影響力の武器――人を動かす七つの原理(ロバート・B・チャルディーニ著)

眼横鼻直(教員おすすめ図書)
Date:2026.08.01

書名 影響力の武器――人を動かす七つの原理
著者 ロバート・B・チャルディーニ
出版社 誠信書房
出版年 2014年
請求番号 361.4/725
Kompass書誌情報

 

『影響力の武器――人を動かす七つの原理』は、社会心理学者ロバート・B・チャルディーニが、「人の心はどうして動かされてしまうのか」をわかりやすく解き明かした本です。英語の原題は Influence: The Psychology of Persuasion。アメリカで長く読み継がれてきた世界的ベストセラーです。考えてみると、私たちは毎日いろいろなものから影響を受けています。友だちの「これいいよ」の一言、広告、SNSの口コミ、先生や好きな有名人の言葉。「みんなが買ってるなら大丈夫そう」とつい同じものを選んだり、「期間限定」と聞くと急に欲しくなったり、「親切にしてもらったからお返ししなきゃ」と感じたり----そんな経験は、誰にでもあるはずです。本書は、こうした「気づいたら心が動かされている」仕組みを、返報性・好意・社会的証明・権威・希少性・一貫性・一体感という七つの原理から解き明かします。理論を身近な実例で説明してくれるので、「あ、自分もこれやられたことある」と思いながら読み進められるのが魅力です。読み終わるころには、人がなぜ物を買い、誰かの意見に賛成し、頼みごとを引き受けてしまうのか、その裏側が見えてきます。そして「自分は今、周りの雰囲気に流されていないかな?」と立ち止まる習慣が身につきます。本書は単なる「説得のテクニック集」ではなく、情報があふれ、つい流されやすいこの社会で、自分の頭で考えて判断するための一冊なのです。大学生になると、行動の範囲がぐっと広がります。新しい友人関係、サークルやアルバイト、これから決めていく進路----そのどれもが、人と関わり、影響し合う場面の連続です。本書で学べることは、そうした場面で「だまされず、流されず、それでも人とうまくやっていく」土台になります。人間関係やコミュニケーションに興味がある人はもちろん、これから心理学やマーケティングを学びたい人にも、最初の一冊として自信をもっておすすめできます。

グローバル・メディア・スタディーズ学部教授 朴 正洙

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