アメリカンフットボール部

DATE:2025.11.05アメリカンフットボール部

目標越えのタッチダウン 対国士館大戦圧勝

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(撮影・阿比留理緒)
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(撮影・前田琴音)
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関東アメリカンフットボール 秋季リーグ戦 第5節 対国士館大戦が11月2日、アミノバイタルフィールドにて行われた。
TOP8を目指す駒大。前節の横浜国立大に惜敗の反省を生かし、今節の国士館大戦では圧巻の勝利を収める。

結果と戦評は以下の通り

〇駒大 BLUE TIDE 35-7 国士館大 RHINOCEROS ●
第1Q 0-0
第2Q 14ー0
第3Q 7-7
第4Q 14-0

◆戦評

第1Q、国士大のドライブで、#98 塩川が相手QBのパスを見事にインターセプト。駒大が攻撃権を得るが、駒大オフェンスは最初の好機を活かしきれず、両チーム無得点のまま第1Qを終えた。

第2Q、開始早々、相手のファールにより駒大は敵陣2ヤードからのスタート。2nd downでボールを押し込みゴールラインを突破し、タッチダウンを獲得。キックも成功させ、残り11分で7点を先取する。続く国士大の攻撃では、パス&ランで前進を許しピンチとなるも、残り6分の場面で駒大ディフェンスが奮起。#44 中田のタックルで相手がボールを落とし、#9 渡部がフォローして再び攻撃権を奪取した。その後、相手のファールで1st downを獲得すると、#3鈴木から#18秋山へのロングパスが決まりエンドゾーンへイン。さらに前半残り2分、#11 安藤が正面突破でタッチダウンを決め追加点を挙げた。国士大も前半終盤にゴール前6ヤードまで迫るが、駒大守備陣が粘り強く守り切り、14点リードのまま前半を折り返した。

3Q、開始数分で#23佐久間が力強い突進からタッチダウンを奪い追加点。点差を広げる。しかしその直後、国士大にロングパスを決められ7点を返される。それでも駒大は落ち着いた試合運びを見せ、1st downをテンポよく更新。残り1分30秒の場面では#10加山がパスを受け、タックルをかわしながら前進。ゴールまで残り9ヤードと迫ったところで第3Qが終了した。

迎えた第4Q、攻め切りたい駒大は#29蓑島、#11 安藤のフェイントを絡めた見事な連携で、#11 安藤が縦に駆け抜けエンドゾーンへ一直線。この試合2度目のタッチダウンを決め、チームを勢いづけた。ディフェンス陣も安定感抜群で、タックルで相手のこぼれ球を誘発し、パス成功を阻止するなど国士大をエンドゾーンに近づけさせなかった。

残り1分28秒、相手のファールに対し駒大は減算ルールを適用。これに対し、駒大選手のヘルメット脱落に対して10秒減算を適用しなかった国士大に動じることなく、#9 渡部が相手パスの投げ手の間を突きタックルを決め、再び攻撃権を奪う。試合時間残り18秒、#29 蓑島がエンドゾーンに突入しダメ押しのタッチダウン。最後まで相手の反撃を許さず、駒大が圧勝を飾った。

巧みなプレーと盤石な守備で勝利を収めた駒大は、TOP8昇格に向けて大きな自信をつけた。
次戦は11月15日、アミノバイタルフィールドにて青山学院大と対戦する。

◆インタビュー

◆新倉晴彦 監督

ーー今日の試合を振り返って
「目標としてたスコアを達成できたので良かった。リーグ戦はもう負けられない状態。うちは全勝で進むという自信をみんな持ち、リーグ戦に臨んだが、いまいちピリッとしないまま進んだ。前回の対横浜国立大戦はQBのゲーム運びがうまくいかなかったとはいえ、まさかの横国大に負け、選手みんなが不安になった。だが、今日の試合は、人数が少ない国士大。リーグ戦4勝0敗・全部ロースコアで勝利をあげてきた国士大との対戦。タフな試合になるとは思っていたところ、28-7というスコアで勝てたので、みんなが自信取り戻せたのかなと思っている」

ーー具体的に目標としていたスコアは
「具体的には、駒大がタッチダウンを3本で21-7というのを目標にした。今回はプラス 2本できた。ディフェンスがゴール前でタックルというのも影響した」

