公開シンポジウム「「宗教弾圧」的想像力の近代」のお知らせ

Date:2025.11.12
駒澤大学駒沢キャンパス・種月館(3号館)2階3-205教場
開催
2026,01,31


「宗教弾圧」を切り口に、世俗主義社会の感性を問いなおす。

私たちは、社会と宗教のあるべき関係性をどのように想像してきた/いるのだろうか? あるいは、自分たちが生きる社会について考えるとき、宗教というモティーフがどのような位置を占めてきた/いるのだろうか? 本シンポジウムでは、「宗教弾圧」をめぐる言説・イメージを通して、これらの問題を追求したい。宗教的アクターと世俗的アクターの交錯によって生成する「宗教弾圧」は、宗教/世俗の語彙・文法を用いて語りなおされ、多型的な「宗教弾圧」的想像力を生み出してきた。近現代社会のコンテクストにおいて、「宗教弾圧」はときに宗教運動の駆動力として、ときに体制批判のモティーフとして、ときにナショナリズムの源泉として、ときに戦時体験の換喩として想起され、表象される。日本において「宗教弾圧」を語る作法はどのように形成されたのか、戦後社会で「宗教弾圧」的想像力が果たした役割はどのようなものだったのか、オウム真理教事件後の状況下、それはどのように変容したのか。解放後の韓国や現代フランスの状況ともリンクさせながら、世俗主義社会の感性を問いなおしたい。

公開シンポジウム「「宗教弾圧」的想像力の近代」
日時 2026年1月31日(土) ・2026年3月26日(土)
開場12:30
開始13:00~17:00
場所 1月31日(土):駒澤大学駒沢キャンパス・種月館(3号館)2階3-205教場
3月21日(土):駒澤大学駒沢キャンパス・種月館(3号館)5階3-504教場
アクセスはこちらから
内容
  • Ⅰ 「宗教弾圧」的想像力の系譜学 1月31日(土)13:00~17:00
    会場:駒澤大学駒沢キャンパス種月館(3号館)3-205教場+Zoom
    司会:赤江 達也 氏(関西学院大学)
    趣旨説明・「宗教弾圧」的想像力の問題系 永岡 崇 准教授(駒澤大学)
    「宗教弾圧」とマルクス主義の日本近代史 近藤 俊太郎 氏(龍谷大学)
    「踏絵」と「転向」の戦後―戦中派キリスト教作家として読む遠藤周作 増田 斎 氏(国際日本文化研究センター)
    コメント 山本 昭宏 氏(神戸市外国語大学)・小俣 ラポー 日登美 氏(奈良県立大学)
    総合討論

17:30~19:30
研究交流会 於駒澤大学駒沢キャンパス種月館(3号館)・キッチン駒膳
参加費:1,000円

  • Ⅱ世俗主義社会と「宗教弾圧」言説 3月21日(土)13:00~17:00
    会場:駒澤大学駒沢キャンパス種月館(3号館)3-504教場+Zoom
    司会:赤江 達也 氏(関西学院大学)
    趣旨説明 永岡 崇 准教授
    「宗教弾圧」の記憶とナショナリズム―近現代韓国における新宗教と国家権力の交錯 朴 海仙 氏(立命館大学)
    セクト対策2.0?―宗教的なものの拡散にフランスのライシテはどう向き合うか 田中 浩喜 氏(日本学術振興会)
    「宗教弾圧」的想像力のゆくえ―〈セクト‐カルト小説〉を読む 永岡 崇 准教授
    コメント ヤニス・ガイタニディス 氏(千葉大学)・古田 富建 氏(帝塚山学院大学)
    総合討論
対象

どなたでもご参加いただけます

参加費

シンポジウムは無料、研究交流会のみ参加費1,000円

お申し込み

リンク先のウェブサイトから申込フォームに進んでください。
https://sites.google.com/view/dan-atsu/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

お問い合わせ 「宗教弾圧」科研事務局(永岡)
crackdown2325(a)gmail.com
※(a)を@に変更してください。

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