2026年度第2回新入生セミナー×現応ラボ企画 「新入生キャリア教育セミナー『駒大の先輩』を囲む会」開催報告
新入生セミナー×現代応用経済学科ラボラトリの企画として、2026年5月28日に「駒大の先輩」を囲む会が行われました。
経済学部現代応用経済学科における新入生セミナーでは、学生の皆さんが社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための学習の機会の提供を目指しています。今回は「駒大の先輩」の方々に登壇いただき、現在取り組まれている活動・事業の内容、大学の思い出、後輩となる皆さんに伝えたいことなどを中心にお話しいただきました。
当日登壇されたゲストの方は以下の四名です。
山片 悠大さん (長山ゼミ卒業生、株式会社帝国データバンク勤務)
葛西 昭希さん (松本ゼミ卒業生、エン株式会社勤務)
池田 琉嘉さん (明石ゼミ、現3年生)
小野 晴人さん (明石ゼミ、現3年生)
以下は、2026年度現代応用経済学科ラボラトリ学生広報委員の佐藤つぶらさんによる当日イベントの報告です。
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初めに、長山宗広先生のゼミナールOBで、現在は株式会社帝国データバンクに勤められている山片悠大さんが登壇された。帝国データバンクとは、日本国内最大手の民間信用調査会社である。山片さんが所属されている営業企画部は、企業情報を活用したクライアントへの経営・営業戦略等のコンサルティングを担う中核組織であり、現在はその基礎・根拠となる企業の信用調査に携わっておられるそうだ。
具体的には、依頼を受けた企業を第三者の立場から調査し、その設立経緯や現在の経営状況、将来のビジョンなどを過去・現在・未来の形でヒアリングし、人材面や財務面を含めて総合的に評価するお仕事である。加えて、企業信用調査だけでなく、新規営業先の開拓やマーケティング調査も行っており、その根拠となる企業が抱える多種多様な課題やその影響について大規模な企業アンケート調査も業務の範疇であることを伺った。
特に印象に残ったのは、「社会に出ると生成系AIを活用することが求められる」という言葉だった。ビジネスの現場では全員がAIの活用方法を理解していることを前提に物事が進む場面があるということを知り、大学生のうちからデジタル・リテラシーを身に付けておくことが重要であると思った。
また、山片さんは学生時代にゼミ活動へ熱心に取り組み、長山ゼミでは「小規模企業の事業再構築支援」や「信用金庫のスタートアップ支援」について研究されていた。大学が閉まる時間まで何日も研究・試行錯誤を重ねた結果、それぞれの研究成果は大いに評価されたというエピソードから、大学時代の学びが現在の仕事につながっていることが伝わってきた。そして、「世の中に興味を持つこと」、「人とのつながりを大切にすること」、「何かに本気で取り組むこと」が大切だというメッセージが印象的であった。大学生活は自由な時間が多いからこそ、様々な挑戦を行うことから自分自身の成長につなげたいと感じた。
続いて、松本典子先生のゼミナールOBで、現在はエン株式会社で採用コンサルタントとして勤務されている葛西昭希さんが登壇された。エン株式会社は企業の採用支援から入社後の活躍・定着までを一貫してサポートする総合人材サービス企業である。葛西さんは企業の採用支援に携わっており、中途採用のコンサルティングを通して、多くの方のキャリア形成と企業の成長・発展に関わっておられるそうだ。
特に印象的だったのは、「大学生活に正解はない」、「全力で遊ぶこと」、「目の前のことに全力で向き合うこと」、「受けた恩を返せる人になること」という4つのメッセージであった。葛西さん自身も最初からこのような価値観を持っていたわけではなく、大学生活やゼミナール活動での苦労や後悔、失敗と成功という数々の経験を通して学んだことだと話された。
