駒澤大学

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留学・国際交流Studying abroad, International exchange

留学体験記

フランス・エクス・マルセイユ大学
人文科学研究科 英米文学専攻 谷本 聖菜さん

Aix en Provenceはフランスの南に位置する、太陽に恵まれた地域である。二年前一か月の短期プログラムで来たときと変わらず快晴が多く、とても過ごしやすい気候だ。生活面で大変だったのは、やはり最初の書類手続き一般である。日本においても情報収集は行ったが、あくまでそれは目安で、現地の形式と異なる場合も多々あった。私の場合、戸籍抄本のフランス語訳を持参していなかったので、それを日本から取り寄せるのが少々面倒であった。また、寮の部屋の窓のシャッターが壊れていて初日から閉まったままで、夏場はかなり蒸し暑かった。寮の受付に毎週直すよう頼みにいったのだが、実際修理、されたのは二か月半後であった。フランスのお国柄としか言いようがない。その他は特に特筆すべき不便なことはなかった。ひとによっては部屋やベッドが狭いだの他の留学生がうるさいだの不満をもらすひともいたが、日本の基準や生活を持ち込んだらどこへ行っても不便だと感じるに決まっている。国によって生活水準、文化、習慣が違うのは当たり前のことだ。その違いを楽しみ順応するのも留学の目的のひとつといえよう。ちなみに私は節約のために洗濯機を一切使わず、洋服などはすべて手洗いしているが特に不便とは感じていない。

スーパーで買い出しをして自炊をする分には節約がしやすいのだが、外食するとなると確実に10ユーロ以上かかるので、どの程度交際費に費やすかというのは結構むずかしい問題である。いうまでもなくフランスでは多くのマルシェがいつも開かれているので、食材や本、古着、家具等、買わないにしてもみてまわるだけで楽しめる。私は東京で生まれ育ったので、個人商店や屋台よりも、チェーン店やコンビニを常日頃利用していた。東京というのはなんでもあり、とても便利な土地ではあるが、いそがしいあまり、人々は心の余裕や当たり前の親切心を少しずつ失っているように常々感じていた。
こちらでは、安定したサービスやマニュアルがないので、お店のひとであれ、機嫌のいいときもあれば悪いときもあり、覚えた台詞ではなくて、自分が思ったことをいったり冗談をいったりするし、掃除のおばちゃんが鼻歌を大声で歌っていたりする。つまりは人間味のあるコミュニケーションができる。どちらを好むかはその人次第なのであるが、疲れているのに無理やり笑顔をつくってロボットのように決まった言葉しか発さない優秀な店員さんよりも、仕事の効率も悪く機嫌のよしあしを隠そうともしない、それでも思ったことしか口にしない店員さんの方が、私は好感が持てる気がする。

フランス人が仕事をしないというのは本当で、彼らは隙あらばすぐバカンスに飛び立ってしまう。だから物事が計画した通りに運ばないのは当然である。だがそのおかげか、毎日を楽しんで生活しているように思うし、東京ほど物質主義に染まっておらず、だれとなにをするか、自分がしあわせかどうかが大切、という価値観のようだ。いつかしあわせになるために今日の自分を犠牲にしてストレスをためて仕事ばかりする日本人とは、ある意味で正反対かもしれない。私個人としては、もともと都会が苦手で、自然や田舎がすきなので、東京よりも、こちらの方が、しあわせのハードルが低いように感じた。なにしろワインやチーズ、ピクニックさえすれば簡単にしあわせになれてしまうのだ。東京だとなにをするにもお金がかかるし、大学生はおしゃれでなくてはいけないようだし、素敵な人間でいなくてはいけないという強迫観念があるようで、日々生活するのが少し苦しかった。フランスでは、あまりにも外国人が適当で、かつ、ひとと比べるという習慣がないので、とても解放された気分で、学問を抜きにしても来てよかったと心の底から思った。

