アメリカンフットボール部

DATE:2025.11.17アメリカンフットボール部

攻守で輝く駒大 首位を下し優勝まであと1勝

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(撮影・阿比留理緒)

関東アメリカンフットボール 秋季リーグ戦 第6節 日本体育大戦が11月15日にアミノバイタルフィールドにて行われた。

TOP8を目指す駒大は、BIG8で全勝中だった日本体育大学との対戦で勝利し、TOP8への挑戦権を目の前にした。

スコア、戦評は以下の通り

〇駒大 BLUE TIDE 35-24 日体大 Triumphant Lion●
第1Q 7-7
第2Q 14-14
第3Q 0-3
第4Q 14-0

◆戦評

第1Qは試合開始直後、日体大のアウトオブバウンズにより駒大が攻撃権を獲得。敵陣18ヤード付近までゲインし、#0 飯野がランでTD。キックも成功し、開始3分で7点を先制する幸先の良いスタートを切る。一方、日体大もすぐに反撃。パスやランを織り交ぜられ、ゴールラインまで残り5ヤード地点で、1st downを獲得される。そのままゴールゾーンへのパスが成功しTD。キックも成功し、7-7と同点に追いつかれる。第1Q終了間近、日体大のパスインターフェランスにより駒大は一気に15ヤード前進。ランでゴールライン前1ヤードまで進め、第1Qが終了。

第2Q開始3秒、残り1ヤードのところを#11 安藤がランでTD。キックも成功し7点を追加し、14-7と再びリードを広げる。直後のディフェンスでは、#2内藤 がタックルで日体大はノーゲイン。しかし、ランプレーで残り8ヤードまでのロングゲインを許してしまい、自陣の深くまで追い込まれる。駒大は4th downまで粘るが、日体大はギャンブルを選択しそのままTD。キックも成功し、14-14と同点に追いつかれてしまう。駒大は必死に前に進もうとするが、日体大のタックルに阻まれ4th downはパントを選択。すると、流れを掴んだ日体大は、ロングパスを成功させ大きくゲイン。そのままQBからのパスでTD。キックも成功し14-21と逆転される。しかし、駒大も意地を見せる。QBからのパスをゴールゾーンで#87石崎がキャッチしTD。キックも成功し、後半残り20秒で同点に追いつく。

第3Qは序盤から駒大のディフェンスが活躍。駒大のパスインターフェランスでゴールライン残り5ヤード地点で1st downを獲得されるも、#54井上がゴールゾーンへのパスをカットするなど4th downまで追い込む。ここで日体大はフィールドゴール選択し成功。21-24と再びリードを許す。反撃したい駒大だったが、日体大のディフェンスに苦しみ、4th downでパントを選択する展開に。攻撃権は再び日体大へと移る。しかし駒大のディフェンスも譲らない。日体大の攻撃を抑え、4th downまで抑える。追加点は許さず、日体大はフィールドゴール不成功で第3Qが終了。

第4Q、駒大は4th downギャンブルを選択し、#87石崎 へのパスが成功。1st downを獲得する。その後も#0飯野がランで大きくゲイン。続けて、同じく#0飯野がランでTD。試合終了まで残り5分で、28-24と逆転する。後半から日体大を抑えている駒大ディフェンス陣はまだまだ止まらない。4th downまで追い込むと日体大はギャンブルを選択。パスがインコンプリートとなり再び駒大が攻撃権を得る。そのまま飯野がランでTD。さらにキックも成功し、35-24と大きく引き離す。ディフェンスは最後まで日体大のオフェンスを抑え、試合終了。BIG8全勝中であった日体大を破り、勝利を収めた。

BIG8は入替戦出場が決まった大学はなく、未だ4チームに出場のチャンスがある混戦状態。次戦は11月30日に、TOP8との入替戦出場への権利をかけた青山学院大戦がアミノバイタルフィールドにて行われる。

◆インタビュー

◆新倉晴彦 監督

ーー全勝中の日体大に勝利だったが、今の気持ちは
「今日はディフェンスが点を取られてしまったが、その分痺れる展開になり勝ち切れた。選手にとって良い経験になり、フットボートをやっていて楽しかったと思う」

ーー試合を振り返って
「オフェンスはプラン通りで、フロントが押せることがわかって良い感じでできた。ディフェンスは思っていたよりやられたが、後半3点で抑えて上手く立て直しはできたと思う」

ーー日体大へはどのような対策をしていたか
「オフェンスはパスカバーが複雑なため、そこをどうつくかというところと、フロントの選手がセカンダリにアスリートが多いチーム。そこを押し切ろうというところは作戦であった。できて良かった」