具体的には松本ゼミでのゼミ長、NPOの学生理事、用賀サマーフェスティバルの学生代表、日々のアルバイトなど、多くの活動に主体的かつ積極的に参加されたという。また、教職課程の勉強や授業とも両立しながらも、人との出会いや新しい経験を大切されて、何事にも全力で取り組んでこられたという。その経験の中で、人を巻き込みながら行動する力、人に助けを求める素直さ、多彩な人と関わることで様々な価値観に触れる大切さを学んだそうだ。学生時代には学校教員を目指されていた時期もあったそうだが、ゼミにおける用賀サマーフェスティバル企画・運営を通して多くの社会人や年齢の近い若者・学生と出会ったことから、自らの本当の興味関心、「強み」と「弱み」、そして具体的な進路について考えるようになったという。こうした出会いや経験が現在のキャリアにつながっていると話された。
また、葛西さんは「大学生はたくさん失敗してよい」と話された。人との出会い、アルバイト、ゼミ活動、サークル活動、地域の活動など、どんなことでも全力で取り組む姿勢が大切だと強調された。今すぐに将来の答えが見つからなくても、さまざまな経験を通して自分のやりたいことを見つけてほしいというメッセージを受け取った。
私はまだ将来の夢や目標が見つかっていないが、「目の前のことに全力で取り組む」ことを忘れず、まずは今できることを真剣に取り組みたいと思った。また、失敗や後悔も自分の成長につながると聞き、失敗に恐れず挑戦してみようという勇気をいただいた。
最後に、明石英人先生の3年生ゼミナールに所属する池田琉嘉さんと小野晴人さんが登壇された。
池田さんのお話では、授業の履修登録や時間割を管理するために単位制度をしっかり理解することが大切であると学んだ。制度として習得単位数には年間上限があり、成績優秀者にはその上限が増える制度があることや、成績評価の採点方法を確認することの重要性について知った。交友関係やSNSを活用して大学と授業の情報を得られることも分かった。さらにサークル活動は友人作りや新しいことへの挑戦、経験を積む場であり、大学生活を充実させるための大切な機会であると感じた。
池田さんが所属するオータムフェスティバル実行委員会についてのお話では、秋の学祭に向けて各団体との交渉や企画の準備、SNSへの投稿やパンフレット制作など、多くの役割を担っていることを知った。活動日は夜遅くまで、それも半年以上かけて学祭を作り上げることや、合宿を通して多くの仲間と交流できることに魅力を感じた。
今回のお話を聞き、大学生活では授業だけではなく、サークルや大学行事に積極的に参加することで多くの経験や成長の機会を得られることが分かった。私も履修や単位制度について理解を深めとともに、様々な活動を通して多くの人とかかわりながら充実した大学生活を送りたいと思った。
小野さんのお話では、ゼミナールは教員と学生とが共に学びながら、各教員の専門分野に沿った研究活動を進める場であり、対面座学の授業とは異なり、グループワークや議論、発表、フィールドワークなどを通して、主体的に学習する機会であることを知った。また、各ゼミでは活動内容や雰囲気が大きく異なるため、自分に合ったゼミを選ぶことの重要性についても知ることができた。
池田さんと小野さんが所属する明石ゼミでは、専門書の輪読や研究発表だけでなく、フードパントリー活動や学生シンポジウムへの参加など、実践的な学習機会が設定されていることが印象的だった。さらに、資料作成やプレゼンテーションを繰り返し行うことで、大学での学びだけでなく就職活動にも役立つ力を身につけられていることが分かった。
私は今回の話を聞いて、ゼミは単に授業の延長ではなく、自分で考え、調べ、発信するという力を養うことができる場だと理解した。特に、フードパントリー活動のように地域社会に貢献しながら学べる点に魅力を感じた。また、先輩や先生との交流を通して多くの知識や経験を得られることや、発表を通してアウトプットをする力を高められることもゼミの大きな魅力だと思った。私も自分が学びたい分野について考えながら、積極的にゼミナールを選択・参加したいと考えるようになった。大学生活をより充実させるためにも、早い段階から様々なゼミについて調べ、自分の興味や目標にあったゼミを選ぶことが大切だと実感した。
四名の先輩方のご講演は、大学生活や将来のキャリアについて具体的に考える絶好の機会となるとともに、大きな勇気をいただいた。これからも積極的に様々な学びや体験に挑戦したいと、より強く思うことができた。ありがとうございました。
経済学部