さて、勉強面については、予想通り大変であるが、学びたいことを学んでいるのでとても充実している。私は中世フランス語を学ぶためにこちらへ来たのだが、授業では戸惑いつつも、いい意味で刺激を受けた。こちらの学生は先生が話している最中でも疑問に思ったらすぐにその場で質問をする。先生もそれに真剣に答える。用意された答えを生徒に言わせる、というよりも、その生徒個人が一体なにを考えているのか、ということの方が重要視されているようだ。考え方が違うのは当たり前という前提があるので、先生が正しいと考えていることを生徒に強要しない。日本の教育に慣れていた私は、なにをいうべきか、なにが正解か、ということをほとんど反射的に考えてしまうのだが、こちらではそれは通用しない。自分できちんと考えて、その考えたことを皆が納得できるよう説明せねばならない。また、試験も筆記(論文形式)か口頭試験、発表形式なので、適当に選んだりカンニングしたらどうにかなる選択式ではなく、自分で考えそれを表現することが求められるシステムだ。こういった環境のなかで成長してきたフランス人は全く人前で意見をいうことに躊躇しないし、話も論理的で面白いので、とても太刀打ちできない。少しでも彼らの姿勢から多くのものを吸収できたらいいと思う。試験の結果はまだ不明だが、どのような形式かわかったので、後期はもう少し効率の良いテスト勉強をしたい。授業のほかに、フランス人と話をするのはもちろんだが、ラジオを聴いたり本を読んだり映画をみたりして主に勉強している。私の場合、ひたすら文法書を読むよりも、自分の興味のある分野で使われている言葉を覚える方が容易いからだ。

予想以上に半年があっという間に過ぎてしまい、正直驚いている。さすがにフランスでの生活も慣れたので、後期は前期以上にさらなるフランス語上達のために努力したい。また、これから日本に旅行や留学をしようと考えている学生もいるので、彼らと日本でも会うことができたら嬉しい。そして、日本のすばらしい文化を伝えることができるよう、自分も日本について改めて学ばなくてはいけないと感じた。フランスに来てフランスの文化、習慣を学べるのは大きな収穫であるが、それ以上に、外側から客観的に日本をみたとき、とても神秘的で奥深い文化を持つ国だと改めて実感した。日本に帰ったらどこを旅行しようか今から楽しみである。ひとまずは、残された短い日々を悔いのないよう一所懸命過ごしたい。

オーストラリア・クィーンズランド大学
文学部 英米文学科 雑賀 菜月さん

駒澤大学文学部英米文学科の雑賀菜月です。2006年2月から一年間の交換留学生としてオーストラリアのクィーンズランド大学で勉強しました。一年間の留学経験はあっという間でしたが、大変充実したものになったと思います。留学当初は、慣れない環境に不安でした。しかし、これから一年間楽しもう!という前向きな気持ちを持って友人作りや大学の勉強に努めるよう心がけました。
授業が始まる前の一週間はオリエンテーションウィークと呼ばれ、新入生が早く大学や寮生活に馴染めるようにガイダンスや小旅行などのイベントが開催されます。そのおかげで不安はだいぶ解消されました。大学の勉強は、課題が幾つも重なって睡眠時間を削りながら取り組むなど、苦労しました。しかし、私の英語が不十分でもクラスの生徒や教授が一生懸命理解しようとして下さり、大変嬉しく感じたことも心に残っています。

留学生活後半は、授業も前期と比べて理解できるようになり、積極的に参加しました。Australia's Marine Environmentという自分の専門とは全く異なる科目も取って大変ではありましたが、結果としては興味の幅が広がったので良かったと思います。また、だいぶ慣れてきたことにより勉強と遊びの両立も出来、自分の生活のペースを作れるようになりました。情報探しにも力を入れ、それをもとに自分で行動を起こし、様々なことにチャレンジしました。現地の日本語補習校でのボランティアもその中の一つです。子供たちと触れ合うことで良い刺激となりました。

