

延長12回の激闘を制したこの勝利は、1部昇格へ大きな一歩となる。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

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(撮影者・片岡桜香)

ーー今日の試合を振り返って、采配や立ち上がりについては
「采配的に悪かったなと思うところもやっぱりあって、初回のところは反省だなって思いながら(見ていた)。でも、勝ちきったので、やっぱり勝つと負けるでは全然違うなと思う」

ーーエースの仲井投手のこれまでの評価は
「仲井については、去年・一昨年あたりを見ていて、技術的なところだったり、まだまだ未熟な部分があって。まあ(今日の苦しい場面も)想定内ではある」

ーー今日は最後まで投げきりましたが、完投の予定だったのか
「いや、そんなこともなかったが、この展開だし、ましてタイブレークになったところで。フィールディングとか色々考えたら、仲井が非常に長けているので。あのようになってしまった(続投させる流れになった)というところで。もっと早く楽にしてあげなきゃいけなかったけど、140球......150球近く投げてるので、よく頑張ったと思います。」

ーー仲井は最上級生になるが
「去年の時までは、全部いいピッチングをして三振を取りたいとか、全部ピタピタに投げたいとか、そんなのできるわけないのに、それを望んでいたようなピッチングだった。それでカウントが悪くなって、粘られて球数が多くなる、ましてランナーを出してしまう......ということが多かった」

ーー今のピッチングについてはどう感じているか
「去年の感じだったら、ここまで投げ切れていないと思う。去年の秋から取り組んで、今年はガバっと内容が変わった。今はピッチングを『操れている』という感じ。ぶん投げる(力でねじ伏せる)んじゃなくて、バットを振らせて初球でアウトを取る。そういう考え方ができるようになって、非常に投球を覚えたなと感じる」

ーー仲井投手は今日特に安定していた
「オープン戦からいい感じではあったけど、今日はさらに良かった。フォームもピシャッと、はまっている。1節目から2節目、4日しか中日がなかったがよくやってくれた」

ーータイブレークになっても普通に帰ってきて、当たり前みたいな顔をしている(一皮剥けたか)
「こちらとしてもあまり心配していなかったし、ここぞというところでフォアボールも出さなくなった。今日も当たり前に帰って『明日もまた試合を迎えるよ』というのを彼自身が体現してくれたなと思う」

◆仲井慎(法4)選手

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ーー変化球が強くなったと感じた瞬間やきっかけはあったか
「特にきっかけはないが、試合中に急に曲がりだしたなという感覚はあった」

ーー勝負どころではどの球種を信頼していたか
「スライダーは信頼して投げていた」

ーー球速表示(158キロ)は意識していたか
「見ていない。特に意識はしていない。ただ、試合の最初と最後は毎回チェックして、どれくらい落ちているか、いつもと同じくらいかは確認している」

ーー3年生と4年生で成長した点はどこか
「技術的な面では、3年生までの投球スタイルでは勝てないと感じた。4年生になってからは、変化球でカウントを取り、ピッチャー有利に進めることを意識した。メンタル面では、負けた試合が本当に悔しく、自分がチームを上げないといけない立場だと思っている。『打てるなら打ってみろ』という気持ちでマウンドに上がっている」

ーー投球フォームで意識していることは
「フォームと球のギャップだ。ゆったり投げながらも球は強くいく、その差を意識している」

ーー制球力向上の要因は
「キャッチボールから見直した。胸に投げることを意識し、ブルペンでも低めを徹底した。ボールでもいいから低めに、という意識だ」

ーー投球スタイルを変えた理由は
「去年と同じ失敗をしたくなかった。高めが悪いわけではないが、制球力を上げないと勝てないと感じ、低めを意識した」

ーー球数が多かったが比較的楽に投げているように見えたが
「マウンドではきつい姿を見せないようにしている。意識して胸を張っている。ベンチ裏では多少ほっとしている」

ーータイブレーク時の心境は
「とにかく打たれたくないという気持ちだけだ。『打ってみろ』という気持ちで、自分の間合いで投げている」

ーー試合中のメンタルコントロールは
「ベンチ裏で目を閉じて気持ちを整理している。得点が入っても(感情的に)喜ばず、次の投球のことだけを考えている」

執筆者:前田琴音

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