ーー次戦、入替戦を含めなければ最終戦の青学戦だが、意気込みは
「青学大は攻撃力は落ちるが、ディフェンス力は格段に上がる。またしんどい展開にはなると思うが、勝ち切れるように頑張る」

◆武良健人 主将

ーー全勝中の日体大に勝利だったが、今の気持ちは
「正直めちゃくちゃうれしい。今年の山場は日体大戦だと思っていた。過去3年間は負けなしだったが、今年の日体大は強かったので、その中で勝ちきれたのは本当に嬉しい」

ーー試合を振り返って
「ディフェンスがじりじり押されてしまって点を取られる展開だったが、そこをオフェンスがカバーできた。最後はディフェンスが相手を止め、オフェンスが更にタッチダウンをとれたのがチームとして良かったと思う」

ーー日体大へはオフェンスの面でどのような対策をしていたか
「日体大はフロント陣が強い一方で後ろの方が力が少し劣ると分析していたので、オフェンスラインがしっかり止め、その間にランを通せば勝てると思っていたので、その対策を今週ずっとしてきた。練習の成果が出た試合だったと思う」

ーー次戦、入替戦を含めなければ最終戦の青学戦だが、意気込みは
「青学に勝てば入替戦が確定するので、勝つだけ。やることはシンプル、目の前の相手を倒すだけだと思うので、熱い試合をしたい」

◆井上文汰 副主将

ーー全勝中の日体大への勝利だったが、今の気持ちは
「自分が1年生の時から日体大には負けたことがなかったが、このシーズンでは駒大が一歩つまづいてしまったところがあり、挑戦者のような気持ちで挑めた。最後はチームで盛り返すことができて、すごくうれしい」

ーー試合を振り返って
「オフェンスがいい形で点を取ってくれた。一方で最初はディフェンスが上手くいかず点を取られてしんどい展開が続いたが、後半はディフェンスが盛り返すことができて勝利を掴めた」

ーー前半と後半でディフェンスの面で切り替えた点はあるか
「駒大は一敗していて、負けるとTOP8昇格の望みが断たれてしまい、あとがない状況だったので、やるしかないと気持ちを切り替えて取り組んだ」

ーー日体大へはディフェンスの面でどのような対策をしていたか
「日体大はQBとパスユニットが強いチームだったので、そのあたりはすごく警戒していた。しかしランプレーで抜けられる展開があったので、対策はうまく機能していなかったと思う」

ーー次戦、入替戦を含めなければ最終戦の青学戦だが、意気込みは
「昨年はタイブレークの末に勝つことができたが、今年もしんどい展開になると思う。自分たちのフットボールで青学大に勝ちたいと思う」

◆中里壮吾 副主将

ーー全勝中の日体大への勝利だったが、今の気持ちは
「薄く聞こえるかもしれないが、めちゃくちゃうれしい」

ーー試合を振り返って
「日体大にはこれまで全勝してきたが、日体大はBIG8の中で1番失点数の少ないのディフェンスだったので、オフェンス陣は28点を取ることを目標にしていた。その覚悟を持って試合に臨み、結果に出せて良かった」

ーー日体大へはどのような対策をしていたか
「従来の駒大の強みであるタッチダウンを獲ることに拘って対策してきた」

ーー次戦、入替戦を含めなければ最終戦の青学戦だが、意気込みは
「昨年も苦しい展開のゲームをしたので、今リーグ最後としてふさわしい相手だと思う。青学を倒して優勝し、TOP8の入替戦を勝ちにいきたいと思う」

◆飯野凛人

ーー全勝中の日体大に勝利だったが、今の気持ちは
「駒大は既に1敗していて、ディスアドバンテージがあり最初のつかみが大事な試合だった。オフェンスにおいては良いリズムでいけた。ディフェンスは最初は調子が悪かったが、後半にいくにつれてアジャストして結果的に勝利することができてうれしい気持ち」

ーー日体大へはオフェンスの面でどのような対策をしていたか
「体育大学なので一人一人の運動能力が高い。そこに対して作戦の部分でいかに日体大のディフェンスを欺いて、前に進んでいけるかに注力してこの2週間頑張ってきた」

ーーTDを3本決めた飯野選手だったが、そこでのチームの雰囲気は
「個人的なことだが、今シーズン入ってから活躍できていなかったことがある。TDを3本取れたことは2、3年前以来のこと。チームとして喜んでくれ、うれしい気持ち」

ーー次戦、入替戦を含めなければ最終戦の青学戦だが、意気込みは
「青学大は去年全勝同士の対決で、延長までもつれ込み駒大が勝利したということがある。青学大もまた気合を入れてやってくると思う。僕自身も去年の青学大戦は、思入れのある試合だったので、今年も良い展開でオフェンスを引っ張って入替戦に行けたらと思う」

執筆者:岩月孝樹

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