アメリカンフットボール部

DATE:2026.06.10アメリカンフットボール部

TOP8慶應大との一戦 春の成長垣間見える

関東アメリカンフットボール 春季オープン戦 対慶應大戦が6月7日、アミノバイタルフィールドにて行われた。

TOP8を目指す駒大。今節はTOP8に属する慶應大との対戦。オフェンスの課題などを徐々に克服し格上相手に健闘する。

結果と戦評は以下の通り

※()内は学年表記です

●駒大BLUE TIDE 14-26 慶應義塾大 UNCORNS○
第1Q 0-7
第2Q 0-13
第3Q 7-0
第4Q 7-6
14-26

◆戦評

駒大のキックオフで試合開始。慶應大のオープニングドライブ、開始わずか1分9秒で38ヤードのTDパスを決められ、先制を許す。反撃に出たい駒大は8ヤード前進するも、その後パントを選択。ここで小湊脩葵(3)が鋭いタックルを決め、ディフェンス陣は流れに乗り、慶應大のランプレーを完璧にシャットアウトしてパントに追い込んだ。その後の駒大の攻撃では、敵陣からフィールドゴールを狙うなど得点を狙うが前半は慶応大の堅守に苦しむ。守っては、鷺澤力大(3)の鮮やかなパスカットなどで慶應大の攻撃を圧倒し、自陣44ヤードからの好位置で攻撃権を掴む。木村から矢崎蒼空(4)へのパスが決まったところで第1Qが終了。

第2Q、50ヤード付近からの3rd downを更新できずパントへ。ここでも小湊が素晴らしいタックルを見せるが、直後の慶應大の攻撃で22ヤードのロングゲインを許し中央のランや鋭いパスで翻弄されるなど最後は29ヤードのFGを決められて0-10と突き放される。 続く駒大の攻撃は、痛恨のインターセプトを喫っし、絶体絶命のピンチに再びロングパスを通されタッチダウン、0-17とリードを広げられる。次の慶応大の攻撃ではディフェンス陣が意地を見せ、4th downのフィールドゴールによる3点に抑える。前半終了間際、慶應大にギャンブル(4th down残り1ヤード)を突破されるものの、渡部侑生(4)が相手の攻撃を完全に読み切るロスタックルを決め、執念のディフェンスで前半を締めくくった。

後半、慶應大の攻撃からスタートするが駒大ディフェンスの集まりが非常に良く、前進を許さない。ギャンブルを仕掛けてきた慶應大に対し、渡部がパスを叩き落として阻止。自陣約30ヤードからの絶好のチャンスを迎える。 中村瑛心(1)のキープランが相手ディフェンスの裏を完全に突き、73ヤードを独走するビッグプレイでタッチダウン! 加山悠(4)のキックも決まり7-20と待望の得点を挙げて反撃の狼煙を上げる。
勢いに乗るディフェンス陣は、慶應大の攻撃に対し、中田大貴(2)がQBへ猛烈なプレッシャーをかけてパスを失敗させるなど快テンポでパントに追い込む。 フィールド中央での激しい攻防が続くなか、安達惺(1)の中央を突く力強いランで6ヤード前進。さらに中村のランで3ヤードを繋ぎ、敵陣41ヤードへ。ここから中村から青木勇太郎(3)へのパスでファーストダウンを獲得。さらに中村から高麗幹太(4)へのパスも成功し、2度目のファーストダウンを更新。ゴール前15ヤードまで迫ったところで第3Qが終了。

第4Q、敵陣15ヤードからの攻撃。2nd downでQBサックを喰らい大きくロスするものの、3rd downのロングシチュエーションから再びランで大きくゲインし、ゴール前残り1ヤードまで迫る。そして開始2分29秒、安達が中央をねじ込みタッチダウン! 14-20とついに1ポゼッション差まで詰め寄る。 しかし慶應大も黙っておらず、タッチダウンパスを決められ14-26。12点差を追いかける駒大は、自陣26ヤードから怒涛の攻撃を展開。中村から伊藤純也(3)へのパス、そして中村自らのランでテンポよく敵陣に侵入。一気に敵陣13ヤードまで攻め立ててファーストダウンを更新する。しかし、ゴール前5ヤードを残して4th downを迎え、ギャンブルを選択。パスを試みるも、慶應大の堅い守備に阻まれ無念の攻守交代。残り1分47秒、ディフェンス陣が諦めないず2nd downで若生蓮(3)が見事なパスカット、3rd downでも若生の強烈なタックルが炸裂。慶應大を自陣5ヤードに釘付けにしてパントを蹴らせる。 残り1分、敵陣25ヤードという最高のポジションから最後の望みをかけた攻撃。しかし、一発を狙ったパスをインターセプトされ、そのまま時計が流れてタイムアップとなった。