ーー前回はパスを繋ぐプレーが多く、今日はランでエンドゾーンを目指すプレー多かったが、もともとのプランか
「前半に大きくリードしたので、後半はランで時間を潰そうという作戦になった。前半に少しパスプレーをしたが、投げても全然パスが通らなかった」

ーー相手のパスがよく通っていた点について
「うちは短いパスは前で止めて、ロングは通さない。だけど今回はロングが3本くらい通った。1本はタッチだったので、そこが相変わらずの課題」

ーー前回の反省として活かせたことや成長したなっていうところは
「オフェンスはオプションプレーがミスらないようにっていうことをやって、そこはうまくリードできていたので良かった」

ーー次戦に向けて
「日体大は唯一、BIG8で全勝のチーム。うちはここ数年負けてなくて、マッチアップは良いけども、日体大は攻撃力はすごくある。今日も第1試合の青山学院大をシャットアウトしていた。リーグ戦の山になると思う。対日体大戦の勝ちを取れば、入替戦進出が見えるかなというところ」

◆武良健人 主将

ーー今日の試合を振り返って
「国士大はディフェンスが良く、失点数が少ないチームなので、オフェンスが鍵になる試合だった。目標点数を越えられて良かった」

ーー試合中意識していたことやプランは
「オフェンスでこじ開けて3本取ることを目標としていた。相手の反則にも助けられた場面もあったが、30点以上も取ることができ、目標を達成できて良かった」

ーー前回は敗戦だったが、何か活かせた点はあるか
「前回は最初のシリーズで1本取れなかったのが課題だったが、オフェンスはその点をつき詰めて結果に繋げることができた。横国大との試合の反省は活かすことができたと思う」

ーー次節に向けて
「今までは日体大には良い形で勝ってきたが、今年はBIG8の中では最も力のあるチームだと思う。しかし駒大は負けたら終わりなので、死ぬ気で勝ちに行きたいと思う」

◆井上文汰 副主将

ーー今日の試合を振り返って
「全体的にディフェンスが機能し、相手を止めることができたので、満足いく展開だったと思う」

ーー今日の試合で意識していた点は
「一喜一憂するのは大事だが、やられたプレーや自分たちが良かったプレーもその都度、切り替えて自分たちのプレーを貫くことを意識していた」

ーー前回の試合から活かせた点や成長した点はあるか
「前回の試合は攻められると空気が悪くなる場面があったが、今回の試合は攻められても自分たちで切り替え、いいプレーにつなげることができたと思う」

ーー次戦に向けて
「次は今季のリーグ全勝の日体大が相手ということで、自分達の全力でぶつかって勝利したい」

◆中里壮吾 副主将

ーー今日の試合を振り返って
「まず、楽しかった。自分たちで目標を立てて、自分たちがやりたいことをやれたことが一番大きな要因になっている。前節相手に惜敗したというところから、チームがやるべきことやりきった結果が出てよかった」

ーー楽しかったと言っていたが、一番盛り上がったプレーなどは
「全体、チームとしてディフェンスがボールを持ってきてくれて、それをオフェンサーが得点につなげられたところがチーム全体で戦ってる感があってすごく良かった」

ーーチームで準備ができたと言っていたが、今日の試合で意識していた点は
「国士大はスターティングの段階で、自分たちの武器である、ランに対して強い体系を敷いてくることは分かってので、それに対して2週間かけて新しいプレーだったり、体型ってをインストールしながらしっかり対策してきた。これが結果に出た。ランでタッチダウンを沢山取れたところが結果に出てよかった」

ーー前回はパスが多く、今回はランでエンドゾーンを目指すことが多かったが意識していたのか
「そうですね。元々の組み立てでそうやっていこうと。用意していた戦い方では戦えたのかなと思う」

ーー次前に向けて
「ここからが本番と言っても過言じゃないと、自分は思っている。ここ数年苦戦を強いられた相手でもあるし、今年今シーズンの結果だけ見てもかなり標敵が揃っているので、青学大と日体大との試合ということでここから本番。また帯を締め直して、BIGでは止まれないということと、自分たちの目標がTOP8ということを全員で再認識して残りのリーグ戦 に臨みたいと思う」

執筆者:前田琴音

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