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ちりめん本

今日の一冊

Lafcadio Hearn(1850-1904)
"Japanese Fairy Tale Series"
7vols. 1898-1937

ちりめん本とは、縮緬(ちりめん)のような細かい皺を施した和紙に印刷をし、和装本に仕立てた本をいう。そのしっとりとした手触り、掌の上にずっしりとした重さすら感じられる。さらに驚くことには、多色刷りの草双紙のような挿絵に「欧文」で御伽噺が展開されている。「日本昔噺」ちりめん本シリーズは英語ばかりでなく、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語で出版されている。

これら、一連の縮緬本は、明治18年(1885年)に考案者 長谷川武次郎(1853-1938?)主宰の長谷川弘文社で出版された。長谷川武次郎は京橋で輸入業を営む西宮家の次男として嘉永6年(1853)に生まれた。外国のヒトやモノに触れる機会の多い境遇にあって、日本を海外に紹介するためか、外国語の教本としてか、このような特異な本が産み出されたのであった。

本館所蔵のちりめん本はLafcadio Hearnラフカディオ・ハーン(1850-1904)著作の怪談5種類7冊である。5冊本として当時セット販売されたものとは異なるようである。明治の初版のものと、大正・昭和の版のものが混在している。版の異同を調べる上では興味深い。

現代の高度な印刷技術を以ってしても、明治期のちりめん本を再現することは不可能といわれている。これらを後世に伝え残していくことも、図書館の責務であろう。

  • "The boy who drew cats"「猫を描いた少年」
    (Japanese fairy tale series ; no. 23). T. Hasegawa , 明治31年 (1898)
  • "The boy who drew cats"「猫を描いた少年」
    (Japanese fairy tale series). T. Hasegawa , 明治31年 (1898)
  • "The goblin spider" 「化け蜘蛛」7th ed.
    (Japanese fairy tale series). K. Nishinomiya ,昭和12年(1937)
  • "The old woman who lost her dumpling" 「団子をなくしたおばあさん」
    (Japanese fairy tale series ; no.24). T. Hasegawa , 明治35年 (1902)
  • "The old woman who lost her dumpling" 「団子をなくしたおばあさん」
    (Japanese fairy tale series). Y. Nishinomiya , [昭和12年 (1937)]
  • "Chin-chin Kobakama" 「ちんちん小袴」. 15th ed.
    (Japanese fairy tale series). T. Hasegawa , [大正14年 (1925)]
  • "The fountain of youth"「若返りの泉」. 3rd ed.
    (Japanese fairy tale series). T. Hasegawa , [昭和5年(1930)]

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