交換留学では辛いことや大変なこともありましたが、その経験があってこそ今の自分がいると思っています。精神的に成長もし、学業的にも日本とは異なった環境で異なる授業を取ることができたことを嬉しく思っています。一番私の心に残っているのは、向こうで出会った人々です。留学生ということもあり、いろいろな人に出会い、助けられる場面が多々ありました。
オーストラリアは多民族国家なので世界中の人とも友達になることが出来、また、留学生も溶け込みやすい環境にあると思います。視野を広げ、いろいろなことにチャレンジし、たくさんの人に出会うことによって、留学も充実したものになると思います。失敗や挫折にくじけず、何事も恐れずに挑戦し続けられるという人は、この交換留学制度という好機を利用すると良いのではないでしょうか。

韓国・東国大学校
文学部 英米文学科 池田 優さん

(1)東国大学での寮生活

ここはソウルの渋谷ミョンドンの隣の駅チュンムロにあります。学校までは歩いて10分ぐらいです。学校の寮といっても名前だけで、元病院の4階がゲストハウスに変身したものです。1~3階は映像会社の事務所か何からしいです。うわさで、なんかの映画の何とかという韓国人女優がこの建物に出入りしていると聞きました。

基本的にここは外国人寄宿舎で、日本人以外にも、ベトナム、ミャンマー、ラオス、フィリピン、マレーシア、モンゴル、ブルネイ、中国とアジアの人がいます。よって英語が不可欠。

生活は楽しいです。シャワー、キッチン、トイレは共同です。部屋はだいたいみんな2,3人でシェアしています。私は京都の大学の日本人と住んでいます。この前大喧嘩しました(笑)

部屋にはベッド、冷蔵庫、机、棚があります。あ、あとお湯の出ない洗面台。暇な時は、夜みんなでお酒のんだりしています。共同のキッチンは一つのため、勉強したくても、みんなで騒ぐしかありません。

(2)驚いたこと

韓国にはMT(Membership Trainning)というものがあります。サークルや学科で一泊旅行に行くといった感じです。私はAJAXのMTに行ってきました。泊まる場所はソウルからそう遠くないところで、日本でいうなら箱根の温泉がないような場所。温泉がないから特にすることはなく、ただ行って、お肉を焼いてお酒(チャミスル)を飲みまくる。焼酎をストレートで飲みまくらないといけない。先輩が鍋にたっぷりチャミスルを入れてくれる。新入生が一人一人自己紹介をしながら回して飲んでいく。最後の人が残りの焼酎を全部飲まなければならず、結構みんな必死で飲んでいた。でも、それはちょっと楽しい。

そのあともどんどんサムギョプサル(豚肉)は焼かれていく。そんな中、みんな家から電話がかかってきていた。ちょっとうらやましい。電話で「オンマー(韓国語でお母さん)」とちょっとすました声で話している。会話を聞いていると、子を思う親の気持ちが伝わってくる。子供も、「お母さんがくれたサンチュがおいしい。」とかしきりに「オンマ、オンマ」って聞こえてくる。しかもこの会話はちょっとごつめの男の子。電話が終わるとまたお酒をのみだす。このなんともいえない不思議な感じに驚いた。日本で友達とお酒を飲んでいるとき。「お母さ~ん」っていっている人見た事ない。お母さんを思う気持ちが日本より表面にでていてびっくりした。

その後、朝までお酒を飲み続ける。ゲームの罰ゲームは焼酎のビール割り。ゲームも牛タンゲームみたいのが数え切れないほどあった。みんなの疲労と笑いの最高潮。容赦なく続くおわりのないMT。ビールがなくなれば先輩がお金を出し後輩が買いに行く。次々とダウンして結局は雑魚寝。

翌朝、誰も二日酔いでダウンしている様子はなく、みんなでちらかった部屋の片付け、チャミスルのミドリの瓶、ペットボトルのビール、拾い集めてまた残った肉を焼く。さすがにもうお酒飲んでいる人はいない。でも、残りのお酒もない。これが韓国のMTらしい。