◆インタビュー

◆新倉晴彦 監督

――今日の試合全体振り返って
「オフェンスに1年生が多かったので、ディフェンスが頑張ってどこまでオフェンスが踏ん張れるか。後半はクォーターバックを変えて盛り返していったが、最後はメンタルエラーを起こしたので、普段からもそのような意識を持ってやらなければならなかった」

――格上の慶應大との対戦で、どんな収穫があったか
「こちら側はクォーターバックをあまり経験してきていなかったことが分かった。また、ベストメンバーで戦えば、きちんと戦えるということが分かった」

――次戦の専修大戦に向けて
「(専修大は)リーグ戦でも戦う相手なので、前回は勝ったけれども、もう一度勝ちたい」

◆内藤脩 主将

――今日の試合を振り返って
「スロースタートが目立った。後半は少し調子が良かったが、やはり前半から良いテンポを作り切れなかったことが反省だと思う」

――反省点を詳しく
「格上の相手なので、気持ちの部分で少し負けていたところがあった。やはり気持ちは誰でも勝てる部分なので、そこをもう少し鍛えたいと考えている」

――良かった点は
「流れが良くなった時、気持ちの作り方というのは良かったと思う」

――今日のディフェンスの雰囲気は
「ディフェンスは機能している時はとても雰囲気が良かったが、一方で点数を取られた後やパスを通された後は雰囲気の立ち直りが良くなかったと思う」

――格上の慶大との対戦での収穫は
「相手は、やはり全体的にスピードが速く、フィジカルが強いという部分が見えた。そこが、自分たちに足りない部分だと感じる」

――次戦に向けて
「次戦は同リーグの専大なので、とにかくこの2週間引き詰めて圧倒できるようにしたいと思っている」

◆松下 虎太郎 副主将

――今日の試合全体を振り返って
「オフェンスのスロースターターというのが前回の課題だったが、今回も直せなかった」

――前回と変えた点は
「普段の練習から(ミスなどを)修正していくこと(を意識した)。試合でやることも変えて、後半からその成果が出せたと思う。やはり最初のスタートが課題」

――反省点は
「試合の組み立ての部分で、相手に点を取られてしまったので、勢いのあるスタートを見せていきたい」

――格上の慶応大との対戦で、どんな収穫があったか
「春のうちに上のリーグと、対戦できたのは良かった。今年度末のチャレンジマッチで慶應大と当たったらこの悔しい気持ちをぶつけたい」

――次戦の専修大戦に向けて
「次回はオフェンスに注目してほしい」

◆渡部 侑生 副主将

ーー今日の試合を振り返って
「オフェンスは点を取るべき場面でしっかり得点できたので、成長を感じた試合だった。ディフェンスも26点を許したが、自陣20ヤードからのシリーズや相手の予期しない1発もあった。それをなくしていければ、さらに成長できると思う」

ーー良かった点は
「試合の入りがとても良かった。ディフェンスは最初に1本決められたものの、その後は相手のオフェンスを圧倒できた。そのため、自信を持ってプレーし、シリーズごとにいい止め方ができたのでよかった。オフェンスも前の試合より良くなっていたので、しっかり突き詰めていきたい」

ーー改善点は
「落ちたところ。悪いプレーが出た時にチーム全体が悲観的になってしまった。良くない空気を誰が打破するのか、誰がプレーで見せるのかを考えていきたい」

ーー格上の慶大を相手にしたディフェンスはどんな雰囲気だったか
「雰囲気は良かった。慶大のオフェンスは法政大戦や日本大戦でスターターとして出場した選手を擁していたが、その相手に対しても十分戦えていた。チームの雰囲気も悪くなかった」

ーー次戦の専修大戦に向けて
「ここ2年、春のシーズンで負け越しているので、勝たなければいけない。ここで負けると秋シーズンで専大に甘く見られてしまうと思うので、そのためにも勝ちたい」

執筆者:前田琴音

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